公開日:2017/06/26
意識するだけで代謝が上がる!現役プロダンサーも実践している「呼吸」とは
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生きていくうえで当たり前にしている「呼吸」。ご飯は食べなくても我慢できますが、呼吸は常にしていないと当然生きていけませんよね。
実は、この「呼吸」にこそ日常生活をより豊かにしてくれる秘密があるんです!無意識にしている呼吸を意識して行うことで、ストレス軽減、代謝上昇、お肌の調子もうなぎ上り?!
だれにでも簡単に実践できる代謝が上がる呼吸法
年齢問わず意識するだけでOK!
今回紹介する「呼吸」は、今すぐに始めることができます。例えば、今この記事をご覧になっている貴女は、集中していますよね。呼吸が浅くなっていませんか?呼吸が浅くなったり、無呼吸になったりすると、身体は緊張してしまいます。緊張すると身体に余計なチカラが入ってしまい、疲れやすくなったり、集中力が持続しなかったり、デメリットしかありません。
まずは深呼吸してみましょう。それだけでリラックスした気持ちになれます。私は現役のプロダンサーとして数多くの舞台に立ち、またダンススタジオによるレッスンを通じて下は小学生から上は76歳まで、幅広い層の生徒と接することで培った経験と目線から、疲れやすい人とそうでない人の違いが「呼吸」にあると気付きました。今日は、みなさんの「呼吸」に対する意識が変わる5分をお届けしたいと思います。
呼吸が浅いと様々な障害が発生する
呼吸が浅いとどうなる?
先にもお伝えした通り、呼吸が浅いと疲れやすくなったり、集中力が低下したりと、いいことがありません。ダンスレッスンをしているとき、与えられた振付をすぐに覚えられる人となかなか覚えられない人がいます。後者の人は、俗にいう「あがり症」の人が多いのです。
あがり症の人は、緊張状態のレベルが高く、身体にも常にチカラが入っており、呼吸はやはり浅いです。この緊張状態というのは、なかなか意識して直せるものではなく、そしてほとんどの人は、自分が緊張状態である事に気づいていない人が多いのです。だからといって指摘しないままその人が緊張していては、レッスンも進みません。
ではその人は、何に対して緊張しているのでしょうか?それは「状況」です。覚えなければならない、踊れなければならないという意識が余計なチカラを生み身体に緊張を与えているのです。みなさんの日常に例えればなんでしょうか?営業ならばノルマだったり、SEならば納期だったりでしょう。
この「緊張」は「集中」とは少し違います。「集中」についてはまた次回に・・・。では、この緊張している人をリラックスさせてあげるには、やはり状況を変えてあげるしかありません。「日常会話」これだけでいいんです。自分の日ごろの生活リズムに近いところで話すことで、お隣さんと世間話をしている感覚になり、リラックスした状態で話すことができるようになります。
そして、この日常会話には、呼吸に大切な事がぎっしり!詰まっているのです。驚いたら息を呑み、楽しければ声を出して笑い、驚嘆することには思わず「おおおお~・・・」と言ってしまったりと、この日常会話の中で人と人はリラックスした状態で話しているからこそお別れの時には「あ~楽しかった。」と思いながら帰れるわけです。女子会などもそうですね。
ストレッチだけでやせる?ここにも呼吸の大切さが!
ダンスレッスンには必ずストレッチの時間があります。ダンスをしていない方でもストレッチをしている方は多いと思います。ヨガやピラティスなども含まれます。私はダンサーです。このストレッチをとても重要視しています。
その理由と効果的なストレッチの方法をお伝えしたいと思います。この方法でストレッチをするだけで、むくみやコリ、代謝の上昇が期待でき、いいこと尽くしなのでぜひ今日から実践してみてくださいね!
いきなりストレッチを始めない
ストレッチとはつまり柔軟体操です。今日ここでお伝えするストレッチは、前屈、開脚などよくいう「ストレッチ」の方法です。筋肉は、温かいと伸びやすく、寒いと伸びにくい性質を持っています。いきなりストレッチを始めてしまうと、まだ温まっていない身体を無理やり伸ばすことになり、かえって痛めてしまいます。
スポーツをするとき、ストレッチを最初にするのはそのスポーツで使う筋肉をほぐすためですが、家でするストレッチはそれだけですから、それがメインなのです。つまりストレッチ前のストレッチをしないといけませんね。
身体を温める
いちばんポピュラーなのは、お風呂上がりのストレッチ。ただし、お湯に浸かった場合のみです。シャワーでは表皮は温まっても、中の筋肉までは伝わりません。時間をかけて温浴をすることで、筋肉が弛緩され、体温が高い状態になりますから、ストレッチによる効果をかなり期待できるようになります。
ストレッチの部位や時間は!?
まずは末端の部位から
気合をいれてストレッチ開始!さあ開脚!・・・これはナンセンスです。筋肉は大小様々な部位が折り重なっています。まずは末端の手足の指、頭頂部からほぐしていきます。足の指の間に自分の手を挟んで握り、グルグルと回してあげます。手を挟み込んで握るため、足つぼも刺激されてかなり気持ちいいです。痛ければ1本ずつほぐしていきましょう。手は主に指を、根元から指先にかけて1本ずついろいろな角度から握ります。頭頂部は両手で頭皮マッサージです。頭皮をしっかり動かしてあげましょう。
伸ばす前にまず縮める
これはあまり知られていないですが、例えば太ももの後ろを伸ばしたいとします。開脚して身体を前に倒すとここが伸びるのですが、その前にまず縮めなければならないところがあります。「腹直筋」という筋肉で、身体の前側を支えるためにある大きな筋肉です。
脚の付け根まで伸びており(リンパもたくさんある場所です)ここをほぐすことで開脚がかなり楽に伸びるようになります。太ももに限らず、縮めて伸ばす、伸ばしたら縮める、を繰り返す事で身体は柔らかくなっていきます。
一つの体勢で15秒。身体のサインを聞く
筋肉は、一般的に15秒以上負荷をかけないと伸びないといわれています。お風呂に浸かった事であらかじめ伸びやすくなってはいるものの、身体が固い人はその伸びやすさを感じる事が難しいでしょう。この15秒は目安ですから、もちろん個人差があります。そこでだれでも分かる身体の感覚で、筋肉が伸びた「サイン」を受け取ることができます。
では、前屈をしたとします。ちょっと頑張って手を足に近づけてみてください。今の自分の限界が分かります。足の指やかかとを持てるのが理想ですが、固ければすねを持っても構いません。さて、その状態でしばらく静止します。
ここで大事なのは呼吸です。足を掴んだら、細く長く息を吐いてください。吐くという動作によって身体の余計なチカラが抜けていきます。出来るだけ長く吐き続けられるといいですね。息をしたいときは少しだけ身体を戻して、また吐きながら倒していきます。
そんなことを繰り返しているうちに、最初に足を持った場所で身体に入っていた余計なチカラが少し抜けていることに気付くはずです。つまりその体勢が始める前に比べて楽になっているのです。これが「サイン」になります。このサインは、あらゆるストレッチで感じる事ができます。身体の声を聞く、ということです。
呼吸によって自分を整える
呼吸は、日常のあらゆる場面で非常に大事な役割を担っています。それを意識して行うことで、自分の心身を整えることが出来るようになります。
心身がリラックスすれば、健康体を維持することができ、ストレスからの解放や軽減、バランスを保つことができます。現代人の最大の敵はやはりストレスではないでしょうか。そのストレスを少なくするためにも、意識した呼吸をオススメします。心身の健康を保つことは、美容にも良く働き、それは毎日のモチベーションへと繋がります。
この現代社会と上手く付き合うためにも、「呼吸」を意識してみてはいかがでしょうか。そこには、貴女を豊かにさせてくれるものがたくさん詰まっているのです。
- 池口祐太(いけぐち ゆうた)
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ダンサー・振付師
自身が主宰を務める団体「夢追い家族部~底力みせつけ隊~」を立ち上げ、
関東を拠点に活動中。1987年3月7日生まれ。