公開日:2018/05/11
生理痛がひどい時のダイエットは危険?おすすめの食べ物と運動法
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ダイエットは、毎日継続して行うことで効果があらわれるものです。しかし、生理痛が酷いときには、いつも通りダイエットを行って良いのか迷いますよね。
生理痛が起こる原因を解説し、さらに生理中のダイエットに効果的な食事や、エクササイズを紹介します。
生理痛がひどいときにダイエットしていいの?
女性ならではの悩みの1つである『生理痛』は、日常生活において様々な不都合が生じます。
ダイエット中であれば、生理期間であっても、せっかくの努力が水の泡にならないよう、ダイエットを継続したいものです。そもそも何が原因で、生理痛は起こるのでしょうか?
痛い生理痛はなぜおきるの?
生理痛に悩まされる女性の中には、生活に支障が出るほどの痛みを感じる女性もいます。
原因はさまざまですが、近年では『ストレス』が原因となっている場合が多いです。女性の社会進出が進み、女性がストレスを感じる機会が増えていることで、痛みが強くなっています。
次にあげられるのが『冷え』です。体が冷えていると、血行が悪くなり、痛みが強くなります。
痛みの原因は、『生活習慣の乱れ』から来ている場合もありますが、『病気によって痛む』こともあるため注意が必要です。強い痛みが伴う生理痛からは、以下の病気が考えられます。
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 月経困難症
あまりにも痛みが酷いなら、病院でしっかりと検査しましょう。
過度のダイエットは重い生理痛の原因に
過度なダイエットに挑戦することで、『生理痛が重くなる』ことはよくあります。これは、ダイエットによってホルモンバランスが崩れるためです。それどころか『過度なダイエットで生理が止まってしまう』ことさえあります。
過度なダイエットによって血行が悪くなると、体の代謝も悪くなり、かえって痩せにくい体になってしまう悪循環に陥ります。
生理中のダイエットは絶対に無理をしてはいけません。
生理痛とダイエットに効果的な食べ物
少しでも和らげたい生理痛に、食べ物で簡単に痛みを抑えられたら嬉しいですよね。生理痛とダイエットの両方に効果的な食べ物を紹介します。普段の食生活に取り入れて、生理痛の悩みを軽減しましょう。
豆乳はホルモンバラスを整える強い味方
『大豆』は、女性ホルモンと似た働きをする『イソフラボン』が含まれているため、ホルモンバランスを整えるのに効果が高い食品です。
豆乳や豆腐、納豆、みそ汁など、日本の料理には大豆が使われているものがたくさんあります。積極的に摂取しましょう。
良質な鉄分とたんぱく質を摂取しよう
生理中は『鉄分』が不足しがちですが、これも生理痛の原因となります。鉄分をしっかりと補給して、生理痛を緩和しましょう。
鉄分には動物性の『ヘム鉄』、植物性の『非ヘム鉄』があります。『ヘム鉄』の方が吸収率が高く、『非ヘム鉄』は『ヘム鉄』と一緒に摂取することで吸収率が上がります。
そのため、動物性の『ヘム鉄』が含まれるレバーや赤肉、植物性『非ヘム鉄』を含むほうれん草や小松菜など、どちらもバランスよく食べましょう。
また『非ヘム鉄』は、たんぱく質と一緒に摂ることで、より一層吸収が良くなります。鶏肉や羊肉、青魚に多く含まれているので、併せて食べることでより効果を得られます。
ショウガで体の冷えをやわらげる
生理痛は、体が冷えて血行が悪くなることで悪化します。『体を温める効果のある食材』を積極的に食べましょう。体の冷えを和らげる食材の代表といえば『ショウガ』です。
すりおろして豆腐と一緒に食べる、料理の味付けに使うなど、こまめに摂取するように心がけましょう。
生理痛とダイエットに効果的な運動
生理中の無理は禁物ですが、『何もしてはいけない』というわけではありません。生理痛とダイエットの、両方に効果がある運動を取り入れてみましょう。
激しい運動は控えた方がいい理由
いくらダイエット中でも、生理中の激しい運動は避けてください。激しい運動を行うことによって、生理の時に起こる不調が悪化する可能性があります。
激しい運動とは、長距離のマラソンや筋トレ、格闘技のような、筋肉を激しく使う運動のことです。
また、生理期間ではなくても、あまりにもハードなトレーニングを積むと、エネルギー不足を起こし、生理が止まってしまう場合もあります。
ウォーキング、ヨガ、ストレッチがおすすめ
生理痛を悪化させずに、効果的に運動をするなら『ウォーキング』や『ヨガ』、『ストレッチ』などの有酸素運動がおすすめです。とはいえ、あまりにも痛い場合は、無理をせずに休みましょう。
このような運動をするときは、自分の生理周期に合わせて行うと、より一層効果的です。さまざまなスポーツを、以下のようなサイクルで取り入れることによって、ホルモンバランスによる影響を最小限に抑えられます。
- 生理中(1日目~7日目):スイミング・ヨガ・ウォーキングなど
- 生理後(8日目~14日目):ウェイトトレーニングなどの無酸素運動・有酸素キックボクシングなど
- 15日目~21日目:ランニング・ピラティスなど
- 22日目~28日目:パワーヨガ・インドアサイクリングなど
生理が終わってすぐの期間は、体を鍛えるのに最適な期間です。ややハードなメニューにも挑戦してみましょう。15日目からは、ゆっくりでも確実に鍛えられる、ランニングのような運動がおすすめです。
生理一週間前は、何かと不調が起こりやすくなります。汗をたくさんかく時期でもあるので、できれば有酸素運動を行いたいところです。
漢方は生理痛とダイエットに効果的?
古くから人々に親しまれてきた『漢方』は、生理痛やダイエットに効果があるのでしょうか?
漢方の効果とは?
漢方薬は、医薬品とは違い、劇的な効果はありません。その分、体にかかる負担が少ないのが特徴です。症状をすぐ治す、というよりは根本的な体質を改善させることによって、あらゆる体の不調を取り除いていきます。
生理痛とダイエットに効果的な漢方の種類
生理痛やダイエットに、効果が高いとされる漢方薬は数多くあります。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
- 加味逍遥散(かみしょうようさん)
当帰芍薬散
あまり体力に自信がなく、貧血や冷え性の人に向いています。生理痛や生理不順を改善させる効果があり、ダイエットの観点から見ると水太りに効果を発揮するでしょう。
桃核承気湯
体力がある方で、のぼせやすかったり、イライラしやすい人におすすめです。生理痛や生理不順、便秘の改善、脂肪が硬くなっている『硬太り』などに悩む人のダイエットをサポートします。
加味逍遥散
体力が普通以下で、のぼせやイライラなどの症状が出やすい人に、試していただきたい漢方です。
生理痛や生理不順にも効果的であり、水太りでも、硬太りでもない、中間のような太り方をした人のダイエットに向いています。
生理痛があるときのダイエットは無理をしない
ダイエットの効果が順調に出ているときに、生理痛が酷いからといってダイエットを辞めてしまうと、その間に体重がもどってしまうのではないか?と心配になる人もいるでしょう。
しかし、生理痛が酷いときは、やはり無理をせずに休むべきです。もし調子が良くても、激しい運動は避けて、体に負担をかけないレベルのダイエットを行ってください。食事にも気を配り、生理痛を緩和するものを食べましょう。
生理痛があるときのダイエットは、自分の体調と相談して、無理なく行うことが大切です。
基本的に生理痛というのは、無いほうが良いものです。生理痛改善のために努力し、少しずつ痛みが和らいできた、という場合には特に問題はありませんが、『急に痛みが無くなった』ときには、何かしらの問題がある可能性があります。
生理痛がいきなり無くなった時は、『排卵障害』や『無排卵月経』を疑いましょう。治療が必要になる場合もあります。
特に、妊娠を望んでいる場合は、不妊の原因にも繋がりますので、心当たりがあるなら、産婦人科を受診してください。