公開日:2017/06/09 

食べ過ぎても怖くない!翌日リセットは「18時間」がカギ

体型キープやダイエットの為に日頃から食事をセーブしている方も多いと思いますが、記念日やイベントシーンにはつい食べすぎてしまう時もありますよね。

たとえ暴飲暴食してしまったからといって、「もういいや」と諦める必要はありません。食べすぎた翌日をどう過ごすかによって、その食事が脂肪になるかは異なるのです!食べすぎた翌日に実践すべきリセットポイントをご紹介します。

食後「18時間」がリセットの鍵!

体重増加は水分量が8割?!

食べ過ぎた翌日。恐る恐る体重計に乗ると、思わず二度見してしまうような数字が目に飛び込んできたことはありませんか?前日に食べた食事の内容や量にもよりますが、平均しておよそ1〜2kgの増量は容易く考えられる範囲。

ダイエット中は少しの増量にも敏感になりがちですが、ここで絶望することはありません。この時増えているのは、脂肪ではなくほとんどが水分なのです。一般的に、食べ物に含まれる水分量はおよそ8割だといわれています。

翌日の増量分は、ほとんどが食べ物そのものの重さだったり、塩分過多な食事によって身体が溜め込んだ水分の重さ。食べすぎた翌日はいつもより顔がパンパンだったり身体がだる重く感じるのは、こうした水分の溜め込みによる”むくみ”が原因なのです。

脂肪に変わるのは18時間後から!

そもそも、食べたものはどのようにして脂肪に変わるのでしょうか?一般的に、食べたものはまず胃や小腸で分解されてグリコーゲンに変わり、一時的に肝臓に蓄えられます。

そこからエネルギーとして消費されたり老廃物として排出され、残った分が脂肪に変わります。肝臓に貯蓄されたグリコーゲンが脂肪に変わり始めるのは18時間後〜48時間以内です。

つまり、この間にエネルギーとして消費させたり老廃物としてしっかり排出できれば、食べ過ぎたものが脂肪に変わる前にリセットすることができるのです。

胃の膨張は「18時間」で元に戻る!

食べ過ぎた翌日、いつもよりも空腹感を強く感じた経験はありませんか?胃は伸縮性があるので、沢山食べれば食べるほど膨らみ、翌日も膨張した状態を保ってしまっています。この状態で食事を摂ると、無意識に食べる量が増えてより脂肪を溜め込んでしまうことに。

食べすぎた翌日は、膨らんだ胃を元の大きさに戻すことも大切なポイントです。膨張して大きくなった胃が元の大きさに戻る前での時間は、およそ「18時間」。そう!グリコーゲンが脂肪に変わり始めるまでの時間と同じなのです。食後18時間の過ごし方が、いかに大切かわかりますね。

余計に太る?!リセットタイムの落とし穴

絶食はNG!

食べすぎた翌日は、食べ物が脂肪に変わる前にしっかりとリセットすることが大切。しかし、だからといって完全に食事を抜くような方法はNGです。

普段より食べすぎた時は、どうしても摂取カロリーを気にして次の食事を抜いてしまいがちではありませんか?確かに、カロリーを意識して多少の食事量をコントロールすることは大切ですが、絶食してしまうと身体に溜め込まれた水分や老廃物が滞ってしまうことになります。

エネルギーとして消費されないばかりか、老廃物としても排出されにくくなって脂肪に変わりやすくなってしまうのです。せっかくリセットしようと思っているのに、絶食でかえって太りやすくさせてしまっているなんてもったいないと思いませんか?

水分を控えるとむくみが加速する!

食べすぎた翌日に行ってしまいがちなもう一つのリセット方法が、「水分を控える」こと。いつもよりむくみを感じると、つい水分を控えてむくみを解消しようとしてしまいがちです。

しかし、これが大きな落とし穴。むくんでいる時に水分を控えてしまうと、身体に溜め込まれた古い水分が余計に滞り、ますますむくみを加速させてしまうのです。食べすぎた翌日には、たとえ身体がだる重く感じてもこまめに水分補給を行い、体内の循環作用を高めてあげることが大切です。

また、その際はミネラルウォーターや白湯など、純粋な水を飲むよう心掛けましょう。カフェインや清涼飲料水ではかえって胃腸に負担をかけ、消化を遅らせてしまう可能性があるので注意してくださいね。

運動の消費カロリーを確認しよう!

摂取カロリーを消費するために、ウォーキングやランニングなどの運動は有効です。しかし、運動で消費できるカロリーは思っているよりもはるかに少なく、食べ過ぎた分を全て消費するには相当の運動量が必要になります。

例えば、健康に良いといわれるウォーキング。1日30分程度のウォーキングは身体の機能を高めるといわれていますが、実際にこれで消費できるカロリーは約130kcaです。これは、コンビニのおにぎりたったの1つ分!

前日に食べたものの内容や量にもよりますが、多少の運動ではなかなか消費しきれるものではないのが分かりますね。それどころか、運動をすると空腹感が増し、結果としてボリューミーなものを食べてしまうという危険性も。

運動はあくまでサポート的な役割であって、運動したから沢山食べて良いという概念はリセットタイムには捨てましょう!

リセットタイムにオススメの栄養素3つ

水分排出を促す「カリウム」

食べすぎた翌日は水分を溜め込んでいる状態です。滞った水分をいち早く外に排出するためにも、水分代謝をサポートしてくれる「カリウム」食材を食べましょう。カリウムには利尿作用があるので、身体に溜め込んだ水分を排出してむくみを解消してくれる効果が期待できます。

バナナやアボカド、ほうれん草やレタスなどに多く含まれますが、これらは生のままで頂くことで消化を促す「酵素」も摂ることができます。水と一緒にミキサーにかけグリーンスムージーにして頂くと、消化に負担なく水分補給も出来るのでとてもオススメです。

デトックスを促す「食物繊維」

食べたものは脂肪になる前にグリコーゲンとして貯蓄されると前述しましたね。翌日は、このグリコーゲンが脂肪になる前に老廃物が排出されるようデトックス食材を食べましょう!老廃物の排出をサポートしてくれるのは、不溶性の「食物繊維」。葉物野菜やキノコ類などに多く含まれ、身体の水分を吸収して膨らみながら腸内を刺激してくれます。

食べ過ぎた翌日は腸内環境が荒れがちですが、食物繊維の力を借りて便秘解消に努めることでデトックス作用が期待できるのです。野菜やキノコを柔らかく煮込んだ野菜スープなら、疲れた胃に負担もかからずしっかりと栄養を摂ることができますよ。

糖質・脂質の代謝を促す「ビタミンB群」

数ある栄養素の中でも、特に脂肪として溜め込まれるのは「糖質」と「脂質」です。食べすぎた翌日には、これらの代謝を促す「ビタミンB群」を摂ることが大切です。

ビタミンB群の中でも、特に糖質代謝を促してくれるのが「ビタミンB1」。そして、脂質の代謝を促してくれるのが「ビタミンB2」です。ビタミンB1は玄米や雑穀米など精製されていない穀類や豚の赤身肉に多く含まれ、ビタミンB2は青魚やレバーなどに多く含まれています。

さらに、そのどちらも豊富に含んでいる優秀なリセット食材が「納豆」!納豆にはビタミンB群だけでなくタンパク質や酵素などダイエットの力強い味方になってくれる栄養素がたっぷり含まれているので、リセットタイムにとてもオススメの食材です。

翌日リセットで食べ過ぎも怖くない!

いかがでしたでしょうか?食べすぎた翌日、体重が増えてしまった時に実践したいリセットポイントをご紹介しました。つい食べ過ぎてしまった時にも慌てないよう、もう一度意識すべきポイントをおさらいしましょう。

  • 食べすぎた翌日の体重増加は約8割が水分!
  • 食べ物が脂肪に変わるのも、胃が元の大きさに戻るのも「18時間」がカギ!
  • リセット食にはカリウム・酵素・不溶性食物繊維・ビタミンBを含むものを食べる!
  • 絶食、水分を控える行為は避ける!

これさえ覚えておけば、イベントシーンも怖くありませんね。

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Editor's Information

食べ過ぎても怖くない!翌日リセットは「18時間」がカギ
平林 玲美(ひらばやし れみ)
ダイエットアドバイザー・グルメライター。
身体本来の機能を高め、内側から美しくなる食事法を普及すべく活動中。
食にまつわる美容・健康情報や、今日から取り入れられる簡単ダイエットテクを発信する。
他、体質改善を目的とする独自ダイエットメソッドの個別指導も行っている。


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