公開日:2017/06/15 

パサつく髪を何とかしたい!自分でできる乾燥対策を伝授

ツヤツヤの髪はそれだけでとても魅力的。髪の毛は1年中さまざまな刺激を受け、乾燥しがちですが、肌のように丁寧なお手入れができていないことも多いものです。今回は髪が乾燥する原因と普段からできる乾燥対策やお手入れ方法をご紹介します。

どうして髪が乾燥してしまうのでしょうか?

間違ったシャンプー方法やお手入れが原因

髪が乾燥する一番の原因は毎日のシャンプーやお手入れにあるといわれています。シャンプーをする時に泡立てないで行ったり、ゴシゴシと乱暴に洗ったり拭いたりすると、髪と髪がこすれ、髪の表面にあるうろこ状のキューティクルがはがれてしまうことがあります。

キューティクルは髪の表面でうろこ状に重なっており、髪を守る役目をしています。キューティクルがはがれたりめくれたりして傷むと、キューティクルの間から髪の中の水分やタンパク質、栄養分が流出し、乾燥してしまいます。乾燥が激しくなると髪の中が空洞になり、切れ毛や枝毛となってしまいます。

特に注意したいのは、髪が濡れている時です。キューティクルが開いていてはがれやすくなっているため、ほんの少しの刺激でも髪がダメージを受けてしまいます。

外部からのダメージが原因となることも

髪が乾燥するもう1つの大きな原因は、エアコンの風や室内の乾燥した空気、紫外線、パーマやカラーリング、ドライヤーやヘアアイロンの熱などの外からの刺激です。特にエアコンの風が常にあたるような環境では肌だけでなく髪も乾燥します。これは冬だけでなく夏も注意しなければなりません。

また、パーマやカラーリングの薬剤は開発が進み、髪への負担が少なくなってきてはいますが、全くダメージを与えないわけではありません。毎日のお手入れを乱暴に行っているうえに、パーマやカラーリングをすると原因が重なって髪が乾燥します。

そのほか、紫外線も乾燥の原因となります。紫外線で肌が日焼けするのと同様、髪も日焼けします。もちろん頭皮もダメージを受け、その後の髪の成長にも影響を与えます。

髪に必要な栄養の不足や生活習慣の乱れ

髪は主にタンパク質でできています。そのほかにも美しい髪を保つにはビタミンやミネラルなども必要です。しかし食生活に偏りがあり、十分な栄養が摂取できていないと髪まで栄養が行き届かなくなります。それは摂取した栄養が生命の維持のため、優先的に内臓や脳に届けられるからです。

また、睡眠不足やストレス、喫煙などの生活習慣の乱れによっても頭皮や髪がダメージを受けます。生活習慣の乱れで全身の血流が滞り、頭皮の血行不良が起こります。すると必要な栄養素や酸素は体内にあっても頭皮や髪まで行き渡りません。

必要な栄養が頭皮に届けられないとしっかりとしたコシのある髪は育ちにくくなります。その結果、少しの刺激でもダメージを受けてしまう弱い髪になり、乾燥しやすくなるようです。

生活の中から髪の乾燥対策をしよう!

正しいシャンプー方法と乾かし方

正しいシャンプーの方法と乾かし方を覚えましょう。まず、髪を濡らす前にブラッシングをして、髪の表面の汚れを取り除きます。次にシャワーでしっかりと髪を濡らし、少量のシャンプーを泡立てて髪に乗せます。必ず爪を立てずに指の腹で頭皮をマッサージするように洗います。この時、髪がこすれないように注意します。

その後、すすぎます。すすぎ残しがないように丁寧に行います。熱いお湯は頭皮や髪を乾燥させるので、少しぬるいと感じるぐらいのお湯で行います。

シャンプー後はタオルで押さえるように髪の水分をふき取り、すぐにドライヤーで乾かします。長時間、濡れた状態にしているとキューティクルがはがれやすくなり、雑菌も繁殖しやすい環境となるためです。必ずドライヤーは髪から20センチ以上離して髪の根元から乾かすようにします。

外部からの刺激を避けてツヤ髪に!

外部からの刺激は極力避けましょう。エアコンの風があたらない場所へ移動したり、加湿器を利用するなどで空気の乾燥による髪の乾燥を防ぎましょう。また、スタイリングでドライヤーやヘアアイロンを使用する際には、ヘアローションをつけてからスタイリングを行うとダメージが防げます。なるべく短時間で済ませるようにしましょう。

そのほか、帽子をかぶったり、日傘をさしたりして紫外線予防をしましょう。紫外線は髪だけでなく頭皮にもダメージを与え、頭皮を老化させます。頭皮の老化は抜け毛や薄毛の原因にもなりますので、紫外線量の多い春から夏にかけては、特にしっかりと予防を行います。

パサつきやダメージがある時は、パーマやカラーリングを行わない方がいいでしょう。髪を健康な状態に戻してから、髪のおしゃれを楽しむようにします。

毎日の食生活と生活習慣を見直そう!

外から髪の乾燥対策を行うことも大切ですが、身体の中から髪の健康をサポートすることも必要です。それにはまず食生活を見直しましょう。髪の95%はタンパク質でできています。ダイエットなどでタンパク質が不足すると丈夫な髪を育てることができなくなります。

また、タンパク質の代謝にはミネラルやビタミンが必要です。毎日の食事では良質なタンパク質を積極的に摂取し、そのほかの栄養もバランスよく摂取できるように食生活を見直しましょう。さらに、美しい髪のためには自律神経を整え、身体が健康であることが必要です。それには規則正しい生活を心がけ、しっかり休養をとり、過度のストレスがかからないようなライフスタイルへと改善していきましょう。

乾燥を防ぐヘアケア用品の選び方

髪に優しいアミノ酸系のシャンプーを選ぼう

シャンプーに使われている界面活性剤には高級アルコール系、せっけん系、アミノ酸系の3種類があります。そのうち髪に優しく頭皮への刺激が少ないのがアミノ酸系のシャンプーです。アミノ酸系のシャンプーは洗浄力が弱いものの、毎日シャンプーして汚れを落とすには十分といわれています。

洗浄力が高く刺激の強い高級アルコール系のシャンプーにはラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸カリウムなどが入っています。シャンプーの成分に「…ラウリル」や「…ラウレス」「…硫酸」と記載があるものは避けましょう。それに対し、アミノ酸系シャンプーには「…グルタミン酸」や「コイル…」という記載がしてあるので、シャンプーを選ぶ時には成分をよく見て購入するようにしましょう。

髪を守るオイルはいろいろ使えて重宝します

最近、ヘアケア用品でヘアオイルをよく見かけますね。ヘアオイルは髪をダメージから守ってくれます。シャンプー後にドライヤーで乾かす際に、毛先に数滴ヘアオイルをなじませてから乾かすと髪が乾燥しにくくなります。しかも髪がまとまり、ツヤを与えてくれます。ただし、オイルはほんの数滴毛先につけるだけでよく、髪の根元にはつけないようにします。

また、オイルパックをしてからいつも通りにシャンプーとリンスをすると髪がしっとりと保湿されます。この時、乾いた髪に多めにオイルをつけ、なじませたらすぐにシャンプーをします。オイルは椿オイルやホホバオイル、アルガンオイルなどがおすすめです。できれば未精製のオイルの方が髪にはいいようです。

トリートメント剤を上手に使おう

トリートメントは髪のダメージを補い、髪の内部へ栄養分を補給するものです。乾燥が激しく、髪が傷んでいると感じた時は、シャンプー後にリンスやコンディショナーではなく、トリートメントを使うといいそうです。

インバストリートメントはシャンプー直後に行います。しっかりとシャンプーをすすいでから軽く水分をふき取り、毛先を中心にトリートメントをなじませます。頭皮や髪の根元にはつけないようにします。この時、蒸しタオルで温めるようにすると浸透しやすくなります。栄養分が入っているトリートメントですが、すすぎはしっかりと行いましょう。

トリートメントをしても乾燥が気になるときは、お風呂を出た後、アウトバストリートメントも使って保湿力を高めます。アウトバストリートメントは流す必要はありません。

髪の乾燥対策は毎日の丁寧なヘアケアから

今回のポイントは以下の通りです。

  • 髪の乾燥対策は髪に負担がかからないシャンプーを選ぼう
  • 髪への外部刺激を避けよう
  • 食事のバランスと生活習慣に気を付けよう

髪の乾燥対策は外からと身体の中からと両方で行うとより効果が出やすくなります。

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