公開日:2017/05/25 

お肌の曲がり角?そんな時はヒト型セラミドでスキンケア

お肌の曲がり角は、遅かれ早かれ誰もが経験します。そろそろかな?と感じたら、年齢に合ったスキンケアを始める時かもしれません。ヒト型セラミドは、近年メーカーで研究開発が進む注目の成分です。ここではヒト型セラミドについて詳しく解説していきます。

エイジング対策とセラミドの関係

いつ訪れる?お肌の曲がり角

お肌の曲がり角という言葉を聞いたことがありますか?今までの肌と違う、と肌質の変化を感じるのは20代半ばと言われています。ではその時期の肌に、何が起こっているのでしょうか。

みずみずしく、張りのある肌を作るセラミドが減り、その後は減少の一途をたどります。コラーゲンやヒアルロン酸が減少し、肌の弾力が失われてしまいます。出産を経て体質が変わることで、肌に変化が現れることもありますし、環境の変化やストレスが肌の老化に拍車をかけることもあります。

また、体内にある活性酸素が必要以上に増えると、細胞が酸化していきますが、この細胞の酸化が老化につながるのです。

セラミドはどんな働きをするの?

ちなみにセラミドは、皮膚の表面の下に位置する角質層に存在し、細胞と細胞の間を埋める働きをする保湿成分です。保湿成分と聞くと、水分を思い浮かべるかもしれませんが、セラミドは脂質です。

保水力にはセラミドが大きく関係しており、このセラミドが減少することにより、年齢を感じる肌になります。セラミドは、水を抱える親水基と脂質の親油基、水分がミルフィーユのように重なって成り立っています。

水の層と脂質の層で水分を挟み込む構造は、ラメラ構造と呼ばれ、壁のように外部からの刺激を跳ね返します。水分や油分を蓄え、美しい肌を保ってくれます。そのため、張りのある若々しい肌を保つには、セラミドを補うことが重要なのです。

セラミドの減り時が肌の曲がり時

年齢とともにセラミドが失われると保水力が低下し、しわが目立つようになります。また、外部の刺激から肌を守ることができなくなり、乾燥や肌のトラブルに見舞われてしまいます。さらに、肌のターンオーバーが活発でなくなり、しみができやすくなります。

これまで保湿といえば、コラーゲンやヒアルロン酸が代表的なものでしたが、昨今はセラミドの役割の大きさが注目を集めており、基本的にはセラミドの減少がお肌の曲がり角の起点になっていると考えられます。

少し早い気もするかもしれませんが、そろそろお肌の曲がり角かな、と感じたら、年齢に合ったスキンケアを始める時期が来ていると考え、アンチエイジングを意識したスキンケアに前向きに取り組みましょう。お手入れしなければ、老化が進む一方だからです。

ヒト型セラミドは理想的な保湿因子

セラミドにはいろいろな種類がある

化粧品に使用されるセラミドは、ヒト型セラミド、植物性セラミド、合成セラミド、天然セラミドの4種類に分けられます。

ヒト型セラミド(バイオセラミド)は、酵母から作られたセラミドで、ヒトの肌にあるセラミドと同じような構造をしています。そのため、他のセラミドと比べて肌に浸透しやすく、高い保湿力があります。

植物性セラミドは、米ぬか油、小麦胚芽油、大豆、トウモロコシ、コンニャクなどに由来するセラミドで、特徴はアレルゲンになりにくいことです。

合成セラミド(疑似セラミド)は、石油から科学的に合成されており、大量生産が可能で低価格なので、広く普及しています。

天然セラミドは、馬などの動物の脳や脊髄から抽出されており、高い保湿効果があります。

ヒト型セラミドはどんな物質なの?

各種セラミドの中でも、最も保湿力に優れ、低刺激で敏感肌にもオススメなのが、別名バイオセラミドとも呼ばれる「ヒト型セラミド」です。肌のセラミドは、年齢を重ねると減少してしまいますが、ヒト型セラミドを含む製品を肌につけることで、セラミドを補うことができます。

角質層の保水力が高まり、曲がり角を迎えた肌が、潤いを取り戻す可能性があります。ヒト型セラミドは、ヒトの肌に存在するセラミドと似ていますが、ヒト由来ではありません。酵母からできています。

一方、天然セラミドは動物由来で価格が高く、高い保湿力を誇りながらもヒト型セラミドにかないません。以上の点からも、ヒト型セラミドはオススメの成分と言えます。

さらに細分化できる、ヒト型セラミドの種類

ヒトの肌にあるセラミドは、さまざまなタイプがあり、セラミド1から7まで番号が振られています。セラミド1は、水分を保持し、外部の刺激から肌を守ります。

セラミド2は、ヒトの肌に存在するセラミドの中でも比率が高く、水分バランスを保ちます。セラミド3は、水分を保持し、しわを目立たなくしますが、加齢により著しく減少します。

セラミド4と5は、角質層のバリア機能を作り、維持します。セラミド6は、保水力があり肌の新陳代謝を促進します。セラミド7は、皮膚に存在する菌のバランスを整えます。

製品の成分表示には、セラミドは番号で書かれているとは限りません。「セラミドEOP」はセラミド1を指し、「セラミドAP」がセラミド6に当たります。

注目のヒト型セラミドを配合した製品

開発が困難なヒト型セラミド製品

エイジングケアにはセラミドが重要であるにも関わらず、これまでヒト型セラミド配合の商品が少なかったのは、ヒト型セラミドは水に溶けないだけでなく、油やアルコールと混ざり合わないため、商品化するのは困難を極めたためです。

そのため、商品化しやすい合成セラミドなどが市場に出回るようになりましたが、ヒトの肌にあるセラミドと構造が異なる合成セラミドは、ラメラ構造を修復できませんでした。

その後、メーカーの最新技術により、ナノ化されたヒト型セラミドが登場するようになりました。大変細かい粒子となったヒト型セラミドは、肌に浸透しやすく、また、壊れかかった角質層のバリア機能を回復するとの実験結果もあります。

小林製薬のヒト型セラミド配合の製品

小林製薬が販売する唯一の化粧品が「ヒフミド」です。ローション、クリーム、エッセンス、UVプロテクトベースなど豊富なラインアップで、全商品にヒト型セラミドを配合しています。

ローションを例にとると、ヒト型セラミド1、2、3が含まれています。パラベン、エタノールフリーで、無香料、無着色、低刺激。アレルギーテストだけでなく、肌への刺激があるかどうかのテストも実施済みです。

敏感肌にも適しており、子供から大人まで、男女問わず使用されています。使用後は、シンプルなお手入れなのに肌がもっちりする、肌がしっとりしてみずみずしくなったと感じる人が多いようです。

公式サイト:https://www2.kobayashi.co.jp/products/2/2/0/1/

ディセンシアの「セラミドナノスフィア」

ディセンシアは、敏感肌のためのスキンケアブランドで、エイジングケアの「アヤナス」、ホワイトニングケアの「サエル」、ベーシックケアの「つつむ」、リセットケアの「スキンアップ」を展開しています。

「セラミドナノスフィア」は、ヒト型セラミドをナノサイズにし、カプセルに閉じ込めたことですぐれた浸透力を実現しています。カプセルは皮膚の中で破れ、ダメージを受けたセラミドの構造修復を行います。通常のセラミドの4倍の浸透力を誇り、角層の表面だけでなく深層部分まで到達し、高い保湿効果を発揮します。

アヤナスシリーズは、敏感肌向けのアンチエイジング製品で、ローション、エッセンス、クリーム、フェイスパウダーなどがあります。

公式サイト:http://www.decencia.co.jp/

ヒト型セラミドは注目の保湿成分

ヒト型セラミドの特徴をまとめてみます。

  • ヒト型セラミドは、アンチエイジングに効果を発揮する。
  • セラミド配合の製品を使用するなら、ヒト型セラミド配合の商品がオススメ。
  • ヒト型セラミドは、数あるセラミドの中で最も肌に優しく、浸透力が高い。

以上を参考に、エイジングケアを始めてみてはいかがでしょうか。

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