公開日:2017/06/26 

筋肉枯れの症状とは?筋力不足を改善する効果的な方法とは

女性に筋肉は必要ないと思っていませんか?筋力不足は、体調不良の原因となるのはもちろんのこと、ダイエットや美容の大敵といわれます。今回は、筋力不足の原因や改善方法を紹介します。

女性にも筋肉が必要な理由とは?

筋力不足は体の不調の原因になる?

筋肉と聞くと男性が鍛えるものだ、というイメージがあるかもしれません。筋肉は人間の体を維持するために大切な役割をするため、性別や年齢に関係なく必要な組織です。筋肉には、体の骨格を支える役割があります。そのため、筋力が低下すると肩こりや関節痛を引き起こす原因となる場合があります。

筋肉は基礎代謝と深い関係があります。基礎代謝とは、生命を維持するために使われているエネルギー量のことです。基礎代謝が低いとエネルギーの消費量が低下するため、むくみやすい体質になります。また、体温が低くなり、疲れやすくなったり冷え性になったりすることがあります。筋力不足は、体の不調を招く原因となるおそれがあるのです。

筋力不足は美容にも悪影響を与える

筋力が不足することは、美容面にも悪影響を与えることをご存じでしょうか?筋力の低下により基礎代謝が落ちると、肌のターンオーバーが正常に行われなくなり、くすみや肌荒れといった症状を引き起こす原因となります。

また、代謝が落ちると体が冷えやすくなりがちです。冷えは美容の大敵です。冷えが酷くなると、血流の悪化を招き、血管の隅々まで栄養や酸素を届きにくくなります。その結果、吹き出物ができたり肌の状態が悪くなったりといったことが起きやすくなるのです。

他にも、筋力の低下で表皮を支える力が衰え、シワができやすくなるともいわれます。意外と見過ごされがちですが、美容と筋肉には深い関係があるのです。

ダイエットが成功しにくい体質に

筋力が不足すると、知らず知らずのうちに痩せにくい体質になってしまいます。基礎代謝の低下は1日のエネルギー消費量の減少につながります。その分、脂肪が蓄積されやすくなるため、内臓脂肪が増えることになりかねません。

筋力不足になる原因は、体を動かす機会が減っているというところにあります。日常生活が便利になればなるほど、昔と比べて体を動かす機会は減りました。

電化製品を使用する、歩く距離が短くなるなど、小さなことかもしれませんが、活動量の低下は筋力の衰えを招きます。どれだけダイエットをしようとしても、土台になる筋力がないとエネルギーの燃焼効率は悪くなり、痩せにくい体質へとつながってしまいます。

あなたは筋力不足になっていない?

生活習慣が筋力をさらに低下させる

筋力は使う機会がなければ、どんどん低下していきます。女性は男性の60%ほどしか筋肉量がなく、もともと少ない傾向にあります。また、加齢によっても筋肉量は低下していき30歳を越えると10年に約5%ずつ減少していくといわれています。

普段から運動したり意識的に体を動かしたりする習慣がない人は、筋力が低下しやすい傾向があります。片足立ちで60秒立てない場合や、階段を降りるときに手すりを使ってしまうといった場合は、筋力が大幅に低下している恐れがあります。

また、歩いて15分程度の距離で電車や車を使用してしまう人も、筋力が低下しやすい生活習慣下にあるといえます。他にも、睡眠不足や乱れた食生活などの生活習慣も、筋力不足を引き起こす原因の1つになります。

痩せている人は筋力不足になりやすい

実は、痩せている人こそ筋肉不足の症状を引き起こしている場合があります。体に脂肪がついていると重い体を動かすために、ある程度の筋肉が必要となります。

その結果、運動の際に負荷がかかりやすいのですが、痩せていると体を動かすために必要な負荷も少なくなります。つまり、気づかないうちに筋力不足になっているかもしれないのです。

また、痩せたいという思いから食事制限ダイエットをしている人も要注意です。筋肉を作るには、タンパク質をはじめとする栄養素が欠かせません。栄養バランスが乱れてしまうと、筋肉を生成することができずに筋力不足を引き起こしやすい状態になります。

筋肉は貯蓄することができる!?

筋力は使わなければどんどん低下していきます。1日中寝ているだけでも1%から1.5%低下してしまうといわれています。それほど、筋力は低下しやすいものなのです。一方で、意識して筋肉を使うようにすればするほど増やすことができます。

お金とは違い、筋力は使えば使うほど貯めることができるのです。中には、100歳からでも筋肉量が増加したというデータもあるそうです!筋肉を使うことは、何歳から始めても遅くはありません。

便利な生活ができる世の中になりましたが、日常生活の中で意識的に体を動かすようにするだけでも筋肉の低下を予防することにつながります。まずは、少しずつ筋肉の貯蓄を始めてみましょう。

筋力不足を予防する3つのポイント

日常的に体を動かす習慣をつける

筋力の低下を予防するためには、何よりも体を動かす習慣をつけることが大切です。筋肉を意識的に動かすことで、少しずつ筋力をつけることができます。

普段から運動する習慣がない場合、いきなり筋トレをしようとしても継続することが難しいでしょう。まずは、日常的に体を動かす習慣をつけることから始めてください。エレベーターを使用しない、徒歩で移動する距離を増やすなど、小さなことでよいので毎日続けることが大切です。

日常的に体を動かすことに慣れてきたら、次は筋トレやエクササイズなどを取り入れていきましょう。段階を踏んで体を動かす習慣をつけることが、筋肉の低下の予防につながります。

正しい姿勢で過ごすように心がける

筋力不足の状態では、背筋を伸ばした美しい姿勢を維持することが難しくなってしまいます。背筋を伸ばしたときに辛いと感じる場合は、筋力が低下している証拠です。少しずつ正しい姿勢を保つことができるようにトレーニングしていきましょう。

正しい姿勢とは、真横から見たときに耳から腰骨、ひざ、くるぶしまでのラインが一直線に並んでいる状態をいいます。正しい姿勢を保つときに使う筋力は、若さを保つためにも必要な要素でもあります。

できるだけ美しい姿勢を維持することを心がけてみましょう。姿勢を改善し筋力が向上することで、結果的に見かけの印象がかなり変わってくるはずです。

バランスの取れた食生活をしよう

筋肉をつけるためには、栄養バランスの取れた食生活が大切です。無理なダイエットをしたり乱れた食生活を続けていたりすると、どれだけ体を動かしてもなかなか筋肉をつけることができません。

筋肉を作るための栄養素として、鶏肉や大豆製品、卵などに含まれるタンパク質は欠かせません。タンパク質は夕食や運動後にとり入れることで、効率よく筋肉を作ることができるといわれています。

この他に、タンパク質の代謝を助けてくれるビタミンB1やビタミンB6も、筋肉を作るためには欠かせない栄養素です。これらの栄養素は積極的に摂取するように心がけましょう。また、疲労回復効果があるマグネシウムなどのミネラルも、ぜひ摂取したい栄養素です。

筋力を貯蓄して筋肉枯れから抜けだそう!

筋肉は使えば使うほど、筋力として蓄えることができます。日常生活の中で意識的に筋肉を使い、筋力不足を予防しましょう。

  • 筋力が低下すると基礎代謝が落ちて、美容やダイエットに悪影響を及ぼすことがある
  • 日常生活の中で体を動かすことを意識して筋力アップを!
  • 正しい姿勢を保つだけでも筋力アップに!

意識的に姿勢をよくしたり、歩く距離を増やしたりするだけでも筋力アップにつながります。

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