公開日:2017/11/08
そもそもワキガって何?ワキガに関する基礎知識
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ワキガと遺伝は関係あるの?なぜ?ワキガになってしまうの?といった疑問から、ワキガ手術の種類と失敗例やワキガの原因から対策まで徹底網羅!医師が教える!ワキガセルフチェックであなたのワキガ度を要チェック。なかなか他の人には相談出来ないワキガの悩みを現役医師がズバリ!お答えします。
根本的な解決のために!ワキガのメカニズムを知ろう
ワキガと遺伝は関係あるの?なぜ?ワキガになってしまうの?といった疑問から、ワキガ手術の種類と失敗例やワキガの原因から対策まで徹底網羅!医師が教える!ワキガセルフチェックであなたのワキガ度を要チェック。なかなか他の人には相談出来ないワキガの悩みを現役医師がズバリ!お答えします。
- ニオイは基本的にNGです!日本人のニオイに関する習性
日本人はキレイ好きな民族としても有名で、ニオイにも敏感です。もとよりワキガの人口も少ないため、ニオイに対して免疫力がありません。ワキガやタバコのニオイはもちろんのこと、香水や柔軟剤の匂いでさえ苦手な人は多くいます。日本人によって好まれるニオイは、無臭に近いもので自然なもの、お香のようなものです。したがって、日本では強いワキガは疾患とみなされます。
日本国内に絞って見ていきましょう。日本人は大きく2つに分けられることを知っていましたか?昔学校の授業でも習った「縄文人」と「弥生人」に分類することと、ワキガには密接な関係があります。
ある説によると縄文人はワキガで、弥生人はワキガではないと言われています。ちなみに、縄文人は黒人などと近い古モンゴロイドと呼ばれる人種だそうです。
- 欧米におけるワキガのとらえ方
一方、欧米ではワキガの人口が多いため、医学の面でもワキガと多汗症は同義語です。ワキの手術に関しても、汗腺を取り除くことを目的としており、ニオイを取り除くことは目的としていません。
欧米では体臭を気にしていないことがわかります。しかし、体臭ケアはそれぞれがエチケットとして徹底しています。その方法は起床したらシャワーを浴び、デオドラントをして香水をつけるというシンプルなものです。こまめに衣類を替えることもあります。
体臭と相性の良い香水を選ぶことで、その人だけの匂いになります。本来体臭の役割はフェロモンを含み、性的アピールのためなので、正しく使えば香水は効果的になります。
一人で悩まないで!よく聞くワキガのお悩みQ&A
日本ではマイノリティであり、まだまだ周囲からの理解もしてもらえにくいワキガですが、友人などにもなかなか相談しづらいですよね。そこで、ワキガの人が抱える悩みを載せ、それぞれに回答をしていきます。ワキガで悩んでいる人に、その悩みは自分だけが持っているものではないと思っていただければ幸いです。
軽度なら制汗剤で対処が可能です。ただし強いワキガは手ごわいです。まず、野菜中心の食生活にしましょう。動物性たんぱく質はワキガの原因のアポクリン腺を刺激してしまうからです。
そして、医師もおすすめするミョウバン水、ワキガ専用のデオドラントクリームを使用しましょう。コスト面で余裕のある場合は、美容外科や皮膚科でボトックス注射や手術を受けることもオススメです。できることを全部やっていき、ご自身に合った方法を選んでください。
小学生のうちはワキガとわざわざ言わなくて良いでしょう。その代り、デオドラントのエチケットを教えてあげてください。デオドラントクリームなどを持たせ、体育の授業の後にケアするよう伝えてあげましょう。
普段の食事も面倒ですが、野菜を増やし、ジャンクフードを控えるように心がけてください。年頃になったころ、身内から言ってあげることが大切です。
このように、自分自身がワキガである場合や、身内がワキガである場合などの悩みは多いです。いずれにせよ、正しい情報収集をして前向きに対処していくことが大切です。ワキガは治るものです。上手にワキガと付き合っていきましょう。
なぜ?ワキガになってしまうのか?
汗の臭いではなく「鉛筆の芯のような臭い」「カレーのような臭い」「玉ねぎのような臭い」などの臭いが現れる場合、それはワキガかもしれません。ワキガ臭が発生する原因は人間に存在する「アポクリン腺」から分泌される汗です。
人間の汗腺は2種類存在します
「エクリン腺」と「アポクリン腺」です。それぞれ以下のような違いが存在します。
- エクリン腺
エクリン腺はほぼ全身にくまなく存在する汗腺です。エクリン腺から分泌される汗は99%以上が水分です。1%未満のごく微量のミネラルや乳酸、アミノ酸といった成分が含まれています。エクリン腺から分泌される汗の主な役割は体温調整になります。汗をかくことでスポーツや夏場に上昇する体温を下げる働きをします。
- アポクリン腺
アポクリン腺は腋の下や耳の後ろ、性器の周辺などに存在する汗腺です。エクリン腺から分泌される汗がほぼ水分なのに対して、エクリン腺から分泌される汗の水分は70%ほどです。残りの30%ほどをタンパク質や脂質、アミノ酸、アンモニア、鉄分などの成分が占めています。
アポクリン腺から分泌される汗はフェロモンとしての役割を果たすと考えられています。異性を惹きつけるために臭いが強くなっていて、特に思春期以降にエクリン腺は発達します。
アポクリン腺から分泌される汗にはもともとアンモニアや鉄分など独特の臭いがする成分が含まれています。また、脂質やタンパク質、アミノ酸といった成分が含まれているため表皮常在菌の働きによって臭いの原因物質になることもあります。
ワキガの人から多い3つの疑問
ワキガの臭いは適切なケアや生活習慣の改善を行わないと悪化する可能性があります。ワキガのツンとする刺激臭やカレーのような臭いは硫黄化合物による臭いです。
アポクリン腺から分泌される際は臭いの原因となる硫黄化合物はアミノ酸と結合しているため無臭な状態です。しかし表皮常在菌の働きにより分解されてしまうことで独特の刺激臭を発するようになってしまいます。
硫黄が含まれる食べ物を多く摂取してしまうと、結果としてアポクリン腺から分泌される硫黄化合物の量も増加してしまいます。肉や卵、魚などに含まれるタンパク質は硫黄が含まれているため注意しましょう。
またタンパク質を多く摂取してしまうと腸内環境が悪化し、悪玉菌が優勢になってしまいます。悪玉菌が腸内で優勢になるとアンモニアや硫化水素といった有害な物質が生産され、腸壁から吸収され汗や呼気に混ざって体外へ放出されます。
アンモニアも硫化水素も独特の臭いのある体臭の原因になってしまう物質であるためワキガの臭いを悪化させてしまいます。
またネギやニラ、ニンニクなどのネギの仲間の食べ物も注意が必要です。これらの食べ物の独特の臭いは硫化アリルという硫黄化合物です。硫化アリルは血液をサラサラにしたり抗酸化作用を持っていたと健康によい働きをする成分ですが、食べ過ぎてしまうとワキガの臭いを悪化させてしまうことがあります。
ワキガのケア商品を選ぶ上で重要なことは「殺菌作用があること」「収れん作用があること」です。
アポクリン腺から分泌される際は臭いの原因となる硫黄化合物はアミノ酸と結合しているため無臭な状態です。しかし表皮常在菌の働きにより分解されてしまうことで独特の刺激臭を発するようになってしまいます。
ワキガの独特の臭いのほとんどは表皮常在菌がタンパク質やアミノ酸、脂質を分解することで発生します。そのためワキガの臭いが強い部位の表皮常在菌の働きを弱め、臭いの原因物質を作らせないことが重要になります。
収れん作用とは「引き締める作用」のことを指します。収れん作用がある成分を肌に塗布することで毛穴が引き締まり、汗の分泌を抑制する作用が期待できます。
殺菌作用があり、収れん作用がある成分の代表は「ミョウバン」です。ミョウバンは水に溶けると弱酸性になるという特性があります。臭いの原因物質を作り出す菌は酸性に弱いため、ミョウバンを含む化粧水や石鹸を皮膚に塗布することで繁殖が抑えられます。
同時にミョウバンには収れん作用があるため、汗の分泌量自体も抑制してくれる作用が期待できるでしょう。またミョウバンはアルミニウムやカリウムといった金属が含まれているため、消臭作用も期待することができます。
臭いの原因となる菌を殺菌して、汗自体も抑制し、消臭効果もあることでミョウバンはワキガの臭いを改善してくれます。
ワキガと多汗症は別のものです。ワキガは主にアポクリン腺から分泌される汗が原因で独特な体臭を発してしまう状態です。一方多汗症は主にエクリン腺から分泌される汗が多くなってしまう状態です。
多汗症の主な原因は精神的ストレスや自律神経のバランスの乱れと考えられています。特に面接や会議、重要な商談などストレスがかかる場面で多く汗をかいてしまうことが問題となります。
硫黄が含まれる食べ物を多く摂取してしまうと、結果としてアポクリン腺から分泌される硫黄化合物の量も増加してしまいます。肉や卵、魚などに含まれるタンパク質は硫黄が含まれているため注意しましょう。
部位としては手や脇、足の裏などに特に汗を多くかいてしまうことが多くなります。精神的なストレスや自律神経の乱れが主な原因であるため、生活習慣の改善やカウンセリングが治療法として選択されることもあります。
また重度の多汗症の場合は外科手術により汗腺を切除することも選択肢に入ります。
エクリン腺とアポクリン汗腺の汗の匂いの違いは?
人間の汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類の汗腺が存在します。それぞれで性質が異なる汗を分泌します。それぞれの汗腺の働きにはどのようなものがあるのでしょうか。
エクリン腺の働きとは?
エクリン腺は全身に分布する汗腺です。特に脇や足の裏、手のひらなどに多く分布しています。エクリン腺から発せられる汗は主に体温調整のために働きます。運動や入浴、夏場など体温が過剰に上昇するのを避けるためにエクリン腺から汗が分泌されます。
水分は蒸発する際に「気化熱」といい、体温を奪う働きをするため体温を調整してくれます。そのためエクリン腺から分泌される汗は水分が99%以上になっています。そのほかはカリウムやナトリウムなどのミネラルや乳酸やアミノ酸がごく微量含まれています。
またエクリン腺から分泌される汗は精神的なストレスを感じた時に分泌されることもあります。大勢の前でのスピーチや大事な面接、会議など重要な場面で手のひらに汗が出てしまうのはこのためです。そのほか辛い食べ物を食べた時の反応としてエクリン腺から汗が分泌されることもあります。
アポクリン腺の働きとは?
アポクリン腺はエクリン腺とは異なり全身に分布はしていません。エクリン腺は腋の下や耳の後ろ、性器の周辺などに集中して分布しています。アポクリン腺から分泌される汗はエクリン腺から分泌されるとは異なり水分量が70%ほどと比較的少ないのが特徴です。
そのほかの30%ほどには脂質やタンパク質、アミノ酸、鉄、アンモニア、ピルビン酸、硫黄化合物など多様な成分が含まれています。これらの成分の中には鉄やアンモニア、ピルビン酸のようにもともと独特な臭いを発するものも含まれています。
また脂質が表皮常在菌によって分解されることによって、脂肪酸になったり過酸化脂質になったりすることによって独特な臭いは増加します。特にアポクリン腺から分泌される硫黄化合物は表皮常在菌によって分解されることでワキガの特徴である「カレーみたいな臭い」「玉ねぎのような臭い」「目が染みるような臭い」の原因となります。
アポクリン腺は毛穴の中に存在しています。毛穴の中には皮脂を分泌する「皮脂腺」も存在しており、そのどちらも体臭やワキガ臭の原因となります。アポクリン腺から分泌される汗はフェロモンとして働くと考えられています。異性を惹きつけるために働くため、アポクリン腺は思春期頃から活発になります。
ワキガの人の汗腺とは?
エクリン腺もアポクリン腺もどんな人にも存在する汗腺です。しかしワキガの人はアポクリン腺の数が多く、大きさが大きい傾向にあります。そのためアポクリン腺の働きが強くなり、独特な臭いを発するようになります。
アポクリン腺は特に脇の下に多く存在します。そのためワキガの人が臭いを軽減する場合、脇のケアが重要になります。ワキガの臭いを軽減させるケアの方法には以下のようなものがあります。
ワキガの臭いを軽減させるケア方法
- 脇毛は剃る
脇毛は湿度をこもらせ雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。また、長時間臭いを留めてしまう働きもしてしまいます。そのため脇毛を剃ることでワキガ臭を軽減する効果が期待できるでしょう。
ただし脇毛で汗を吸着していた分が全て衣服に向かってしまうため脇汗対策はしっかりとするようにしましょう。
- シャツはこまめに替える
アポクリン腺の成分は蒸発しないため、衣服に付着したらそのままになってしまいます。シャツはこまめに替えて臭いの原因物質がいつまでも付着した状態にしないようにしましょう。オフィスに替えの下着やシャツを常備しておくほか、鞄の中にも可能ならば1つ置いておくとよいでしょう。
- 制汗剤を利用する
制汗剤は汗の分泌量自体を抑える働きをします。制汗剤を使用することで汗を減らし、臭いの原因物質の分泌を抑制することができるでしょう。
- 普段からしっかりと汗をかく
汗をあまりかかないと毛穴や皮脂腺、汗腺に汚れが詰まってしまい、臭いの原因となってしまいます。汚れが詰まってしまうと雑菌のエネルギー源として利用され嫌な臭いを発する原因となります。
また皮脂がいつまでも残ったままだと過酸化脂質になり古い油のような臭いを発する原因にもなります。スポーツや入浴で普段からしっかりと汗をかく習慣をつけるとよいでしょう。
- ボディーソープなどに殺菌作用のある成分が含まれているものを使用する
脇の下や耳の後ろ、性器の周辺はとくに汚れが残りやすく雑菌が繁殖しやすい部位です。そのため洗う際はしっかりと殺菌作用のあるボディーソープや石鹸を利用するとよいでしょう。殺菌作用のある成分にはタンニンやカテキン、ミョウバン、銀などがあります。
- 食生活を改善する
タンパク質や脂質が中心の生活を送っていると皮脂や硫黄化合物の分泌が増加し、ワキガ臭を悪化させる可能性が高まります。肉や乳脂肪、揚げ物などを控えるようにして野菜や海藻などの繊維質を十分に摂取するようにすることでワキガ臭を軽減させることができるでしょう。
ワキガと遺伝は関係あるの?子供へ対策出来る事
自分がワキガでもし子供がいる場合、遺伝してしまう可能性があるのをご存知でしょうか?両親それぞれのワキガの有無によって遺伝確率は異なってきますが、比較的遺伝しやすいと言われるワキガが子供に当てはまるかどうか分かるチェックポイントと対策をまとめました。
ワキガと遺伝は関係あるの?
ワキガは高確率で遺伝してしまいます。両親ともにワキガの場合はおよそ80%、両親のうちどちらかがワキガの場合はおよそ50%の確率で子どもにワキガが遺伝すると考えられています。
というのもワキガは「優性遺伝」する形質であるためです。瞳の色やつむじの向き、指紋の向き、耳垢の乾湿、ワキガの有無などの形質は優性遺伝であるか劣性遺伝であるかで子供への遺伝のしやすさが決まります。ワキガは優性遺伝であるため子どもに遺伝しやすい形質です。
ワキガが分かるのは何歳くらいから?
ワキガは遺伝しやすい形質です。そのため、子どもにワキガの傾向が見られるかどうかはご両親でしっかりとよく見ておくようにしましょう。
ワキガはアポクリン腺という汗腺から分泌される汗が原因で発生します。アポクリン腺から分泌される汗は「フェロモン」としての働きを持っていると考えられています。フェロモンは異性を惹きつけるための物質です。そのためワキガは思春期が始まる年齢くらいからその傾向が見られるでしょう。
小さいころの成長は個人差が大きいため一概に何歳からということはできませんが、早い場合は9歳くらいから、遅い場合は11歳くらいから思春期に入っていきます。ワキガもこのころから始まる傾向にあるでしょう。子どものワキガをチェックするには以下のポイントに気を付けるとよいでしょう。
- 耳垢が湿っているかどうか
ワキガの原因となるアポクリン腺が活発な場合、耳垢は湿る傾向にあります。子どもの耳掃除を行い、耳垢が湿っている場合はワキガである可能性が高くなります。
- 体操着などを見ると黄色いシミ付着している
運動を行う際に体温調整のために働く汗腺は「エクリン腺」というものになります。エクリン腺から分泌される汗の99%は水分であるため、通常は黄色いシミは発生しません。
しかしワキガの原因となるアポクリン腺から分泌された汗は脂質やタンパク質、鉄など様々な種類の成分が含まれており、黄色い着色を作る原因となります。体操着を見て特に脇の部分に黄色いシミが付着している場合はワキガである可能性が高まります。
- 家族にワキガの人がいる
上述の通りワキガは優性遺伝をするため、遺伝しやすい形質です。家族にワキガの人がいる場合、子どもがワキガである可能性が高くなります。
子どもにワキガが発生したら
子どものうちにワキガが発生すると学校生活での深刻な悩みが発生する可能性があります。特に思春期の子どもたちにとっては非常にデリケートな問題になります。子どもにワキガの傾向が見られたら以下のような対策を行いましょう。
- 肉や乳脂肪を摂取させ過ぎない食生活にする
肉や乳脂肪に含まれる硫黄分はワキガの症状を悪化させる可能性もあります。そのため、肉や乳脂肪をあまり摂取させ過ぎない食生活を心掛けましょう。
- 繊維質や発酵食品をよく取り入れる
腸内環境を改善することによりワキガ臭をはじめとする体臭を改善させることができる場合もあります。ヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆、ぬか漬け、キムチなど発酵食品を食生活によく取り入れるようにしましょう。
- 親がワキガの知識をしっかりと持っておく
ワキガは決して不潔により発生するものではありません。親がしっかりとワキガに対する知識を持ち、あくまで体質であることを理解するようにしましょう。同時にそれとなく制汗シートや制汗剤などをエチケットとして自然に教えることで、ワキガ対策を自然に行うことができます。
- いざとなれば治療もできる
ワキガはいざとなれば治療をすることができます。アポクリン腺を切除したり電磁波で破壊してしまったり汗の分泌量を少なくしたりする方法を選択することができます。
中には保険適用をして治療を受ける方法もあるため負担は思ったよりも少なくて済みます。子どもにワキガが現れても決してあせらず、いざとなれば治療を勧めることができるようにしっかりと構えていましょう。
\ ワキガ対策研究報告!ワキガのにおいの原因と改善方法大公開 /
正解は、日本人の10人に1人がワキガといわれています。この数字をみて、多いと思った人少ないと思った人、それぞれ分かれることでしょう。数字だけ単純にみると、少ないです。
したがって、日本ではワキガの体質のある人は少数派、つまりマイノリティです。もし、10人7人がワキガの場合と10人中1人がワキガの場合、ワキガ人口の方が多数派であればそれほど悩みの原因にもなりません。
では、世界でみるとどうでしょうか?世界中には多種多様な人種がいます。一般的には、黒人100%、欧米人70~90%、中国人3~5%くらいといわれています。
日本人は10%ですので、アジア人はワキガが少ないことがよくわかります。なぜ、同じ人間なのに、人種によってこれほどもワキガの割合が異なるのかというと、食生活にあります。
黒人や欧米人狩猟民族で肉類中心、アジア人は農耕民族で穀物中心の傾向があり、肉類などの高エネルギー、高脂肪食は、皮脂腺やアポクリン腺を刺激し、活動を活発にさせる働きがあります。ワキガを治す1つの方法には、和食がよく海外の料理を避けた食習慣が好ましいです。