公開日:2017/05/26 

美肌に欠かせない!保湿成分ヒアルロン酸を使った正しい美容法

ヒアルロン酸は保湿成分が高いというイメージがあります。ここでは、いまさら聞けないヒアルロン酸の説明から、ヒアルロン酸成分配合化粧品を使った美容法についてをご紹介します。

「ヒアルロン酸」は肌に欠かせない保湿成分

ヒアルロン酸ってそもそも何?

ヒアルロン酸は、皮膚、軟骨、関節といった人間の身体のあらゆる場所に存在しています。ヒアルロン酸の形状はぬるっとした粘性のある液体です。そして、特筆すべき特徴は、その保湿力。ヒアルロン酸1gで約6L の水分を蓄えることができるといわれています。

このことからもわかるように保水力の高さには驚くべきものがあります。そしてこの保水力の高さが肌の水分や若さを保つように働いています。また、細胞間で水分を蓄えて、クッションのような働きもするので、肌の弾力に大きな影響を与えます。つまりヒアルロン酸は美容には不可欠な成分なのです。

ヒアルロン酸が不足するとどうなるの?

ヒアルロン酸はもともと体内のさまざまなところに存在している成分なのですが、歳を重ねていくにつれて体内のヒアルロン酸量は年々減少していきます。20歳の時の量と比べると50歳までにおおよそ半分の量までに減少してしまうのです。

ヒアルロン酸が不足すると体にもさまざまな影響が出てきます。美容の面においては、肌の保水力が弱くなってくるので、肌が水分不足をおこしやすくなります。

その結果、肌が乾燥する、シミが増える、肌の弾力性がなくなる、しわやたるみが増えていくという頭の痛い悩みが増えてくるのです。このため、歳を重ねていくにつれ、外からヒアルロン酸を補充していく必要があるのです。

ヒアルロン酸を肌に取り入れる方法はあるの?

歳を重ねていくにつれて不足していくヒアルロン酸を補う代表的な方法は4つあります。

日常の食事から摂取する方法

ヒアルロン酸を多く含む食材、魚の目・鶏の軟骨・フカヒレ・豚足といったものを定期的に食べることで摂取する方法です。

サプリメントで摂取する方法

ドラッグストア等の市販のヒアルロン酸成分配合のサプリメントで補充する方法です。

ヒアルロン酸注射で補充する方法

特に顔へ行うケースが多いです。しわやたるみの気になるところへヒアルロン酸を直接注入する方法です。

コスメで補充する方法

日々のスキンケアやメイクにヒアルロン酸成分配合化粧品を使うことです。

最も手軽なヒアルロン酸補充の方法としてはコスメで摂取することです。

「ヒアルロン酸」成分配合化粧品の選び方

化粧品に含まれる「ヒアルロン酸」の違い

目的に合ったものを選ぶには、まず化粧品に配合されているヒアルロン酸の特徴や違いについて知っておく必要があります。代表的なヒアルロン酸は次の3種類。

  • ヒアルロン酸ナトリウム(ヒアルロン酸Na):1番使われているヒアルロン酸です。濃度が上がるほど粘性が強くなり、角層の奥までは浸透しないのが特徴です。肌表面に水分を含んだ膜を作り、肌のバリア機能として働きます。
  • アセチル化ヒアルロン酸:スーパーヒアルロン酸とも呼ばれている油性成分が付加されたヒアルロン酸です。粘性が小さいので角質の奥まで浸透しやすくなじみやすい成分です。
  • 加水分解ヒアルロン酸:ヒアルロン酸に水を加えて分解してつくられたものです。粘性が小さいので角質の奥まで浸透し保湿効果があります。

「ヒアルロン酸」は低分子がいい?

ヒアルロン酸は一般的に分子が大きいので高分子です。高分子は粘性が強いので角質層の内部には浸透しないのです。そこで、最近ではさまざまな技術を利用してヒアルロン酸そのものを分解しています。その結果、ヒアルロン酸分子が小さい低分子となり、粘性も小さくなります。そして、角質内部まで浸透するような形状になっていきます。

しかし、ヒアルロン酸は低分子のものがよいのかといえばそういうわけでもないのです。低分子のものは、蒸発速度が早いので、保湿力の持続時間が短いという特徴があります。また使用感もサラッとしています。湿度の多い日、夏場にはサラッとした低分子ヒアルロン酸の方がおすすめです。

ヒアルロン酸は高分子ではだめ?

保湿をするには肌表面だけではなく内部までしっかり浸透する必要があります。ですから、ヒアルロン酸の場合は内部に浸透しやすい低分子の方がよいのではないかと思われがちです。

しかし、高分子ヒアルロン酸ならではのメリットもあります。高分子ヒアルロン酸は粘性が強いので蒸発するのに時間がかかります。そのため比較的長時間の保湿効果が期待できます。

また、しっとりとした質感なので肌の乾燥が酷い場合は高分子ヒアルロン酸の方がおすすめです。内部に浸透するかどうかで選ぶのではなく、目的にあったものを使用することが大切なのです。

「ヒアルロン酸」成分配合化粧品による美容法

「ヒアルロン酸」だけで保湿は大丈夫?

ヒアルロン酸は1gで6Lくらいの水分を貯めることができる保水力があります。しかし、皮脂や角質層のセラミドと呼ばれる細胞間脂質が少ない皮膚の場合は、貯えた水分は徐々に蒸発してしまいます。セラミドに関しては、ヒアルロン酸と同様に、歳を重ねていく毎に減少していく成分なので、ヒアルロン酸と合わせて外部からの補充が必要となります。

ひとつの化粧品で全ての成分を補えるオールインワンタイプの化粧品を使う方法もよいでしょう。また、ヒアルロン酸は水溶性物質なので化粧水や美容液に配合されていることが多いです。セラミド成分配合のクリームを併用して使うという方法もおすすめです。

美白やエイジングケアも同時に行えればなおよし

化粧品のパッケージには成分表示が法律で義務づけられていて、一般的に配合量の多いものから表示されています。ちなみに、配合量が1%以下の成分に関しては記載順序の規定は特にありません。

ヒアルロン酸成分の配合量が多いことはもちろんのことですが、ヒアルロン酸由来の保湿効果だけでなく、セラミド成分、美白効果、エイジングケア効果が同時に期待できる美容成分が入ったものを使うことをおすすめします。

日々の地道なケアを行いながら少しずつ外部から補充していく中で、相乗効果でさらなる効果が高まることも期待できます。

「ヒアルロン酸」成分配合化粧品の効果を高める

ヒアルロン酸成分配合化粧品を使った外部からのヒアルロン酸補充を行っていきながら、日常生活を振り返り、からだ内部からの見直しも美容には不可欠です。

ヒアルロン酸成分が含まれている食材を活用した食生活を意識するのもそのひとつです。また、美肌には就寝時間や質の良い睡眠時間の確保も重要です。時にはヒアルロン酸成分配合のサプリメントを活用するのもよいでしょう。

これだけをすればよいというように、あまりこだわらないことも大切です。ストレスをためることなく、おおらかな気持ちで、色々なものを試してみて、自分に合ったものを取り入れていくようにしましょう。

「ヒアルロン酸」成分配合化粧品を活用しよう

  • ヒアルロン酸は肌には不可欠な保湿成分
  • 体内にあるヒアルロン酸は年齢を重ねる中で減少していく
  • ヒアルロン酸の補充には4種類ある
  • ヒアルロン酸成分、美白やエイジングケア効果が期待できる成分も配合されているコスメを選ぶ

ヒアルロン酸は肌の保湿に必要ですが、ヒアルロン酸成分単体よりも他の美容成分を同時に補充した方が相乗効果の変化が期待できます。

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