公開日:2017/05/26 

風邪をひかないために!効果的なマスクの着用方法

気温が高くなったり低くなったりする季節の変わり目は、風邪をひきやすいですよね。この記事では、風邪をひかないための効果的なマスク着用方法について説明していきます。

日本ではどんなマスクが売られているの?

マスクの素材による違い

日本で売られているマスクについて素材別に説明をしていきます。マスクは、ガーゼタイプと不織布タイプに大きく分けられます。ガーゼタイプは、1枚のガーゼを数十枚に束ねて作られているものです。一方、不織布タイプは織らない布で作られています。繊維を結合させてシート上に加工してありますので、加工技術によってはどんなタイプの布でも作れます。

ガーゼタイプのマスクと不織布タイプのマスクとでは風邪予防にどちらが効果的でしょうか?外からの異物侵入(飛沫など)に対してはガーゼでは十分に防ぐことができないケースが多いです。それに対して不織タイプのマスクは、飛んでくる異物をガーゼよりもしっかりとブロックできます。機能的な面から見ても不織布のマスクがおすすめです。お店ではほとんど不織布のマスクが主流になりました。

マスクの形状による違い

マスクの形状は大きく分けて3種類あります。平型、プリーツ型、立体型です。平型は文字通り平べったい形のもので、ガーゼタイプが主流です。プリーツタイプは不織布の素材で見られます。蛇腹状の形状を持ち呼吸が楽なタイプです。立体型のタイプは顔の形状に合わせて作られており、機密性に優れています。

いくら素材が優れていても顔とマスクの隙間からウイルスを含んだ飛沫が流れ込んできては意味がありません。咳をするときに周りの人に迷惑をかけないという目的ではプリーツ型でもいいのですが、風邪の予防という目的では立体型に比べて劣ります。どのタイプの形状のマスクが機密性が高いかを基準に店頭で選びましょう。顔が小さい人向けに小さ目のサイズのマスクも出ています。

お勧めのマスクは?

厚生労働省は使い捨ての不織布マスクを推薦しています。ガーゼ素材のマスクは昔の学校給食のときに給食当番がつけていましたが、もう年配の人しか覚えている人は少なくなりました。店頭に並んでいるのはほとんどが不織布マスクになっています。風邪の防止という意味では立体型がお勧めです。メガネをしていても呼吸により曇ることがないので、便利だということもあります。

ガーゼタイプのマスクは洗濯すれば何回も使えるので経済的という意見もあります。しかし衛生面から見ておすすめはできません。乾かしているときにウイルスが付着する可能性も多くなっています。従いまして1枚1枚個別にパッケージされた使い捨てのタイプを毎日使用することをおすすめします。

マスクの着用法と外し方のポイント

マスクの付け方で注意したいポイント

プリーツ形のマスクですと折り目が上向きではなく下向きになります。これが正しいつけ方です。くれぐれも折り目が上向きにならないようにご注意ください。折り目が上向きになってしまうと花粉やウイルスが折り目に溜まってしまいます。衛生面で非常に問題になってしまい、風邪の予防どころではなくなってしまいます。

次に注意したいのは表裏です。鼻をカバーするワイヤーがついている部分を表にして下さい。ワイヤーをご自身の鼻に合う形に曲げて、マスクを鼻の外側に密着するようにします。そうすればウイルスや花粉が隙間から入ってくることなく、風邪を予防できます。この部分は結構忘れがちなので、必ず行うようにしましょう。

こんなマスクの付け方はNG!

マスクを着用して会話をするために一時的に顎にマスクをかけることがありますが、これはNGです。顎に付着している異物がマスクの中に入ってしまいます。マスクで鼻を覆わない方もときどきいらっしゃいます。鼻で呼吸をするのにマスクが邪魔になるからでしょう。しかし、このやり方ですと鼻からウイルスが侵入してしまいます。しっかりと鼻の上からマスクを付けましょう。

マスクのフィルター部分をさわってはいけません。フイルター部分のウイルスが手に付着してしまいます。口に手が触れた場合、ウイルスが体内に侵入しやすくなってしまいます。ワイヤー部分を鼻の形状に合わせて、隙間から異物が入らないようにしましょう。

正しいマスクの外し方とは

マスクは風邪もしくはインフルエンザを予防するために使うものですが、正しい外し方をご存じでしょうか?正しく装着していても間違った外し方をしていては予防の効果が半減してしまいます。マスクを外すときは片方ずつ外してください。マスクの紐だけを持って外すのがポイントです。決してマスクの表面には触らないようにしましょう。

外した後はビニール袋に入れるか、蓋つきのゴミ袋に速やかに入れましょう。使用後のマスクはウイルスが付着している可能性が極めて高いです。適当に放置する人はあまりいないかもしれませんが、使用後のマスクは細菌の塊ということを十分に認識してください。マスクを捨てた後は必ず手を洗うようにしましょう。マスクを外しているときにウイルスが付着する可能性が極めて高いためです。

風邪はマスクをつかうことで防げるか?

風邪をひく原因とは?

風邪はほとんどのケースでウイルスによって感染します。ウイルスはアデノウイルスを始めとして数種類存在し、飛沫感染や接触感染により、人を通じて感染します。

飛沫感染とは、風邪の保菌者のくしゃみやせきによる飛沫の中にあるウイルスを、呼吸により取り込んでしまうことです。もう1つの感染経路である接触感染の場合は、体同士が直接接触したり、ドアノブを通じて接触したりすることによって感染します。

体に侵入したウイルスは鼻やのどの粘膜で増殖を始めます。もともと、人間の体はウイルスに対する防御反応を持っています。咳や鼻水がその防御反応です。咳や鼻水により異物を体内に排出したり、発熱によって細菌を死滅させたりします。

湿度を保つ機能を持つマスク

風邪の原因であるウイルスは一年中存在します。しかし、これらのウイルスが活発に活動しやすい環境があります。それが冷たくて乾いた空気です。冬に風邪やインフルエンザが流行しやすいのはこのことが原因です。逆に言えば湿度のある環境ではウイルスは活発に活動しません。湿度を高くしてウイルスをブロックしようということで考えられたのがマスクです。

マスクをしていると呼吸している空気の中に含まれる湿気が口の周りから逃げません。湿気の中では風邪のウイルスは活動を弱めますので、マスクはウイルスに対する壁を形成していることになります。風邪をひいて床に就くときはマスクをしたら良いと言われていましたが、実に理にかなったものだったわけですね。

マスクは飛沫感染を防ぐ

インフルエンザのウイルスは非常に小さいので、ガーゼマスクや不織布マスクではインフルエンザのウイルスをたやすく通します。それでは、ウイルスから身体を守るためにはマスクは無力なのでしょうか?そんなことはありません。風邪をひいている人のくしゃみやせきにより飛沫がとんできます。マスクをしていれば他人の飛沫から自分の呼吸器を守ることができます。

もし自分が風邪をひいてしまった場合、他人に移してしまうことは避けるべきです。マスクをしていれば、くしゃみやせきによる自分の飛沫はマスクの中だけで収まります。風邪をひいた時はマスクをして、不用意に他人に移すことを避けましょう。特に、朝夕のラッシュ時は風邪をもらったり、移してしまったりしないようにマスクを着用することが大切です。

マスクの効果を再確認して風邪の予防に努めましょう

マスクには風邪予防の観点から大きな効力があります。以下のポイントを再確認して健康維持に努めましょう。

  • マスクには素材や形状の違いがある
  • 不織布マスクや立体型マスクが特におすすめ
  • マスクには湿度を高くしてウイルスをブロックする働きがある
  • マスクを鼻にフィットさせて、隙間を作らないことが大切
  • 風邪をひいてしまったらマスクをして睡眠を!
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