公開日:2018/04/25 

チョコレートはダイエットに効果的?食べ方や注意点を紹介します

チョコレートは砂糖や脂質がたっぷりと含まれており、ダイエットの敵と考えられてきましたが、実はダイエットに役立つ効果があります。

そこで、チョコレートとダイエットの関係性や、チョコレートダイエットをする際の食べ方・注意点などを紹介します。

チョコレートにダイエット効果がある?

「チョコレートを食べると太るから、ダイエット中は極力控えている」という方は多いでしょう。現にチョコレートは脂肪の元になる糖質や脂質が多い食べ物のため、ダイエット中に食べないのは理にかなっています。

そんなダイエットの天敵ともいえるチョコレートですが、実は、食べ方やチョコレートの種類によっては『ダイエットに役立つ』ことが判明しています。

豊富な食物繊維が腸の働きを整える

チョコレートの原料となっているカカオには、『リグニン』という食物繊維が含まれています。

  • リグニン
  • 食物繊維には水に溶ける水溶性と水に溶けにくい不溶性があり、このリグニンは『不溶性食物繊維』に分類される成分です。不溶性食物繊維は水を吸収して膨らむ特徴があり、腸を刺激して働きを活発にし、便秘を防ぐ働きが期待できます。

便秘は腸内で悪玉菌を増殖させ、『腸の働きが悪くなる』『代謝が下がる』『腸の活動量が下がりカロリー消費が悪くなる』などの悪影響を及ぼします。便秘が続くと太りやすい体質になってしまうのです。つまり食物繊維を摂取して腸の働きを良好にすることが、痩せやすい体質作りにつながります。

ポリフェノールが脂肪を分解

チョコレートは『ポリフェノール』が豊富な食べ物で、含有量はトップクラスを誇ります。

  • ポリフェノール
  • 血流を良くして血中脂肪の分解を促す作用が期待できる成分であり、ダイエットにはうってつけの食べ物です。

さらに、血管を丈夫にする働きや、抗酸化作用も期待できます。

血糖値が上がって満腹感を得やすくなる

チョコレートは糖分や脂肪分が多量に含まれます。そのため、食べると血糖値が上昇します。

人間は、血糖値が下がるとお腹が空き、上がると満腹感が生まれます。つまり、チョコレートを食べて血糖値を上げることで、『空腹感を和らげる』ことができるのです。ダイエット中に空腹を我慢できなくなったときにチョコレートを食べれば、暴食を防ぐ効果が期待できます。

チョコレートでダイエットするときの食べ方

チョコレートはダイエットに良い成分が豊富に含まれていますが、何も意識せずに食べていると、その良さを十分に生かすことはできません。そこで、チョコレートでダイエットをするときの食べ方を紹介します。

食べるタイミングは食前

前述したように、チョコレートは血糖値を上げて、空腹感をやわらげる効果が期待できます。そのため、食べるタイミングは『食前』にしましょう。食べ物を食べてから20分程度で、人間は空腹感がなくなるといわれているため、チョコレートの効果を得るためには、食事の『20分前』に食べることが良いとされています。

また、お腹が空いたときの間食として食べても効果があります。ただし、チョコレートは脂質や糖質が多く使用されているため、食べ過ぎはNGです。

50g程度を3食に分けよう

チョコレートでダイエット効果を得るためには、『1日50g程度』が適量です。毎食チョコレートの効果を取り入れたい場合は、この50gを朝・昼・夕の3回に分けて食べます。つまり、『1回17g程度』に分けて食べましょう。

ダイエットで食べるチョコレートの選び方

ダイエットで食べるチョコレートは何でも良いわけではありません。ダイエットに適したものを選ぶことが大切です。そこで、どのようなものがダイエットに適しているのか、チョコレートの選び方を紹介します。

市販のミルクチョコレートは?

市販のミルクチョコレートは砂糖をふんだんに使用しています。そのためダイエット向きではありません。痩せたい場合は避けましょう。

カカオ含有量の高いチョコレートがおすすめ

ダイエットにおすすめのチョコレートは、カカオの含有量が高い『高カカオチョコレート』です。高カカオチョコレートとは、カカオ含有量が『70〜90%程度』のもののことを指します。

70〜90%と幅がありますが、よりダイエット効果を得たいなら、高カカオチョコレートの中でも90%程度のものを選びましょう。

カカオの含有量が高いということは、その分脂質や糖質が少なくなります。また、カカオが多いとカカオが持つ食物繊維やポリフェノールが多く含まれることになり、いっそうのダイエット効果が期待できます。

なるべくカカオ含有量が多いチョコレートを選ぶことが、チョコレートダイエットのポイントです。

含有量を徐々に上げていくのもあり

高カカオチョコレートは、一般的なチョコレートに比べ『甘さが控えめ』で『苦い』という特徴があります。それは含有量が高ければ高いほど顕著になります。中には、この苦みを苦手だと感じる人もいるでしょう。

その場合は含有量が70%程度の、高カカオチョコレートの中でも低い含有量のものから始めます。70%の味に慣れてきたら80%や90%の、さらに高い含有量のチョコレートにチャレンジしてみましょう。

美味しくないと感じながら無理をして食べると、ダイエットが継続しにくくなる心配があります。無理をせず、焦らず行うことがダイエット成功の近道です。

チョコレートダイエットの注意点とは

チョコレートはダイエットに適しているとはいえお菓子であり、糖質や脂質が使われている、カロリーが高い食べ物です。食べ方を間違えると逆に太ってしまう場合があります。そこで、チョコレートダイエットの注意点を紹介します。

食べ過ぎに注意

チョコレートでダイエットをしたい場合は1日50gを守り、食べ過ぎないようにしましょう。

チョコレートに使うカカオは、すりつぶしたり、砕いたりしてカカオマスという成分に加工されたものが使われています。カカオマスにはカカオバターという脂質が多く含まれており、カカオの含有量が多ければ多いほど、この脂質が多くなります。

つまり高カカオチョコレートになるほど『砂糖が少なくなるが、脂質は多くなる』ということです。「カカオ含有量が多いチョコレートは砂糖が少ないから、少しくらい多く食べても大丈夫…」と油断していると太る原因になるため気を付けてください。

食事をチョコレートに置き換えるのはNG

チョコレートがダイエットに良いからといって、食事をチョコレートに置き換えてしまうのはNGです。チョコレートを食事に置き換えると、必要な栄養素を摂取できなくなります。必要な栄養素が不足すると、体調不良やむくみ、代謝の低下などが引き起こされ、痩せにくい体質になってしまう可能性があります

さらに、チョコレートばかり食べているとニキビや肌荒れなどの原因にもなります。チョコレートダイエットをする場合は、食事に置き換えるのではなく、チョコレートとバランスの良い食事の両方を食べることが重要です。

チョコレートで美味しくダイエットしよう

「チョコレートはダイエットの敵!」という印象を持つ方は多いでしょう。しかし、チョコレートにはダイエットに役立つ成分が豊富に含まれています。上手く付き合うことができれば、ダイエットの良いサポーターとして活躍してくれるでしょう。

まとめ

チョコレートはダイエットに役立つとはいえ、太りやすい食べ物です。チョコレートダイエットをする際は、食べ方・注意点を守って行いましょう。

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