公開日:2018/05/09 

ダイエット外来の費用はいくら?診察の流れもチェック

近年の日本では肥満になる人が徐々に増加しています。その結果、がんの発生率も上がっており、肥満が危険視されるようになってきました。それに伴って現在注目が高まっている、ダイエット外来について解説していきます。

費用が気になるダイエット外来って?

近年では肥満になることによって、高血圧や高血糖になり、発がん率も高まることがわかっています。これによって、食生活改善などの対処療法を病院で医師から指導してもらうダイエット外来が増えてきました。

ダイエット外来の内容や費用、診断についてご紹介します。

医療機関でダイエットができる

『肥満』という言葉は、以前まで健康に深刻な影響を及ぼすものとして問題視されてきませんでした。ですが、今では発がん率に大きく関わることが分かり、肥満解消のために病院に通う人が増えています。

また、現代の医学では高血圧や糖尿病などの個別疾患に対する薬学も発達し、軽中度のメタボリックシンドロームであれば、薬や漢方での対処も可能になりました。

場合によっては、1週間程度の入院をし、食生活や生活リズムを改善することも可能です。また、仕事などで忙しい人は、週1回ほどの通院をして経過を診断してもらい、医師とマンツーマンでダイエットをしていくこともできます。

肥満と肥満症のちがい

肥満は肥満症とは異なり、BMIで25以上の数値を超えた人のことを指します。

BMI

体重 kg÷(身長 m )^2で算出する、身長と体重のバランスを測り、診療の目安にする数値です。

ですが、この数値は体重と身長のみで計測するため、健康状態までは計れません。

また、肥満症とはBMIが25以上且つ健康状態に異常が見られた人、内臓脂肪が異常に蓄積している人が当てはまります。

もちろん、肥満症ではなく、肥満だから健康である、というわけではありません。肥満の状態にいる人は肥満症予備群でもあるのです。健康に異常がない場合でも食生活などを見直すようにしましょう。

メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドロームの正式な診断基準は厚生労働省が発表しています。

まず、基本となるのはウエストが男性85cm以上、女性90cm以上かどうかという点です。

さらに、以下から3つ以上当てはまる項目があった場合にメタボリックシンドロームと診断されます。

  • 高トリグリセリド血症が150mg/dl以上
  • 低HDLコレステロール血症が40mg/dl未満
  • 収縮期血圧が130mmHg以上
  • 拡張期血圧が85mmHg以上
  • 空腹時高血糖が110mg/dl

高トリグリセリド血症や低HDLコレステロール血症の基準は、一般的には血清脂質で異常と判断される基準値です。収縮期血圧や拡張期血圧の基準は高血圧と判断される基準値、空腹時高血糖の基準は高血糖の基準値となります。

どの数値も病院で見てもらうことが出来るので、一度診断してもらうのが良いでしょう。

ダイエット外来の診察の流れと費用

実際にダイエット外来を利用したことがある人は少ないと思います。しかし、しっかり医師の元で食生活の改善や適度な運動ができるため、効率良く健康的にダイエットを進めることができるでしょう。

それでは診察や検査、費用の面などを見ていきます。

診察と検査

肥満者や肥満症の方などで症状も異なるため、初めての診察では検査が中心になります。電話での相談を行っている病院も多いため、初めてで病院へ行くのは不安という方は事前に連絡しておくのも良いでしょう。

また、検査といっても基本的には質疑応答が中心のヒアリングや血液検査となります。診察と検査が済んだのちに、ダイエット計画を医師と一緒に立てて、どういった方法が良いのか検討します。

保険適用?それとも自費診療?

ダイエット外来は基本的には保険適用されない病院が多いようです、しかし、近年メタボリックシンドロームを危険視する声が高まっていることから、手術法の1つに公的医療保険を適用する病院も増えてきました。

POINT

投薬治療や脂肪吸引のような外的治療を行う方法をとる場合には、保険適用外にする病院も多いようです。

ダイエット外来の治療法は?その費用は?

ダイエット外来では、その患者に対して適切な治療法を行うため、人によって治療法や投与する薬が異なります。そのため費用も異なります。

今回はその基本的は治療の流れと費用、外報治療についてご紹介します。

食事療法、運動療法などが基本

人によって治療法は異なりますが、大まかに2つの療法を行っていきます。

1つ目は、食生活や生活習慣を正すためのカウンセリングです。具体的には食事内容や一日の生活の流れなどをヒアリングし、無理のないダイエットの計画を一緒に立てていきます。

2つ目は、投薬治療や脂肪吸引などの医療行為を伴うものです。このような治療は外的治療とされています。もちろん、患者と医師とが話し合って決めることですが、検査の段階で過度に危険視された人には推奨されています。

基本的には薬を使う場合には1ヶ月あたり1万円以上の費用がかかるケースが大半です。その他の細かい費用は、病院や診断結果、治療法によって変化します。

薬物療法

薬物の投与は基本的には飲み薬で投与されるものと注射で投与されるものの2種類存在します。

薬物の種類は基本的に『食欲抑制剤』と『脂肪吸収抑制剤』です。どちらも副作用を伴う可能性もあり、事前の下調べが必要です。また、海外と比べ日本の医療機関は、肥満症治療に対して遅れている点もあり、国で未認可のものもあります。

中には、漢方の成分を使った天然由来ものもあるので、医師と相談してみるのが良いでしょう。

外科療法は最終手段

外科療法というのは、基本的には手術を必要とするものを指します。

重度のメタボリックシンドロームと診断された場合、薬の副作用が逆効果になることや即改善が必要な場合などから、外科療法の方が楽な場合があります。しかし、外科療法を保険で適用している病院は少なく、基本的には全額実費になります。必要かどうかしっかりと見極めて、医師と相談した後に意思決定をしましょう。

ダイエット外来で入院、その費用は?

ダイエット外来では、薬物投与や外科療法などが受けることが出来ますが、食生活などの生活改善をしなければ、根本から解決できているとは言えません。

そのため、病院では短期間の入院をし、正しい生活習慣を取り戻す診療なども勧めるところもあるようです。その費用と期間についてご紹介します。

どれくらい入院するの?

まず、前提として、入院しなければ根本から肥満を脱することが出来ないというわけではありません。仕事で忙しい人でも、通院や食事内容を報告するなどして医師から意見を貰うことができます。

入院する際には生活習慣を正さなければいけないので、基本的には1週間程度の入院が一般的です。その期間中に栄養についての勉強・咀嚼法・運動・医師との面談などを繰り返していきます。

リバウンドしない?

ダイエットにはリバウンドがつきものでしょう。ダイエット外来で入院したからといって必ず、リバウンドしないというわけでもありません。

退院した後にもアフタフォローとして通院をし、食生活の偏りがないかなどの診断を推奨している病院が多いです。薬などを投与した場合、副作用が出ていないかも確認するために通院した方が良いでしょう。

また、ダイエット外来に通っている時には食事が強制的に変えられていますが、その反動で家に帰ると食べ過ぎてしまうという方もいるようです。

肥満症なら費用を確認してダイエット外来へ

自身で自分を管理することが苦手な人は、ダイエット外来に通ってみるのも良いでしょう。

POINT

近年ではダイエットの際に病院での診察を希望する方が増えています。同時に自身の健康状態も知ることが出来るので、一度ダイエット外来に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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