公開日:2017/05/16
ここならいいかな?婦人科検診の病院選びのポイントとオススメの服装
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女性ならではの身体の異常をいち早く見つけるには、婦人科検診が近道。でも、どこでどう受ければ良いのか悩みます。近所だからといって安易に大切な身体を委ねるわけにもいきません。そこで、適切な病院選びのポイントと受診時の服装について説明します。
婦人科検診とは?何ができるの?
婦人科っていったいどんなところ?
「婦人科」では、「婦人病」ともいわれる女性特有の病気を対象としています。この婦人科に、妊娠に関することを対象とする「産科」を合わせたものが「産婦人科」です。つまり、妊娠に直接関係のない女性特有の病気を診てもらうのが「婦人科」ということになります。
婦人科が対象とする疾患については、大きく分けて「子宮関係」と「乳房関係」と考えるとわかりやすいでしょう。女性特有の器官における罹患を早期に発見するためにあるのが、「婦人科検診」です。
女性の体は、年齢とともに大きく変化していきます。その変化とともに、女性がかかりやすい病気や、注意しておきたい症状も変化していきます。婦人科検診を節目ごとに有効に活用し、健康づくりに役立てていきたいものです。
婦人科検診でどんなことがわかるの?
婦人科検診では、どんなことが分かるのでしょうか。婦人科検診には、大きく分けて「子宮がん検診」と「乳がん検診」の2つがあります。これらの検診は、女性特有の病気を早期発見するのに役立ちます。
しかし、病気は本来身体全体の複合的なものであり、婦人科検診だけで全てが分かるわけではありません。最近では、数年に一度、一般的な健康診断を合わせた「レディースドック」を利用するという方も増えているようです。 それでは、婦人科検診によって発見できる病気を具体的に挙げてみます。
- 子宮頸がん
- 子宮体がん
- 卵巣がん
- 子宮筋腫
- 子宮腺筋症
- 子宮奇形
- 子宮内膜ポリープ
- 子宮内膜症
- 卵巣嚢腫
- 卵巣がんなど
- 乳がん
- 乳腺線維腺腫
- 乳腺症
女性がかかりやすい病気について網羅的に検査ができるので安心感がありますね。
婦人科検診はどこで受けられる?
子宮がん検診は、定期的に区市町村や職場で行われていますが、それ以外では、婦人科で受けることもできます。自治体ごとに行っている住民検診や職場の健康診断なら費用が安く済みますが、自分の好きなタイミングで受けられません。
一方で、自分の好きなときに婦人科を訪れて子宮がん検診を受ける場合は、自費負担額が大きくなることもあります。しかし、好きな病院や医師を自分で選んで婦人科検診を受けられるということは大きなメリットでしょう。乳がん検診は、婦人科では通常行われません。では、どこへ行けば受けられるのでしょうか。
乳がん検診を受けたい場合は、「乳腺外科」に行く必要があります。もし、乳がんが疑われる場合や、心配な症状がある場合は「乳腺」専門のクリニックを探しましょう。
あなたに合った“婦人科”を選びましょう!
婦人科検診はよく選んで受けること
健康に不安がある方もない方も、ぜひとも受けるようにと推奨される定期検診。たしかに、定期的に検診を受けておけば、日常生活を送る上で安心感があるものです。また、万が一何らかの罹患が見つかれば、すぐに対応できるわけですから、やはり検診を受けておくのに越したことはありません。
しかし、だからと言ってやみくもに検診を受けることはオススメできません。ひとくちに検診といっても、その内容は様々です。当然、それにかかる費用もピンキリで、なかには保険適用外のものも少なくありません。また、検査には痛みや伴う場合もあります。身体的にも、経済的にも、余計な負担を背負うことにならないようによく吟味したいものです。
何のために婦人科検診を受けるのか?
では、自分にぴったりの検診を受けるにはどうしたら良いでしょうか。なんといっても重要なのは、「何のために婦人科検診を受けるのか」ということです。
病院によって、検診の内容には違いがある上、得意分野も様々だからです。もし、近所に「婦人科」の看板を掲げている病院があったとしても、それだけで易々と受診するべきではありません。自分の悩みや心配、そして目的をきちんと見極めた上で、病院を選ぶようにしましょう。
例えば、「胸のしこりが気になる」、「生理不順で悩んでいる」など、症状や悩みは人それぞれです。そうした悩みをすっきりと解決してもらえるような病院を選ぶのがポイントです。
自分の目的に応じた病院を選ぼう!
婦人科検診を受ける目的は?と問われても、特定の症状が気になっている場合以外は、すぐに答えられないかもしれません。そこで、自分の目的を整理してみましょう。
まず、妊娠を望んでいるのか否かということ。もしも、婦人科検診で異常が見つかった場合、将来的に妊娠するという前提で治療をするのかどうかが大切なポイントになります。この場合は、「産科」が一緒になった婦人科を受診するべきでしょう。また、子宮がんや乳がんだけでなく、自分の身体全体の健康状態を網羅的に知りたいという場合は健康診断も受けられるような規模の病院を選びましょう。
メンタル面でのケアを徹底している病院や、女性医師と女性スタッフのみで対応してくれる病院もありますので、希望に応じて活用されてはいかがでしょうか。
病院に行くときの服装は?用意するものは?
婦人科検診にはゆったりした服装が安心
マンモグラフィによる乳がん検診は、専用の検査着をもらえますのでそれに着替えてしまえば問題ありません。つまり、どんな服装で出かけても大丈夫です。しかし、検査の時にはネックレスなどを外す必要がありますので、できれば装飾品は最小限に留めておきましょう。また、髪が長い場合はすっきりとまとめておく方がスムーズです。
内診台に上がることになる婦人科検診では、ショーツを脱ぐ必要があります。手間取らないためには、パンツよりもスカートの方が便利です。ペンシルスカートのようなタイトなものよりも、ギャザースカートやフレアースカートが良いでしょう。
緊張で身体が堅くなってしまうと、内診で痛みを感じることもあります。検査を受けるときにリラックスできるような、柔らかな風合いのゆったりとした服装が好ましいです。
当日病院に持って行くと良いものは?
婦人科検診を受ける病院や日程が決まったら、当日持参するものを整理しておきましょう。
まずは、絶対に必要なものとして健康保険証が挙げられます。他の病院に通院していたり、持病があるなどして薬を処方されている場合は、その情報をまとめておくと便利です。普段、服用している市販の薬があればメモしておいて、それも医師に伝えるようにしましょう。また、婦人科を受診する際には、基礎体温表があると診断の参考になるのでオススメです。1ヶ月ほど続けて計測してあるとベターです。
初診の場合はなおさらですが、検診にはある程度の費用がかかります。これは、検診内容によって異なりますが、念のため1〜2万円用意しておくと良いでしょう。病院によってはクレジットカードが使えるところもありますので、あらかじめ電話などで確認しておくと安心です。
できるだけ薄化粧で出かけましょう
いつも、病院に出かけるときはお化粧をされていますか?病院に行くのにわざわざ気合を入れてフルメイクするという方はないでしょう。でも、普段どおりにメイクをしていく場合が多いのではないでしょうか。
じつは、意外と軽視されがちですが、病院にはできるだけ薄化粧で出かけることが大切なのです。出勤前などのやむを得ない場合は、仕方がありません。しかし、本来は薄化粧どころかノーメイクが理想的です。
医師は患者の状態をあらゆる角度から精査しようと努めるものです。もちろん、主な診断の判断材料としては、数値的なものや画像診断などが挙げられます。でも、患者がどんな気分なのか、顔色が悪くないかという部分も健康状態をはかる上で大切な要素です。また、爪にも健康状態があらわれやすいのでマニキュアも控えるのがベストです。
婦人科検診で大切な身体を守りましょう!
婦人科検診はちょっと気が重いと感じている方も多いでしょう。しかし、実際に行ってみると医師やスタッフが親切に応対してくれます。身体の不安を抱えたままでいるよりも、ずっと安心です。
- 婦人科検診の病院は自分の目的に合わせて選ぶこと
- 検診に行く時はリラックスできる服装&薄化粧で
- 基礎体温表や服用している薬のメモなどがあるとなお良し