公開日:2017/04/17
対策方法とあわせて確認!タンポン使用時の「痛み」の原因と影響
シェア
ツイート
はてブ- お気に入り263
生理の際、膣内に直接挿入して使うタンポンは、ナプキンよりも漏れの心配がないのが嬉しいポイント。温泉旅行や水泳などのスポーツにも気兼ねなく参加できるため、必要に応じて取り入れている方も多いのではないでしょうか。
しかし、「タンポンを使っていると痛みを感じることがある」とお悩みの女性も少なくありません。一体なぜタンポンで痛みを感じてしまうのでしょうか?タンポンをさらに使いこなすために、その原因と対策方法をチェックしておきましょう。
タンポンの位置&サイズが合っていない?
本来、膣の奥にはほとんど感覚がないってご存知ですか?そのため、タンポンは奥までしっかりと挿入できていれば痛みは感じないもの。タンポン使用時に痛みを感じる場合、タンポンが浅い位置までしか挿入できていない可能性があります。
指で挿入する“フィンガータイプ”のタンポンを使っているという方は、プラスチックの筒が挿入をサポートしてくれる“アプリケータータイプ”に変えてみるのをおすすめします。
膣の構造上、真っ直ぐに挿入することで痛みを感じてしまう場合があるので、背中側へ向けて少し斜めに挿入するのがポイントです。緊張していると奥までしっかりと挿入できないため、ゆっくりと息を吐いて体の力を抜き、リラックスして挿入しましょう。
また、挿入するときや外すときに痛みを感じてしまうという方は、自分の膣の大きさとタンポンのサイズが合っていない可能性も。
サイズの合っていないタンポンを使い続ければ、膣内が傷ついて炎症や感染症を起こしてしまうこともあるので要注意です。入れ外しで毎回痛みを感じる場合は、一度タンポンのサイズを見直してみましょう。
膣内が乾燥してしまう
生理が始まった直後や終わりかけの頃は、経血の量があまり多くありません。この期間にタンポンを使うと、乾燥によって膣内とタンポンが擦れて痛みを感じてしまうのです。
摩擦による痛みをそのままにしておくと、かぶれや炎症を起こしてしまう危険性もあります。経血の量が少ない期間は、なるべくタンポンではなくナプキンを使うことをおすすめします。
不衛生な使い方をしている
生理中はホルモンバランスが崩れやすく、体の免疫力も低下しがち。不衛生な手でタンポンを挿入したり、長時間同じタンポンを挿入したままにしていたりすると、雑菌が繁殖して炎症や膀胱炎、感染症などを引き起こしてしまいます。
悪化すれば、嘔吐感やめまいといった症状が出ることも。炎症による痛みを避けるためには、使用時間をしっかりと守り、清潔な状態をキープすることが大切です。
タンポンの痛みを放置していると……
本来は気にならないはずのタンポン使用時に痛みがあるということは、使い方や体調に何か問題があるということ。そのまま間違った使用を続けていれば、TSS(トキシックショック症候群)という病気へ繋がってしまうかもしれません。
TSSとは、黄色ブドウ球菌というバクテリアが繁殖することで起こる急性疾患。非常にまれですが、誰にでも起こる可能性のある病気です。TSSを発症すると、突然の高熱や発疹、血圧の低下などを引き起こし、人によってはショック状態で意識を失ってしまうことも。
処置が遅れれば、命の危険に関わってしまう可能性もあるのです。トラブルのサインである痛みにしっかりと対処し、正しい方法で清潔にタンポンを使用することが何よりも重要です。
いかがでしたか?生理中の不快感を軽減してくれるタンポン。痛みをなくしてより快適に過ごすために、今回ご紹介した対策方法を是非とも試してみてくださいね。
タンポンによるトラブルを防ぐためにも、痛みや違和感なく正しく挿入できるよう、今一度タンポンの使用の方法を見直してみましょう。