公開日:2017/05/20 

髪がパサつく意外な原因5つ…手っ取り早い改善方法は?

パサついた髪の毛は、見た目年齢を左右してしまいますし、どれだけメイクを完璧に仕上げても、ヘアがイマイチだと、髪だけ悪目立ちしてしまうことも…。美人をキープするためには、メイクアップももちろん大事なのですが、髪の毛のお手入れは欠かせません。

目元メイクに気合いを入れ、アイシャドウを塗って、アイラインをひいて、まつげをビューラーであげて、マスカラをつけて、ハイライトを入れて・・・と、多くの手間をかけていても、髪がボサボサだとすべて台無しです。

つまり、普段の生活で「美人度」をアップさせるには、髪の印象はとても大切なのです。今回は、髪がパサつく意外な原因を5つと、その改善方法をご紹介していきましょう。

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原因1:飲酒・食事制限など食生活の乱れ

まず、髪がパサつく原因としては、体内のビタミンやミネラルが不足していることも挙げられます。ビタミンもミネラルも美容に不可欠な成分なので、一度は聞いたことがある成分なのではないでしょうか?

飲酒が「髪のパサつき」につながる要因としては、お酒を飲みすぎると、体内のビタミンやミネラルがアルコールを分解するのに使われてしまい、髪まで栄養が行き渡らなくにくくなるという点が挙げられます。その結果として、髪の栄養が不足し、切れ毛が多くなったり縮れ毛やうねりが増えたりして、まとまりの悪い髪になりやすいのです。

また、過剰な食事制限も、髪に悪影響を及ぼすことがあります。食事制限によって体内に必要な油分までカットしすぎると、健康な髪には不可欠なホルモンに悪影響が…。これでは、食生活が乱れているのと同じことになってしまいます。

加えて、「朝と昼を抜いて、夜だけ食べる」「仕事が忙しいときには、まとめ食いする」という、多忙な女性がやりがちな生活パターンも、髪の美容を考えれば「ご法度」です。こんな風に、一度にたくさんの量を食べるやり方は、内臓に負担がかかる上に栄養の吸収率が下がりやすく、カラダの隅々まで食物の栄養が行き渡らなくなりやすいのです。

食事は、規則正しくきちんと回数を分けて食べたほうが、必要な栄養素が効率よく摂取できると言われています。

炭水化物の食べ過ぎに注意!

また、食事が炭水化物に頼りすぎて糖質にかたよると、ビタミンやミネラルが不足しやすくなるので、要注意です。毎回「丼もの」だけで済ませてしまったり、手軽だからとパスタ料理ばかりを食べていたりすると、炭水化物に偏った食事に。

炭水化物の割合が高く、糖質過多の状態に陥ってしまうと、体内のバランスが崩れ、髪の老化にもつながりやすいという説があります。髪のパサつきを防ぐためには、炭水化物の摂りすぎにも、気をつけておきたいですね。

もしも、毎日の食生活で「十分な栄養を摂るのが難しい」「どうしても食事が偏ってしまう」と感じるなら、多忙な時期だけは、サプリメントに頼ってみるのも手です。ただし、サプリメントは適量を守り、摂取しすぎないように注意してくださいね。

原因2:熱風ドライヤーによるヘアドライ

洗髪後のドライヤーは髪や頭皮に熱風を当てるので、ダメージを与えてしまいがち。単純に温風のみを出す機能のドライヤーだと、乾燥させる力も強く、髪に必要な潤いまでも奪ってしまって、キューティクルにもダメージを与える上に、髪自体の乾燥状態を加速させてしまうことにもつながります。もしも今使っているドライヤーに心当たりがあるならば、高性能ドライヤーにチェンジしてみるのもひとつの方法です。

高機能ドライヤーには、どんな種類がある?

最近では、温風と同時にマイナスイオンを発生させるドライヤーや、お肌の潤いに注目したドライヤーなど、髪に優しい機能をうたっている製品も多数出ています。髪を傷めにくいドライヤーの選び方としては、次の点が挙げられます。

乾燥時間が短く済む

さまざまな機能をうたっているドライヤーが多数あるものの、髪を乾かすのに時間がかかるドライヤーは、それだけ熱風や温風に髪をさらす時間が増えるということ。できるだけスピーディに乾くドライヤーを選ぶと、熱によるダメージが軽減できます。

潤いを逃さない機能がある

どんなに早く乾くドライヤーでも、使用後に髪のパサつきを感じるなら、髪に合っていない可能性も。温風により水分を奪われることで、パサつきを招く要素になることがあります。

潤いを逃さない機能がついているドライヤーを選ぶようにすると、乾かした後の髪の質感が変わるメリットが期待できます。

美髪に整えるドライヤーの使い方

温風で8割ほど乾かす

温風で髪のクセをとって、全体的なうねりを抑えるよう、セットしたい方向に髪を流しながら風を当てていきます。分け目のボリュームをアップさせたい場合には、セットする毛の流れに逆らって風をあてると、髪がふんわり仕上がります。

その後、温風と冷風を交互に当てて仕上げる

冷風を使うことで、髪のセット力を高め、ツヤ感を出します。

注意!生乾きの髪はパサつきを招く

濡れている状態の髪は、キューティクルがはがれやすくなっています。そのため、生乾きの状態でヘアドライをやめてしまうと、髪のパサつきを加速させてしまうのです。髪が湿った状態で寝てしまうのは、絶対にNGな行為。濡れた髪が、枕と頭に挟まれる摩擦によってキューティクルを傷めます。洗髪は毎日のことだからこそ、ドライヤーによる影響はあなどれません。

原因3:ヘアサロンにさえ行っていれば平気!という誤解

髪の質をキープしたい女性ほど、頻繁にヘアサロン(美容院)にも通っているはず。プロの手が入ると、当然髪の健康状態もよくなります。しかし、ヘアサロンに行って、単にヘアカラーやカットをしてもらうだけでは、髪のパサつきまでは改善されないこともあるのです!

美容師は髪や頭皮の専門家ですから、ご自身の髪について積極的にアドバイスを求めたい存在。つまり、ヘアサロンや美容院は、ただ「通っていれば安心」という類のスポットではなく、「自分の髪質を理解しているプロにアドバイスを求める場所」として利用するのがかしこい方法です。

髪のパサつきを感じている女性に、「美容師さんには相談した?」と尋ねると、「盲点だった!」というお声もよく返ってくるのです。髪のお悩みを相談し、トリートメントなどを施してもらうことで、状況が改善することも少なくありません。

専門的なプロに委ねる選択肢

また、ヘアサロン以外にも、頭皮のケアを専門とするサロンやクリニックもあります。どうしても改善しないパサつきが気になるなら、ヘッドスパサロンやクリニックなどの専門的なスポットを活用するのも手です。自分ではなかなか見ることができない頭皮の状態を、専門家として判断してくれて、その人に合った適切なケアをアドバイスしてくれる頼もしい存在です。

メディカルスパ

毛髪トラブルの専門機関としてのメディカルスパもあります。メディカルスパと聞くと、脂肪吸引やボトックスなどを施術する場所というイメージもあるかもしれませんが、頭皮や髪に特化したスパもできています。必要な栄養素をサプリメントで処方するなど、個人に合ったアドバイスを与えてくれますので、自分にとって必要なことが知りたいかたは、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

はり治療

さらに、近年では、はりを使った施術で頭皮の状態を改善し、髪の質アップを狙うサロンも出てきています。時間に余裕のない生活を送っていたり、ストレスが多い生活を送ったりしていると、自分では気づかなくても頭部のコリがひどくなっていることも。頭部の血行不良は、細毛や縮れ毛の原因にもなるので、ガンコなパサつきを改善したいなら、「はり」という選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

原因4:日焼け

顔の日焼けには注意を払っている女性も、意外と盲点になっているのが髪の毛の日焼け対策です。実は、髪もお肌と同じで、日焼けによるダメージを受けています。お肌の場合、日焼けをすると色が黒くなってしまったり、しみやそばかすができてしまったり、乾燥肌になってしまったりと、明らかに害があることが見えやすいものの、髪は自分で気づかないうちに紫外線ダメージを受けているので見逃してしまいがちなパーツでもあります。

髪は屋外に出るとダイレクトに太陽のもとにさらされますので、UVケアがマストなパーツであるにもかかわらず、あまり意識をしている女性は多くない実態も…。日焼けした肌は乾燥しがちになるのと同じように、髪も紫外線を受けることで水分が奪われ、パサつきやすくなります。さらに、髪のキューティクルも傷つくことから、枝毛を招く要因にもなることが…!これは、夏場だけでなく1年中同じことが言えます。

髪を紫外線から守るケア

スプレータイプの髪用日焼け止めを使う

近年は、髪の毛への紫外線による影響も、かなり一般的に話題になるようになりました。そして、市販品でもスプレーするだけでケアが完了するアイテムが増えています。最も手軽に対策できるケア法のひとつですのでぜひ試してみてください。SPFが高すぎると髪への刺激から髪をかえってパサつかせることもあるので、最初は少なめのSPF値から様子を見て、ご自身の髪に合うものを見つけてみるとよいですね。

飲むUV対策サプリを使う

「髪にも紫外線対策をしよう!」と言っても、さすがに日焼け止めをペタペタと塗るわけには、いきませんよね。一般的な乳液状の日焼け止めは、塗った部分にしか効き目が期待できないものの、飲むタイプなら髪への対策にもなるので、インナーからUV対策が叶うスグレモノでもあります。頑固なパサつきの原因が「紫外線にあるのかも」と思うなら、一度は試す価値ありです。

原因5:ヘアアレンジに無頓着

髪の毛は、なるべくいじらないほうが美髪につながると思い込んではいませんか?確かに、強い刺激を与えないほうが、髪の毛にとって優しいケアになるのは間違いないのですが、実際には、“何もしなさすぎ”も、パサつきを招く意外な要因となることがあります。

無造作なダウンスタイルの髪は、風に吹かれれば、髪同士の摩擦が起きて刺激になりますし、空気中の汚れが付着していくだけでもそれなりの負担に…。そのため、ただダウンスタイルにしているというだけでは、パサつき回避になっていないこともあるのです。

まだある!髪の毛に負担をかける意外なスタイル

髪や頭皮に刺激を与えすぎてしまうと、頭皮の皮脂バランスが崩れてしまい、パサつきを招くことは上記でお伝えした通り。そして、ダウンスタイル以外にも、髪の毛に刺激が強すぎるものがいくつかあります。

毎日同じヘアスタイリング

毎日、同じ場所で結んだり同じアレンジを続けていると、頭皮の一部分だけに負担がかかります。そのため、頭皮に余計な刺激を与えすぎてしまい、髪のパサつきを招くことが。これは、髪の毛にとっても同じことが言えます。

毎日同じヘアスタイリングを続けるということは、いつも髪の毛の決まった部分にだけ負担がかかっているということ。「オフィスではいつもポニーテール!」など心当たりがある女性は、結ぶ位置を変えたり、まとめ方を変えたりして負担を和らげてあげるよう意識してみてください。

スプレーで固めすぎている

アップスタイルが多い女性の中には、毎回、後れ毛などをスプレーやワックスで強く固め、崩れるのを防いでいる人もいますよね。しかし、これも髪のパサつきを招きがちな原因のひとつです。まず、大量のスプレーやワックスは、一度のシャンプーだけでは落ち切らないことも多く、洗っても髪や頭皮に成分が残ってしまうリスクがあります。

また、固めている間は頭皮や髪の働きを妨げる“蓋”になってしまっていることが。ときには、髪の毛を自由にしてあげることもパサつきを予防するためには大事な心がけになります。

以上、髪がパサつく意外な原因となりうることを5つご紹介しました。

日頃の習慣やスタイルによって、乾燥しやすい環境をつくってしまっていることもありますので、心当たりがあった女性は、ぜひこの機会に生活習慣を改善してみてはいかがでしょうか。エイジレスな美髪をキープしていきましょう!

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Editor's Information

髪がパサつく意外な原因5つ…手っ取り早い改善方法は?
山口 沙慧(やまぐち さえ)
美容・ファッションライター。
海外在住経験から日本と海外の美容事情にも精通している。
姿勢改善、骨盤、ココロのケアを得意とするヨガインストラクターとしても活動。年間に試すコスメの数は300を超える。


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