公開日:2017/06/15 

太古の昔から世界中で愛された万能食品!はちみつの健康効果

古代エジプトやオリエント世界で5000年以上前から薬効が知られ愛用されてきたはちみつ。様々な健康効果が知られています。どのように使えば、健康効果を得ることができるのか、摂取するときの注意点も含めてまとめてみました。

はちみつの持つ効果は原料によっても異なる

はちみつは原料によって多様な種類がある

はちみつは、ミツバチが集めた花の蜜などが原料となっています。蜜を集める「働き蜂」が巣箱に持ち帰った蜜は、貯蔵係の「ミツバチ」に移されます。

このミツバチの体内にある酵素の働きで、蜜の主成分であるショ糖が、ブドウ糖と果糖に分解されます。その後、3~4日をかけて水分が蒸発し、糖度80%まで濃縮されたものがはちみつになります。

はちみつは、原料となる蜜の種類によって、成分や味わい、香りなどが異なっています。蓮華のはちみつ、アカシアのはちみつ、そばのはちみつ、栗のはちみつなど、食べ比べてみるとその違いに驚くばかりです。

変わり種の松のはちみつは、松脂を餌とする虫の分泌物を原料としていますが、緑色に近い色合いで、松脂に似た香りがし、少し苦みのある味わいがします。

はちみつの糖分は吸収されやすい

はちみつの80%は糖分ですが、糖分の半分は果糖、4割はブドウ糖です。どちらも単糖類なので体内で分解される必要がなく、消化器系に負担をかけずに体内で吸収され、脳や体でそのままエネルギー源として使うことができます。

胃腸が弱っているときや疲れているときに、効率よく摂取することができます。はちみつレモンを運動後に摂取すると、レモンに含まれるクエン酸の疲労回復効果とも相まって、高い効果が期待できそうですね。

砂糖100gは384kcalですが、はちみつは294kcalで、はちみつの方がエネルギーは少なめです。さらに糖度は、はちみつの方が高いので、お料理などに使うと少量で甘みを出すことができます。はちみつ独特の風味もあるので、くせのないはちみつを選んだ方が良いかもしれません。

はちみつを摂取する際に気を付けること

はちみつは、糖度の高い食品ですから、食べ過ぎるとカロリーオーバーになってしまいます。摂取量には気をつけた方が良いでしょう。

また、胃腸が未発達な1歳未満の子供には、与えてはいけません。ボツリヌス菌が入っている可能性があり、乳児ボツリヌス症を発症する恐れがあるためです。栄養豊富だからといって乳幼児に与えるのは、命の危険につながることもあるので絶対にやめましょう。

はちみつを購入する際には、あまり安いものは、水あめなどが加えられていたり、砂糖水をミツバチが原料としていることもあるので、避けた方が良いかもしれません。原料になっている花蜜の元となる植物にアレルギーがある方は、原料にも気をつけられた方が良いかもしれません。

万能食品はちみつのもつ健康効果

はちみつにはすぐれた殺菌作用がある

はちみつのもつ抗菌作用は、古代エジプト時代にはすでに知られていました。手術の際にはちみつを使っていたという記録が残っています。

手術後の傷口にはちみつを塗ると3~6日間は無菌状態で保護され、傷の治りが早かったという報告もあります。はちみつの粘りが傷口をカバーし、乾燥や雑菌の侵入を防ぐとともに、保存料ともなるほどの高い糖度と抗菌力が感染を抑えるためだと考えられています。

ベニバナ、ユーカリ、蓮華、ローズマリーやミントといった花のはちみつには、歯石をできにくくする効果を持つものがあります。歯垢が歯石になってしまうのを抑える作用があり、歯磨き粉などの原材料として使われることもあります。

はちみつにはグリセリン並みの保湿効果ある

はちみつには、化粧水などに使われているグリセリンと同じくらいの保湿力があります。乾燥はお肌の敵ですから、お肌のためにも良い効果が期待できます。新陳代謝を促す抗酸化作用もあるため、荒れたお肌や唇のリペアにも効果を発揮するといわれています。

唇が荒れていて、薬を使いたくない時には、はちみつとオリーブオイルの唇パックがおすすめです。簡単に試すことができるので、唇があれてしまった時にお試しください。

蒸しタオルなどを当てて唇を温めてから、オリーブオイルを塗り、その上にはちみつを塗って、ラップで覆って10分ほどパックするだけです。唇の荒れを緩和する効果が期待できます。もし刺激を感じたら、すぐにふき取ってください。

風邪による咳やのどの痛みにも効果を発揮

はちみつのもつ保湿作用や抗菌作用は、のどが痛むときなどにも有効です。

はちみつには、咳をやわらげ風邪の症状を抑える働きがあります。この効果は子供の風邪に有効で、就寝時に咳が出て寝られない場合などにはちみつを与えると、症状が改善されたという実験結果もあります。子供には、大人に有効的な咳止め薬よりも、ソバはちみつが推奨されています。

引用元:身体に良い栄養素が豊富!万能食品はちみつの健康効果とは | ヘルスケア大学

喉が痛んで風邪を引いたかなという時におすすめなのが、「はちみつ大根」です。はちみつ大根は、5mmほどの角切りにした大根を保存容器に入れてはちみつをたらして、一晩寝かせただけで作れます。大根には消炎作用をもつ酵素が含まれており、はちみつと合わせると高い効果を発揮します。翌朝には、さらりとして飲みやすくなっています。

はちみつがもつ体内に作用する健康効果

インスリンホルモンの過剰分泌を抑える

はちみつの80%は糖分ですが、そのうち40%は、血糖値が上がりにくい果糖です。インスリンホルモンは糖質を分解し、脂肪に変えるのを助ける働きをします。インスリンが過剰分泌すると、血糖値が急激に上がり、糖尿病などの原因となります。

はちみつの糖分は、砂糖の成分であるショ糖に比べると、ゆっくり吸収されるので、血糖値が上がりにくいのです。血糖値が上がりにくいと、糖質を脂肪分に変えるのも遅くなるため、糖質が脂肪に代わって、体内に蓄積されにくいというメリットもあります。

はちみつは、蜜源となる植物の種類によって血糖値の上がりやすさが異なるという報告もあるので、血糖値が気になる場合は、指標GI値の低いはちみつを選ぶことをおすすめします。

定期的に摂取すると腸内環境を整えてくれる

はちみつには、腸内環境を改善する効果があるといわれています。大腸内には1000種類を超える細菌が存在しています。中には、体に害を及ぼす物質を生産する悪玉菌や、腸内を良い状態に保ってくれる善玉菌もあります。

ビフィズス菌は、腸内環境を整えるためにW効果を持つ菌です。強い殺菌作用の酢酸を作り出し、悪玉菌の繁殖を防ぎながら、大腸で健康に良い働きをしてくれるのです。善玉菌を増やすために、善玉菌が含まれる食物を取り入れることもできますが、善玉菌が好む栄養分を取り入れるのも有効です。

はちみつは、善玉菌が好んで栄養源としている、オリゴ糖やグルコン酸を含んでいます。善玉菌が好む2つの物質が含まれているため、善玉菌を増やす効果も高いといえます。

疲労回復にも役立てばリラックス効果もある

はちみつには、良質なミネラルやビタミン類、酵素、体を形作っているアミノ酸などが含まれ、高い栄養価があります。

糖分のほとんどは単糖類のブドウ糖と果糖なので、体内に入ってから分解される必要がなく、短時間で脳や体で使えるエネルギー源になります。頭の使い過ぎで疲れているときにも、運動後の疲労回復にも助けになる食品です。

牛乳に含まれるトリプトファンには安眠作用がありますが、はちみつに含まれる糖分はトリプトファンの吸収を助ける働きをします。夜寝る前にホットミルクにはちみつを少量入れると、甘味も引き立ち、リラックスが期待できます。

引用元:【専門家が監修】女性に嬉しいはちみつの効能 | 美肌レシピ

夜寝る前に、はちみつミルクを飲むとよく眠れるのは、相乗効果が期待できるからなのです。

万能食品はちみつには様々な健康効果がある

  • 消化吸収の負担が低く疲労回復に役立つ
  • 血糖値を上げにくくするので脂肪が蓄積しにくい
  • 高い殺菌・抗菌作用がある
  • 傷の治癒や唇の荒れなどの症状の漢和に役立つ

はちみつには体に作用して体質を変える健康効果や体調が悪い時に作用して健康回復するのを助ける効果があります。

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