公開日:2017/06/08
幾つ当てはまる?「砂糖依存症」レベルチェックと脱出方法3つ
シェア
ツイート
はてブ- お気に入り171
身体に良くないと分かってはいても、やめられないのが「甘いもの」。気づけば“食後のデザートは当たり前”で、毎日のスイーツが習慣になってはいませんか?そんな方は要注意!もしかするとそれは習慣ではなく“依存”かもしれません。「砂糖依存症」のレベルをチェックし、脱出する為の3ステップをご紹介します。
砂糖依存症の原因とレベルチェック
「砂糖依存症」とは
「砂糖依存症」とは、名前の通り「砂糖」に対して極度に依存し、砂糖を摂取しないと禁断症状が出てしまうような状態のことです。タバコに含まれるニコチンのように、砂糖には強い依存性があるといわれています。
「砂糖」と聞いて思い浮かぶのは、調味料の「白砂糖」そのものかもしれませんが、ここでいう砂糖とは砂糖が含まれるすべての食品のことです。チョコレートやケーキなどのスイーツはもちろん、ジュースやキャンディー、菓子パンや微糖コーヒーなどにも、白砂糖は多く含まれています。
そう考えてみると、毎日たくさんの砂糖を口にしていることに気づきませんか?そう。砂糖依存症は軽度であれば自覚症状がなく、砂糖を口にしていることにすら気づいていない場合もあるのです。
「砂糖依存症」の原因
砂糖依存症に陥ってしまう原因は、砂糖の過剰摂取による血糖値の乱高下です。前述した通り、私たちが普段何気なく口にしている身近な食べ物には砂糖が多く含まれています。口さみしく、いつも何かをつまんでしまうという方は注意が必要です。
甘いものは言うまでもなく糖度が高いため、摂取すると血糖値(血液中の糖度)が急激に上昇して体内バランスを崩します。食べた瞬間は満足しても、身体はバランスを戻そうと血糖値を急低下させるのでまたすぐに空腹状態になり、結果として「甘いものがやめられない」という悪循環に陥ってしまうのです。
コンビニやスーパーで手軽にスイーツを手にできる機会が増えたからこそ、砂糖依存症に陥る可能性は誰にでも潜んでいるということですね。
「砂糖依存症」のレベルチェック
意外と身近に潜んでいる「砂糖依存症」。“甘いものを全く食べない”という方はあまりいないと思いますが、どのくらい食べていたら依存している可能性があるのでしょうか?
下記の項目にいくつ当てはまるか、早速チェックしてみましょう。
- 疲れやストレスが溜まると甘いものが欲しくなる
- 食後のスイーツが習慣になっている
- 食事の代わりにスイーツを食べることがある
- 甘いものを食べないと満足できない、イライラする
- 一度甘いものを食べると、またすぐに食べたくなる
- 空腹でないのに甘いものが食べたくなる
- 甘いものを食べないとフラフラしたり冷や汗をかく
チェック項目が下に行けば行くほど、また、当てはまるチェック項目が多ければ多いほど砂糖依存症に陥っている可能性が高くなります。また、そのレベルも重くなっている可能性があります。
チェック項目には一つも当てはまらなかったという方も、1日砂糖なしで過ごせる自信がなければ、それは「砂糖依存症」一歩手前かもしれません。
砂糖依存症の弊害
精神不安
砂糖依存症が及ぼす身体への悪影響は、単なる肥満だけでなくその他にも様々な不調を引き起こします。その一つが、「精神不安」です。“甘いものを食べると幸せな気分になる”と感じたことはありませんか?
砂糖には、脳の神経を刺激してドーパミンやセロトニンという“幸せホルモン”を分泌させる働きがあります。しかし、前述した通りその満足感はほんのひと時だけ。砂糖の過剰摂取により急激に上昇した血糖値はすぐに急低下し、イライラしたり気分が落ち込みやすくなるなど精神不安を引き起こします。
また、いつもより疲れやすくなったり頭痛や貧血が起こることも。ここで我慢できずに更なる甘いものを食べてしまうと、何度もこのスパイラルを繰り返し、ますます砂糖依存から抜けられなくなってしまうのです。
末端冷え性・婦人科系の不調
砂糖依存症の方に多い症状の一つが「末端冷え症」。手や足先が夏でも驚くほどに冷たく、平熱もやや低めなのが特長です。
白砂糖には、過剰摂取すると血液の質を低下させドロドロにしてしまうという性質があります。全身を巡っている血液の質や流れが悪くなると、どれだけ栄養をとっても身体の細部にまで行き渡りません。手や足先まで正常に血が通っていないので、結果として末端冷え性になってしまうのです。
また、下腹部が異常に冷たいという方も要注意。血行不良になり冷え性が進むと、婦人科系の病気にかかりやすくなるともいわれています。生理不順や生理痛が人よりも重く感じるという方は、少し砂糖を控えてみると症状が緩和するかもしれません。
老け・肌トラブル
砂糖依存症が及ぼす見た目への影響は肥満だけではありません。女性にとって大敵な「老け」や「肌トラブル」の原因など、美容面でも大きな悪影響を及ぼす可能性があります。
白砂糖を過剰摂取すると、血行不良になりやすいとお伝えしましたよね。血行不良になると、顔色が悪くなったり黄ぐすみや目の下のクマ、シミができやすくなります。身体の循環作用が低下するため老廃物もたまりやすくなり、ニキビや吹き出物の原因にも。
また、身体の細胞がどんどん「糖化(老化)」し、シワやたるみなど老けが進んでしまうのです。甘いものを食べてひと時は幸せでも、それによって老化現象が進んでしまうと考えたら、とても恐ろしくはないですか?
砂糖依存症を脱する3つの方法
質の良い糖分を摂る
砂糖依存症は、放っておくと悪化する可能性があるのも恐ろしいところ。出来ることなら早く抜け出し、身体の内側からも外側からもキレイになりたいですね。とはいえ、自分の意志だけで抜け出すのはなかなか難しいのも砂糖依存症です。
無理なく脱するためには、3つのステップを踏んで徐々に改善する必要があります。まず1つ目のステップは、白砂糖を質の良い糖分に変えてみること。砂糖依存症による様々な弊害を引き起こすのは、ほとんどが精製された「白砂糖」です。
同じ甘さでも、きび砂糖やテン菜糖、はちみつやメープルシロップなど天然の甘味料はビタミンやミネラルを多く含んだ糖分。これらは白砂糖に比べて身体への負担が少なく、依存度も少ないといわれています。煮物や炒め物など日頃の料理に使う砂糖を天然の甘味料に変えるだけでも、ぐっと摂取量を減らすことができますよ。
買い溜めをやめる
食後のデザートが癖になっているという方は、スイーツを買い溜めしないという方法が有効です。自宅にクッキーやマフィンが常備されていたり、バッグの中にはいつもチョコレートが潜んでいたりしませんか?砂糖依存症になると、甘いものが目に入るだけで脳がそれを認識し、“欲しい”という衝動に駆られてしまいます。
スイーツは買い溜めせず、どうしても欲しい時に食べる分だけ買うようにしましょう。また、目に入ると欲しくなってしまうので、コンビニやスーパーなどでスイーツコーナーに立ち寄る癖のある方は意を決してその前を通らないようにするのも大切です。
一週間に一度のご褒美にする
砂糖依存症はタバコのように依存性があるので、初めのうちは甘いものが食べたくてたまらないといった禁断症状が出てくる可能性があります。特に、砂糖依存が強ければ強いほど症状は重く、精神不安を招いたり貧血や頭痛を起こす可能性も。
もちろん無理は禁物ですが、ここで諦めて砂糖を摂取してしまうといつまでたっても抜けられません。このような禁断症状は、7日サイクルで少しずつ軽くなるといわれています。7日間、強い意志を持って砂糖の過剰摂取を控えるだけで、次の7日はより楽に砂糖を我慢できるようになるのです。
“もう永遠に甘いものを食べられない”と思うとめげてしまいそうですが、“一週間に一度だけご褒美として食べる”と決めてみると、少し気持ちが楽になりませんか?
砂糖依存症を脱して内側からキレイな身体に!
いかがでしたでしょうか?砂糖依存症は、
- 意外と身近に潜んでいるので注意が必要
- 肥満だけでなく、精神不安や冷え性、肌トラブルを引き起こす
- 脱するためには質の良い甘味料を選び、買い溜めをやめ、頻度を7日サイクルに変えるという3ステップが有効
という、美容と健康に大切なポイントをご紹介しました。まずはご自身が砂糖依存症に陥っていないかしっかりとチェックし、レベルに合わせたステップを実行してみてください。砂糖依存症を上手に脱して、身体の内側からキレイを目指しましょう!
- 平林 玲美(ひらばやし れみ)
-
ダイエットアドバイザー・グルメライター。
身体本来の機能を高め、内側から美しくなる食事法を普及すべく活動中。
食にまつわる美容・健康情報や、今日から取り入れられる簡単ダイエットテクを発信する。
他、体質改善を目的とする独自ダイエットメソッドの個別指導も行っている。