公開日:2017/05/26 

紫外線に負けない夏を迎えよう!増えたシミを撃退するケア方法とは?

年齢を重ねるほどに、気になる肌のシミ。シミができる原因とその予防方法に加えて、増えたシミへの対処法をお届けします。紫外線に負けない万全のシミ対策を行って、いつも以上に楽しい夏を迎えましょう。

押さえておきたい!シミができる原因

夏は要注意!紫外線はお肌の大敵

日差しが強くなる夏。シミ予防に欠かせないのが、紫外線対策です。特に5月~8月にかけては紫外線も強くなり、念入りな対策をしておきたいところです。シミのもとになるメラニンは、細胞内のDNAが傷つかないよう、紫外線をブロックするために生成されます。

通常は、肌の再生能力であるターンオーバーの機能によって、自然に排出されますが、紫外線を浴び続けることで、メラニンを過剰に生成。新陳代謝が追いつかなくなり、沈着を起こしたメラニン色素がシミになるのです。

また、強い日差しを浴び、乾燥したまま放置すると、肌表面の弾力やハリが失われ、ターンオーバーが行われにくくなります。日焼け後の肌の乾燥にも、十分気を配りましょう。

正常なターンオーバーはシミ対策の要

シミを減らし、これ以上増やさないためには、肌のターンオーバーの活性化が重要です。身体の部位によっても異なりますが、ターンオーバーは通常、1ヵ月~1ヵ月半くらいのサイクルで行われます。

新陳代謝が活発な20代をピークに、ターンオーバーのサイクルは加齢と共に遅くなっていきます。年々低下していく新陳代謝を活発化させるには、日々の生活習慣や食事に加え、ストレスをためないことなども大切です。

一方、過剰なケアなどで、ターンオーバーが早くなり過ぎるのも、肌トラブルを招く原因になります。未成熟な細胞が表に出ることで肌のバリア機能が低下し、乾燥肌や肌荒れも起こり得るのです。過剰にメラニンをため込まないことに加え、正常なターンオーバーのサイクルを保つことを心がけましょう。

女性ホルモンの影響を受けやすい肌

紫外線の影響やターンオーバーの乱れと共に、シミができやすい原因となるのが、ホルモンバランスです。女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、肌の新陳代謝を助ける役割を果たしています。エストロゲンが加齢と共に減少することで、肌の新陳代謝も衰えを見せはじめるのです。エストロゲンが減少する更年期は女性にとって、肌やシミが気になりはじめる時期でもあります。

その他では産後も、ホルモンバランスが乱れやすい時期です。妊娠中、一時的にエストロゲンが増加し、その後急激に減少することに起因します。日常生活では、睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスや運動不足も、ホルモンバランスが崩れる原因に。日頃の何気ない生活の仕方が、シミの防止やケアと深く関わっているのです。

まずはシミを作らない!その方法とは?

UVカット機能は十分?日焼け止めは念入りに

シミ対策の基本は、やはりシミを作らないこと。そのためにも紫外線や日焼け止め対策は必須です。今使っている日焼け止めのUVカット機能を、一度確認してみませんか。

日焼け止めなどのパッケージで見かけるPAとSPFは、それぞれ紫外線A波とB波を防ぐ指標のこと。PAには4段階あり、+の記号で表記されます。SPFは効果を発揮する時間数を示す数字です。例えばSPF20とは、20分×20で400分間、日焼けを遅らせることができるという意味になります。

朝、日焼け止めを塗ると、それで安心してしまいがちですが、暑い時期には汗で流れ落ちてしまうこともあります。携帯用を持ち歩いて、こまめに塗り直すことを心がけてみましょう。帽子や日傘を使っての紫外線対策もおすすめです。

美白化粧品と保湿ケアで美しい肌に

肌表面のシミをケアしたいときには美白化粧品がおすすめです。商品選びに迷ったときには、厚生労働省が認可した薬用美白成分を参考にしてみませんか。薬用美白成分とは以下のようなものです。

 
  • アルブチン
  • ビタミンC誘導体
  • エラグ酸
  • ルシノール
  • プラセンタエキス
  • カモミラET
  • トラネキサム酸
  • リノール酸
  • コウジ酸
  • 4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)
  • マグノリグナン
  • ハイドロキノン

引用元:【医師監修】シミを消す化粧品ってあるの? | スキンケア大学

また肌の保湿もシミ対策の重要なポイントです。潤いは肌表面のバリア機能を高め、ターンオーバーを正常に保つ助けとなります。夏は保湿の必要がないと勘違いされがちな季節。実際には、強い日差しや冷房などにさらされる夏こそ、保湿ケアで乾燥を防ぐことが必要なのです。

シミ対策におすすめの栄養素や食材は?

シミのない美しい肌の土台となるのが、栄養バランスのとれた食生活です。美肌への効果で知られるビタミンCをはじめ、体内でビタミンAとなるβ-カロチン、肌の新陳代謝を促すL-システインや抗酸化力の高いリコピンやエラグ酸などの栄養素を、日々の食事に取り入れてみませんか。

ビタミンCが豊富な柑橘類や、リコピンを豊富に含むトマト、β-カロチンが豊富なニンジンやブロッコリーに加え、エラグ酸に富んだザクロやベリー系果実は、効果的な食材です。

食材としてお料理に使うほかにも、スムージーや、ヨーグルトに混ぜるなど、食べ方の工夫でより気軽に摂取できるでしょう。できるだけ長く続けられる、自分に合った方法を見つけてくださいね。

できてしまったシミのケア方法は?

ご自宅でも気軽にできる!角質ケア

すでにできてしまったシミには、ご自宅でも気軽に行える角質ケアを試してみませんか。ジェルや石鹸などのピーリング剤や、スクラブ、ゴマージュといった市販の角質ケアアイテムが充実しています。

いずれも肌表面の古い角質や汚れを取り去ることを目的としており、ターンオーバーの促進や、メラニン色素が沈着した古い角質を取り去る働きも期待できます。ご自宅でのケアでは、肌を強くこするようなことはないよう、優しく丁寧に行ってみてください。

皮膚科では、専用の薬剤を使ったケミカルピーリングというものも行われています。ニキビなどをはじめとするさまざまな肌トラブルの治療で使われており、皮膚の活性化も期待できる方法です。本格的な角質ケアをしたいときにいかがでしょうか。

皮膚科で処方される外用薬&内服薬

いろいろと試してみたけれど、自分だけで行うシミ対策には限界を感じる、ということもあるかもしれません。そんなときには、皮膚科での治療や施術を取り入れてみてはいかがでしょうか。

医師の診察を受け、シミに合わせた治療法を提示してもらえます。皮膚科では、ケミカルピーリングのみならず、シミを薄くし、取ることを目的とした外用薬や、ビタミンCやビタミンE、L-システインなどの美白を促す内服薬の処方もされています。

自分に合った効果的な治療を取り入れることで、これまで以上にシミへの効果を実感できるかもしれませんよ。夏で一気に増えたシミを減らしたいときに、皮膚科での治療を、選択肢のひとつに加えてみませんか。

本気で消したいシミにはレーザー治療!

皮膚科での内服薬や外用薬の効用を感じられないときや、すでにシミが大きくなってしまっている場合には、美容皮膚科などでレーザー治療をしてみるのもひとつの方法です。

レーザー治療とは、患部に特殊レーザーを照射してシミを消す方法です。照射後、約1週間~10日間ほどかけて、かさぶた状に患部が剥がれ落ちるのを待ちます。レーザー照射の際には、麻酔クリームが塗られますので、痛みは軽減されますよ。

事前に医師の診察があり、レーザー治療後のケアも受けられます。料金は、シミの大きさや濃さに加え、そのクリニックによってもさまざまです。少々時間と手間がかかっても、しっかり取り去りたいシミがあるときに、利用してみてはいかがでしょうか。

紫外線対策と日頃の生活習慣が大切

  • 夏の紫外線対策は必須
  • 日差しが強くなる夏には、紫外線と乾燥対策を念入りに
  • 肌の新陳代謝を促す生活を心がけよう

肌のターンオーバーが正常に行われるよう、生活習慣や食事に気を付け、過度なストレスがかからない毎日を過ごしましょう。ご自宅でケアしきれないシミがあるときには、皮膚科の治療も選択肢に入れてみましょう。

  • Facebook
    シェア
  • Twitter
    ツイート
  • はてなブックマーク
    はてブ

373



ページのトップへ