公開日:2017/10/30
アミノ酸シャンプーとは?市販のシャンプーとの違いや成分を調査
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目次
アミノ酸洗浄成分とは|シャンプーの洗浄力の違いを解説!
アミノ酸シャンプーは、肌に優しい洗浄成分として人気を集めています。自宅で使われているシャンプーは大きく分けて、以下の3つに分類されます。
- 石油(高級アルコール)系
高級アルコールを原料としている合成界面活性剤を使用しているシャンプーです。洗浄力が高く汚れを落とす効果が高いのが特徴です。頭皮の皮脂に対しても、しっかりと分解して洗うことができます。
洗浄力の高さから、長い間、シャンプーの主な原料として利用されてきました。価格が比較的安いことも人気になっていました。しかし、頭皮への負担はもとより、環境にもよくないことから、人気は下降してきています。
- 石鹸系
アルカリ性で洗浄力が高いのが特徴です。しかし、髪はきしみやすく、刺激が強いため、敏感肌の方は炎症を起こしてしまったり、皮脂を取りすぎて乾燥を招くこともあります。
また、アルカリ性であるため、一般的には数時間後には弱酸性に戻るので問題はありませんが、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の人には不向きです。
- アミノ酸系
アミノ酸を含む界面活性剤を使用したシャンプーです。植物油で作られていて、主にココナッツオイルが使用されています。自然由来の成分なので頭皮にも優しく、人の皮膚に近い性質を持っているので、肌トラブルも起きにくく、アトピーや敏感肌の人でも気軽に使用することができます。
しかし、アミノ酸洗浄成分は洗浄力が弱いため、皮脂や整髪料などが取れにくいことがあります。頭皮の毛穴に皮脂が詰まったままでいると、臭いやかゆみの原因になることがあるのでしっかりと対策をしましょう。
頭皮の汚れを落としやすくするには、自宅で頭皮マッサージをすることが重要です。自宅でできる頭皮マッサージの方法は、まずシャンプーをする前にブラッシングをして、頭皮から汚れを浮かせます。そのあと、お湯でシャワーを浴びながら、指の腹でやさしく頭皮を揉むようにマッサージして、皮脂や汚れを流していきます。
自宅で簡単にできますし、ゆっくり頭皮を揉むことで血行も良くなるので、汚れが取れやすくなると同時に、育毛効果にもなるので試してみるといいですね。
アミノ酸シャンプーに含まれる主な成分を解説
アミノ酸シャンプーは他のシャンプーと大きく異なるのが圧倒的に髪や頭皮、そして肌にも優しいという点です。髪や地肌にとって刺激になるような成分がほとんど入っていないので、敏感肌の人やアトピー性皮膚炎の人、抜け毛や薄毛に悩む人にも効果があります。
頭皮のダメージによってフケやかゆみなどの肌トラブルのある人にも洗浄力の弱いアミノ酸シャンプーならとてもマイルドで、刺激を与えることなく髪を洗うことができます。アミノ酸シャンプーは洗浄力が強くないので、汚れや過剰な皮脂は洗い流しますが、頭皮にとって必要な皮脂まで根こそぎ落としてしまうことはありません。
頭皮に必要なうるおい成分は残しつつ髪を洗うことができます。さらに、保湿性も高く、肌と同じ、弱酸性なので子どもでも安心して使用することができます。
かつては泡立ちが弱いと言った指摘もありましたが、最近では泡立ちの良さをうたうアミノ酸シャンプーも多く見られ、その点でも不便なく使用できるようになってきています。
アミノ酸シャンプーの成分表にはグリシン・メチルアラニン・グルタミン酸・メチルタウリン・サルコシンなどの成分が表示されています。これらは人間の体の元であるタンパク質を構成しているアミノ酸の一種で、筋肉や皮膚などのたんぱく質は数千個ものアミノ酸が連なってできています。
アミノ酸は現在約500種類の天然アミノ酸が確認されており、その中で人間の体を作っているのは約20種類のアミノ酸です。そのうち人間の体の中で合成できないものが必須アミノ酸と呼ばれ、食事などで補給しなければなりません。
アミノ酸は体の素になるものなので、皮膚や髪も細かく見ればアミノ酸で構成されています。アミノ酸シャンプーが体に優しいと言われるのは、もともと人間の体を作っている成分によるものだからです。大人から子どもまで幅広く使用できるシャンプーであるのも魅力の1つですね。
ノンシリコンのアミノ酸シャンプーがおすすめな理由
頭皮や髪の毛の乾燥、さらに環境にもいいアミノ酸シャンプーですが、その反面、洗浄力の弱さが弱点でもあります。
敏感肌の人や髪が傷んでしまっている人には刺激が弱く、優しく洗い上げることが喜ばれるのですが、普段から皮脂の分泌が多い人や整髪剤を使用している人には、洗い残しなどが出てしまう恐れもあります。
そのような場合は、二度洗いをしましょう。強い刺激のあるシャンプーを使い続けるより、アミノ酸シャンプーでこまめに洗うことは、頭皮や髪の健康を考えた場合、後者の方が圧倒的に健康を維持できることでしょう。
また、シリコン入りのシャンプーを使うと、毛穴に皮脂が溜まりやすいとされています。そこで、ノンシリコンのアミノ酸シャンプーがよりおすすめです。頭皮をしっかりケアしながら、髪の健康をも考えたアミノ酸シャンプーをぜひ、試してみてください。
ドラッグストアで買えるシャンプーがダメな理由
普段使用しているシャンプーは、値段の安い物を選んでいるという方が少なくないでしょう。毎日使う物ですから安いに越したことはないと思ってしまいがちですが、実はドラッグストア等で買えるシャンプーは髪にとって良くない場合があります。なぜドラッグストアのシャンプーがダメなのか理由を挙げていきましょう。
ドラッグストアでは特売のチラシを配って格安のシャンプーやコンディショナーを目玉商品としています。しかし、安い値段で買える商品には強い洗浄成分が含まれていることが多いのです。洗浄力が高いと髪を洗う時にしっかり泡立ちますから、キレイに洗い上げることができると思ってしまうでしょう。手触りが良くて髪と頭皮の汚れを完全に落とせたと誰でも満足するはずです。
ところが洗浄成分が強いと髪と頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうのです。配合している成分を分析するとほとんどが強い洗浄成分で、保湿成分や頭皮をいたわる成分は含まれていない場合が多いのです。つまり商品の値段が安いということは、商品を作っている原材料も安いということになります。これでは髪と頭皮がダメージを受けても不思議ではありませんね。
現在は、ドラッグストアでも高級なシャンプー・コンディショナーが売られていたり、ノンシリコンタイプのシャンプーが主流にはなってきています。しかし、それらの成分にも頭皮に悪影響がある可能性のものが含まれています。中には、低刺激のナチュラル系のシャンプーも売られていますが、その場合も、しっかり自分の目で成分を見極める必要があります。
フケやかゆみ、抜け毛といった頭皮トラブルを抱えている方は特に注意が必要です。今現在は健康な髪でも、長い間ドラッグストアで買った商品を使い続けていると、将来的に抜け毛や薄毛を招いてしまう可能性もあります。本当に髪をいたわるなら、配合成分を確認しながら良いシャンプーを選びましょう。
安いシャンプーに含まれるパラベンに注意!頭皮に与える影響は?
シャンプーの成分表示を見ると、パラベンと書かれていることがあるので、これは一体どういう成分なのかと気になっている方もあるでしょうね。この成分はシャンプー以外にも、化粧品の中にも含まれていますが、簡単にいうと防腐剤のことで、開封後にカビや雑菌が増えないようにするために入っているものです。
パラオキシン安息香酸エステル類というのが正式名称で、薬事法で表示が義務付けられている指定成分で、炎症を起こしたり、かゆくなったりなど、皮膚に悪い影響を与える可能性があるといわれています。
しかし最近のシャンプーや化粧品には、刺激性の低いメチルパラベンやエタノールなどを使用しているケースがほとんどなので、実際に肌トラブルを起こす人は少ないようです。
そもそもパラベンは、1940年代にアレルギーなどが出る可能性のあるとして指定された成分で、危険性の基準が古いため、当時は頭皮や肌に悪い影響を与える防腐剤として認識されていましたが、今ではほとんど心配ないと考えられています。
頭皮に吹き出物!それもシャンプーの影響大
頭皮のかゆみや吹き出物ができる原因
- しっかりと汚れを落とせていない 毛穴が整髪料や汚れで詰まってしまって炎症を起こしたり、雑菌が繁殖してしまっている可能性が高い
ドラッグストアの安いシャンプーがNGな理由
- 洗浄力が強すぎて必要な皮脂までも剥がし落としてしまう ドラッグストアで市販されているシャンプーのほとんどには、界面活性剤が使われています。また、中には香料も刺激になってしまう場合もあります。必要以上に香りや洗い上がりの良さにこだわり過ぎて、本来の髪や頭皮の健康に悪影響を与えては何にもなりません。
価格的には魅力の多い商品が並ぶドラッグストアですが、頭皮や髪にトラブルを抱える人、またアレルギーや肌トラブルがある人は、将来のことを考える上でも、しっかりとシャンプーの成分にも関心を持ちましょう。
敏感肌やアトピーの方がこの成分が入った商品を使うと、強い刺激を感じることがあるので注意が必要です。
アレルギー湿疹や皮膚障害、接触皮膚炎などを起こす恐れがありますから、それが気になる方はパラベンフリーのシャンプーを選んだ方がよいでしょう。これまでシャンプーを使っていて、頭皮がかゆくなったり、吹き出物ができた経験のある方は、できるだけパラベンを含んでいないものを選んで購入するようにしましょう。