公開日:2017/05/24
べたつきが気になる…夏の顔のテカリを撃退するお手入れ方法
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夏は脂性肌ではない人でも顔がテカリがちですので、顔の脂を取り除いてしまいたいと思っている人も多いはず。ところが皮脂で一見潤って見える肌も内部は乾燥している可能性があるので、注意が必要です。
そこで、べたつきやテカリを撃退しつつ保湿もできる、スキンケアのコツをご紹介します。
すぐテカってしまう夏の肌の仕組みとは?
そもそも皮脂って何?
夏は気温が高く、多くの人はいつもうっすらと汗をかいているので、肌もしっとりしていると感じられませんか?しかも汗をかくと皮脂分泌が盛んになるので、おでこや鼻がベタベタします。
べたつくのが嫌だからと言って、皮脂を全部取り除いてしまったとしたら今度はパサパサ、カサカサになって大変なことになります。皮脂には主に保湿効果、美肌効果、除菌効果の3つの役割があり、肌には無くてはならない存在です。
皮脂は毛穴の奥の「皮脂腺」で作られています。顔の中でこの皮脂腺が多く存在するのは以下の通りです。
- Tゾーンと呼ばれるおでこ、鼻、あごの部分
- Uゾーンと呼ばれるフェイスラインの部分
このTゾーンとUゾーンは特にべたつきが気になるので、ここの部分に皮脂腺が多いというのもうなずけます。
表面は潤っていても、内部は乾燥状態という可能性もある
夏の肌で気にしたいのは、表面と内部の状況が異なるということ。表面は汗と皮脂が混じり合った皮脂膜に覆われて、潤っているように見えるのに、内部が乾燥している恐れがあるのです。
どうしてこういう状態になるかというと、汗をかくことによって肌の内部の水分が出てきて肌が乾燥してしまい、潤いを取り戻そうと皮脂を分泌するので、そのため肌がテカったりべたついたりしてしまうのです。
すると、それが気になる人は油分を取り除こうと洗浄力の強い洗顔料を使ったり、さっぱりタイプの基礎化粧品を使ってしまいがちです。
そのため表面はべたついているのに、内部の乾燥は解決されないままの状態に。この状態を、インナードライといいます。
潤いが失われると肌のターンオーバーに異常も
肌がインナードライの状態になると、肌のターンオーバーに異常をきたす恐れが出てきます。するとそれがしわやたるみにもつながり、シミが目立つようになってしまうこともあります。
そもそも乾燥してしまう原因は、冷暖房による空気の乾燥や、紫外線によるダメージ、間違ったスキンケアなどといった外部的な要因だけでなく、不規則な生活、ストレス、偏った食生活などの内的要因も関係しています。これらの原因により肌から水分が抜け出て、内側がカラカラに乾いてしまうのです。
引用元:医師監修】インナードライ肌にご注意!内側カサカサで肌トラブルも! | スキンケア大学
テカリが発生するのにかさつきを感じたり、肌がごわごわしたりしていたら、あなたの肌もインナードライ状態になっているかもしれません。スキンケアを1から見直して、肌の調子を整えましょう。
脂性肌の人のためのインナードライ対策
皮脂を取り過ぎないよう洗顔料を見直し
脂性肌の人はニキビを気にして、洗顔を熱心にしてしまいがちです。すると表面の油分は取れても肌内部の潤いも共に失われて、その結果インナードライ肌になってしまいます。
これを避けるためには、洗浄力が強い洗顔料を使うのをやめることが必要です。刺激の少ない洗顔料をよく泡立てて、優しく顔を洗うようにしましょう。ごしごしこすると肌に負担がかかってしまうので、あくまで泡のみをつけて洗う感覚で洗顔しましょう。
また、すすぐ際にお湯の温度が高いと、これも皮脂を取り過ぎる原因となってしまうので、洗顔にはぬるま湯を使うのがおすすめです。また、洗顔料の洗い残しがあると肌荒れにもつながるので、すみずみまでていねいに洗い流すようにしましょう。
摩擦が発生しないように優しくケア
脂性肌の人のお手入れで気をつけたい点として、摩擦を避けるということも挙げられます。摩擦により角質がダメージを受けてしまい、肌は自らを守ろうと角質層を厚くし、それにより毛穴に皮脂が詰まりやすくなるという悪循環に陥ってしまうからです。
洗顔の際も物理的に刺激が強い方法で洗うと、毛穴まできれいになったような錯覚を起こしますが、実は肌には大きなダメージが残ります。
◆この洗顔方法はNG!
- 垢すりタオルのようなもので強くこする
- 固いフェイスブラシを使う
- 手でごしごしこする
肌のごわつきやつっぱりを感じている人は、スクラブが入っているタイプの洗顔料や剝がすタイプのフェイスマスクを使わないことをおすすめします。
脂性肌の場合夏こそ保湿をしっかりと行うのが大事
脂性肌の人のスキンケアで一番大切なのは、肌内部の潤いを取り戻すことです。つまり肌の油分を取り除くのではなく、保湿をしっかり行うことが重要なのです。
メイク前は、しっかり泡立てた低刺激の石鹸や洗顔剤で、お肌をこすらないように優しく洗い、よくすすぎましょう。その後は、しっかり保湿することが重要です。化粧水の後は脂性肌といえども保湿成分の入った乳液などで保湿を行い、乾燥による過角化が起こらないようにしましょう。
引用元:【医師監修】オイリー肌(脂性肌)のメイク術(1)テカリを防止するメイク前のスキンケア方法 | スキンケア大学
肌を保湿するには、洗顔後すぐに化粧水を肌に与え、その後乳液やオイル、クリームなどをつけて、水分を逃がさないよう肌に蓋をしましょう。脂性肌の人は夏の油分補給に抵抗があるかもしれませんが、内部の潤いを守るため、必ず油分も与えるようにしましょう。
夏の乾燥肌の人も保湿中心のスキンケアを怠らない!
さっぱりタイプのスキンケア商品に気をつけて
夏の乾燥肌も、脂性肌と同じくインナードライ状態に陥る可能性は大いにあります。
夏はテカリやべたつきが発生するからと、さっぱりタイプの化粧水や乳液を選んでいる人は油分が足りない可能性があるので要注意。洗顔料も同じく、夏はさっぱりタイプを選びがちですが、油分を落とし過ぎないものを選んで優しく洗うようにしましょう。
また、メイクを落とす時のクレンジングにも注意が必要で、特にオイルタイプのクレンジングは乾燥を招くのであまりおすすめできません。
オイルという名前からすると肌の乾燥を防いでくれそうですが、ナチュラルオイルと違って洗浄料としての界面活性剤が含まれており、肌の乾燥を進める傾向があるので気をつけましょう。
化粧水で失われた成分をプラス
洗顔後のスキンケアというとまず化粧水をつけるのが基本ですが、これにより洗顔で失われた天然保湿因子や細胞間脂質を補填(ほてん)することができます。
◆肌ケアで大切な二つの成分
- 天然保湿因子
- 細胞間脂質
アミノ酸が主な成分で、水分を取り込み保持する力に優れています。
それ自体に保湿性がある上に、水分をつなぎとめる役割を果たします。
細胞間脂質のひとつ、セラミドが配合されている基礎化粧品も発売されているので、これを使用してみるのもおすすめです。
天然保湿因子と細胞間脂質は両方とも角質層の角質細胞の間に水分を保つため存在しているもので、これらが不足すると角質細胞の間に隙間ができ、肌の表面が不均一になっていわゆる肌荒れの状態になります。
肌荒れが更に悪化するとしわの原因にもなるので、天然保湿因子と細胞間脂質を洗顔後すぐに補うことが必要になってきます。
夏だからこそ油分もお忘れなく
洗顔後、セラミドなどが配合されていて機能性のある化粧水をたっぷりつけた後、脂性肌と同じように乳液やクリームなどで肌に蓋をしましょう。そうすることで、肌の水分の蒸発を防ぎます。
化粧水のあと、1.2分待ってから乳液を使ってください。お肌にしっかり水分が浸透してから補うのがポイントです。夏場はクリームが重く感じます。つっぱり感を感じなければ重ねて使う必要はありません。保湿は大切ですが、与えすぎはニキビなどの原因になりますので気をつけましょう。
引用元:【医師監修】もうベタつかない!夏の保湿ケアのコツ | スキンケア大学
乳液やクリームを使う際は、いきなり冷たいまま顔につけずに手に取って温め、それから顔に伸ばすとなじみがよくなるのでおすすめです。つけ過ぎてもテカリの原因になるので、肌の様子を見ながら少量ずつ乗せるようにしましょう。
夏のテカリ対策はインナードライ対策とも言える
- Tゾーンのテカリは、肌内部が乾燥していることが原因の可能性もある
- インナードライ肌の悪化を防ぐには、油分を取り過ぎない洗顔料をえらぶこと
- インナードライ状態の改善には、角質細胞の保湿がおすすめ
脂性肌も乾燥肌も夏は汗をかくことで皮脂分泌が盛んになり、おでこや鼻のべたつきが気になります。それを解消するには皮脂をとることにやっきにならず、保湿ケアで肌内部の乾燥を改善するようにしましょう。