公開日:2017/05/25 

自然な食事法で痩せる!マクロビオティックダイエットとは?

マクロビオティックダイエットとはマクロビオティックを効果的に食事にとり入れたダイエット法です。ハリウッドスターも実践していることで今話題となっています。マクロビオティックダイエットとは何でしょうか?詳しく紹介していきます。

マクロビオティック食事法の基本的な考え方

「一物全体」「身土不二」の考え方

まず1つが「一物全体」(いちぶつぜんたい)という考え方です。これは例えば米ならば精米される前の玄米、野菜ならばへたや皮ごとなど丸ごと食べることを意味します。食物全ての栄養をとり入れることができますし、そのまま食べるので有機栽培や無添加の食物を選ぶことにつながります

もう1つが「身土不二」(しんどふじ)という考え方です。人間と自然を切り離さずにその土地や季節に合った、自然と調和した食物を取ることで身体のバランスが整います。その土地にあった食物を取るので地産地消にもつながっていきます。砂糖は上白糖を避け、はちみつなどの自然の甘みを取るようにします。油はサラダ油を避けて、オリーブオイルやゴマ油のような自然から作られたものを取るようにするといいでしょう。

「陰陽調和」の考え方

マクロビオティックは古代中国の世界観である「陰陽調和」(いんようちょうわ)をベースにしています。物事もそうですが、食物も陰と陽のバランスがあるためどちらもかかすことができません。陰は体を緩め、陽は体を引き締める力があります。どちらもとり入れて身体をバランスの良い状態にすることが必要です。

暑い季節には身体を冷やす陰性の食物を取ること、寒い季節には身体を温める陽性の食物を取ることが必要です。「身土不二」と考え方が似ていますが、要するに身体の状態に応じて陰性や陽性の食物を取ることで、バランスを取ることですね。

ベジタリアンやビーガンとは違う

現代では食事に対する様々な主義が存在します。日本でもよく耳にするものが「ベジタリアン(菜食主義者)」でしょう。これは動物性たんぱく質を避け、植物性の食品のみを食す人を指します。ベジタリアンを名乗るが、魚は食べるなど、定義は人それぞれです。ビーガンは、肉だけではなく、卵や乳製品などの動物性の食品を一切口にしない主義です。

ベジタリアンやビーガンとマクロビオティックを比べると、食材に違いがあります。マクロビオティックでは禁じられる食材がありません。大切な事柄は先ほど紹介した、「一物全体」「身土不二」「陰陽調和」、この3つの考えです。

マクロビオティックダイエットは簡単にできるの?

マクロビオティックを取り入れた食事法とは?

食事方法の基本としてを紹介します。

  1. 玄米など、精白されていない炭水化物を摂る
  2. 植物性たんぱく質を中心にし、動物性たんぱく質を週1~2回ほどに減らす
  3. ビタミンやミネラルなど、人工的にではなく、自然の状態のバランスで摂取する
  4. 冷凍食品などの人工的な食品を避け、有機農法などのナチュラルに育てられた食品を摂る
  5. 炭水化物、タンパク質、脂質など全体的に栄養バランス良く食べるようにし、栄養が偏らないようにすること

以上5点があげられます。つまり玄米などの穀物類を中心に、野菜類、豆、海藻類を中心とした食事を心がけます。

マクロビオティックがなぜダイエットにつながるのか

マクロビオティックの食事法は動物性たんぱく質である肉や魚などの高カロリーな食事をとることがありません。低脂質、低カロリーな食事を継続して行うので、ダイエットに効果的といわれています。そのため運動をしなくても、自然と痩せていき、いつの間にかダイエットができるのです。

マクロビオティックはあくまで菜食中心の食事であり、偏った食事制限を行うことはないため、食事量を抑えることなくダイエットをすることができます。お腹いっぱい食べることができるのにダイエットできるなんて素敵ですね。食事を減らさなければならない、運動をしなければいけない、そんな「しなければいけない」ダイエットから卒業できるのがマクロビオティックダイエットです。

最初は無理をせず、徐々に取り入れよう

ある日を境に1日3食、1週間の食事を全てマクロビオティックに変更するのは難しいでしょう。突然の食生活の変化は、体にストレスを与えてしまう恐れもあります。

まずは無理なくできることを始めましょう。1日の内1食でマクロビオティックを実践、または週末だけ実践しても良いでしょう。なにも食事から変更することが始めなくても大丈夫。普段のおやつを甘栗やフルーツなどの自然の甘味に変更したり、コーヒーなどのカフェインを含む飲み物を番茶に変更したり、これらもマクロビオティックへの第一歩です。

徐々にマクロビオティックを実践に慣れてきたら、回数を増やし、調理器具も木やホーロー鍋などの自然素材の物を取り揃えても良いでしょう。

マクロビオティックダイエットの中心、玄米の魅力

糖質制限ダイエットと同じ効果

糖質制限ダイエットは耳にしたことがあると思います。糖質制限ダイエットはパンやご飯などの炭水化物やを糖質を多く含む食品を制限し、太る原因である血糖値の上昇を防ぐことでダイエット効果が得られます。

しかし食事を食べても炭水化物を取っていないので腹持ちが悪く、結局お菓子などを食べてしまって効果が得られなかった人も多いのではないでしょうか。

玄米は白米と比べて血糖値の上昇が少ないとされているため、糖質制限ダイエットと同様の効果を得ることができます。玄米と白米でご飯の色が違いますが、ご飯の有り無しは大きな違いですよね。

満腹効果!便秘解消!玄米はすごい!!

白米と比べて玄米は歯ごたえがあるため、よく噛むことが必要になります。噛む回数が増えると満腹中枢を刺激されるのが速くなるので、たくさん食べなくてもお腹いっぱいに感じることができます。

また玄米には豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維は腸の働きを活性化させるので、便秘解消にもつながります。さらに食物繊維は脂肪の吸収を抑え、食べ過ぎを抑えてくれるダイエット効果もあります。

玄米は白米に比べて少々高価ですが、ダイエット効果で元は取れますし、食事量が自然と減ってくるので、食事全体にかかる食費も減らすことができます。

玄米の食べ過ぎには注意

玄米には素晴らしい効果があります。しかし、玄米が苦手な家族がいる場合もあるでしょう。そんな時は、事前に自分の分だけ玄米を炊き、冷凍保存をしておきます。食事のときに1食ずつ解凍すると簡単で便利です。

胃腸が弱い方は、玄米の食べ過ぎには気を付けてください。先ほど述べたように玄米には便秘解消効果がありますが、胃腸が弱い方が玄米を食べ過ぎると下痢になってしまう恐れがあります。いくら健康的な玄米でも、暴食してしまうと太ってしまいます。

マクロビオティックで大切なことは玄米を食べることではなく、「一物全体」「身土不二」「陰陽調和」の考えです。この考えを忘れずに、バランスの良い食事を心がけましょう。

マクロビオティックで自分を見直すキッカケに

  • 一物全体
  • 身土不二
  • 陰陽調和
  • 玄米などの穀物類を中心に、野菜類、豆、海藻類を中心とした食事
  • 徐々に取り入れていく

マクロビオティックの食事法をとり入れることで、自分の食生活を見直すきかっけになるでしょう。最後に注意ですが、他のダイエット方法と同様、体調が悪くなったりしましたら普通の食事に戻すことが大切です。

またマクロビオティック食事法は低たんぱく食のため、妊婦さんやお子さんには避けるようにしてください。マクロビオティックダイエットで自然と綺麗にダイエットができるといいですね。

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