公開日:2017/05/26
マット、それともツヤあり?タイツの正しい選びかた
シェア
ツイート
はてブ- お気に入り124
タイツの厚さ・薄さは気にしていても、表面の質感を気にしている人ってそんなに多くないはず。実はタイツの質感は「マット」と「ツヤ」の2つに大別できて、それぞれ印象も得意分野も違うんです!「マット」なのか「ツヤ」なのか、正しいタイツの選び方についてご紹介します。
タイツの質感がコーデの決め手!
デニールだけじゃないって知ってた?
タイツというと、デニールで選ぶという女性がほとんどではないでしょうか?デニールとは使用している糸の重さをあらわす単位のことで、 数字が大きくなればなるほど糸が太く厚手になっていきます。ちなみに、糸を9,000mに伸ばしたときに重さが1グラムになる太さの糸が1デニールです。
タイツにとって、薄さや厚さも、ルックス的には大切です。けれども糸に光沢があるかどうか、つまりはいた時に「マット」な感じに見えるのか、「ツヤ」がある感じに見えるのかの方が、実は重要なんです。
例えば、黒はやせて見えせてくれるカラーだといわれますが、合わせるお洋服のタイプによって逆効果になります。タイトなスカートにツヤツヤのタイツだと色っぽい印象になりすぎますし、お呼ばれなどの華やかなスタイルにマットな黒のタイツを合わせてしまうと重たい雰囲気に。つまりタイツは適材適所で使うことがコーデをうまくまとめるコツなのです。
マットなタイツはカジュアルがお似合い
一般的には、マットなタイツはカジュアルが得意だといわれています。例えば、ボーダーカットソーにタイトなニットスカートを合わせ、スタジャンを羽織った女子っぽいカジュアルなコーデには、やはりツヤのあるタイツは不似合いです。コーディネートを構成する各アイテムと素材や質感が似ているマットな質感のタイツなら、全体に統一感が出ておしゃな雰囲気にまとまります。
また、ボリューム感のあるシルエットが特徴的なトレンドアイテム、ガウチョパンツなどとタイツを合わせる場合もそう。裾からツヤのあるタイツが顔を出していたら、アンバランスな印象になります。むしろ、ガウチョと質感の似たマットなタイツを合わせて連続性を印象づけながら、ポインテッドトゥのヒールやパンプスを合わせて軽やかさ、女子らしさをプラスするのがおすすめです。
色っぽく決めるなら、「ツヤ」の一択
逆に、色っぽく決めたいときや結婚式の二次会などにお呼ばれした際のフォーマルよりのきれいめなスタイルには、ツヤのあるタイツが似合います。ほどよい透け感のあるものをチョイスすることで、大人っぽい印象のコーデに仕上がります。
たとえば、タイトなシルエットのトップスにやはりタイトなスカートを合わせるなら、ツヤのあるタイツが色っぽさをプラスしてくれます。特にツヤのあるタイツは、正面から見ると足の両側が暗く影になり、脚をほっそりと見せてくれる効果もあるので、その意味でも脚を露出させるタイプのコーデと相性がいいといえますね。
ただし、ツヤのあるタイツはあまり薄すぎてしまうと品を損なってしまいかねないので、くれぐれも注意してくださいね。
マットなタイツはもはやボトム!
オフィスコーデならマットできれいめに
マットなタイツは重たい印象なると思われがちですが、実はきれいめなコーディネートともとっても相性がいいんです。オフィススタイルにおすすめなのは、80デニールのもの。ツヤのあるタイツだと、少し品がない感じに見えてしまいますが、このくらいの厚さなら肌が透けて見えることがないので、今っぽい感じに仕上がります。
ツヤのあるタイプのタイツだと、足元にはパンプスやヒールぐらいしかうまく合わせられませんが、マットな質感のタイツなら、人気のブーティーなんかを合わせても違和感が全くないおしゃれコーデを楽しめます。
スニーカーと合わせてこなれコーデに
近年は空前のスニーカーブームといわれています。カジュアルなスカートの足元にスニーカーを合わせたスタイルにもマットな質感のタイツはよく似合います。
たとえば、やはりMA-1やミリタリージャケットなどのトレンドのミリタリーアイテムに、女の子らしいニットスカートやデニムスカート、そして足元にハイカットのキャンバススニーカーを合わせてカジュアルに仕上げたスタイルもおすすめです。その場合は、黒タイツよりチャコールグレーなどちょっと表情のあるカラーのタイツを取り入れたほうが上品さが加わり、ワンランク上の着こなしが楽しめます。
ややタイトなシルエットのニットワンピースに、タイツ&スニーカーを合わせるのもおすすめです。例えば白いワンピにダークカラーのタイツを合わせると、コーデがきりりと引き締まって、統一感のあるコーデに仕上がりそうです。
冬は断然マットがおしゃれ
特に冬場は、断然マットなタイツがいいでしょう。冬らしい素材のスカートともとても相性が良く、季節感のある仕上がりになります。全体に縦線が入ったリブデザインのものも季節感があっていいですし、杢(もく)が入ったグレーのタイツなども表情豊かで冬コーデを華やかに演出してくれます。
また、カラータイツで遊んでも上品さを損なわないのが冬のいいところです。カーキやバーガンディー、グレーにテラコッタと、マットな質感のタイツと相性のいいトレンドカラーを上手に差し色として使い、暗くなりがちな冬コーデを軽やかに楽しんでみてはいかがでしょうか。
エレガントが欲しい時は「ツヤ」をON
60デニールが最上級に色っぽい
デートなど特別な日にちょっと色っぽいスタイルを楽しみたい時は、「ツヤ」のあるタイツの出番です。ほんのり透け感がある60デニールがおすすめです。それ以上薄いものだと、エレガントなお洋服に合わせていても上品な色気が消えてしまい、下品に見えてしまうこともあるので注意してくださいね。
ジャケットやコートなど、クラシカルなアイテムを羽織ったコーデにも、ツヤのあるタイツは女子らしさをプラスしてくれます。ほどよくマニッシュでほどよくエレガントな、絶妙なバランス感の大人カジュアルスタイルに仕上がります。ピンクなど、小物で明るいカラーを差して華やかな着こなしを楽しんでみてくださいね。
「ツヤ」タイツ&スニーカーが好バランス
スニーカーとマットなタイツとの相性がいいとご紹介しましたが、スタイル次第では、ツヤのあるタイツもスニーカーと合わせておしゃれなコーデを作ることができます。おすすめなのは、ショートパンツのインナーとして使い、足元にキャンバスのハイカットスニーカーを合わせるスタイルです。
足を露出したセクシーなスタイルですが、スニーカーが上手にカジュアルダウンしてくれます。また、ほどよく色っぽさがあり、嫌味のないコーデに仕上がります。ショートパンツとタイツを黒で統一して、オフホワイトのスニーカーで外す、なんていう着こなしがおすすめです。
靴と同系色にまとめて洗練度アップ
ツヤのあるタイツを品を損なわずにおしゃれなコーデに仕上げるポイントは、ボトムとタイツ、さらに靴の色を整えることです。例えば、黒のスカート、ネイビーのマットなタイツに光沢のあるパテントシューズを合わせて、異素材感を楽しむというのもすてきです。色は引き締め効果のある暗めがコーディネートしやすくおすすめです。
靴もタイツもそんなに持っていい!という方なら、ブラックで統一してみてください。黒いスカート、黒いマットなタイツ、黒い光沢のあるパンプスを合わせるだけで、とっても洗練された雰囲気に仕上がるはずです。
表面の質感も意識しながらタイツマスターを目指そう
- マットなタイツはカジュアル、ツヤのあるタイツは色っぽさの演出にGOOD
- マットなタイツは、オフィス、カジュアル、冬に最適
- ツヤのあるタイツはデートに最適だが、同系色の靴やスニーカーと合わせてもよい
薄さ・暑さだけでなく、質感にまで気を配った適材適所を意識したタイツ選びで、ワンランク上のおしゃれを楽しんでみてくださいね。