公開日:2017/11/07 

PMSの治療にピルを飲む時の注意点

生理前の精神的、身体的な不調のことをPMSと呼びますが、そのPMSが辛くて病院に行くとピルという薬が処方されることがあります。

でも、ピルは避妊に使うものなのでは?と疑問に思う人も多いはず。そこで、ここではピルのPMSへの効果や、ピルを実際に服用するときの注意点を解説します。

ピルはPMSの治療にも使われる

病院で受けられるPMSの治療の一つに、ピルを服用することが挙げられます。PMSの大きな原因は女性ホルモンのバランスの乱れで、ピルを使用し、女性ホルモンの変動をなくすことでPMSの症状を軽減することができます。

ピルの仕組みと効果を解説

◆ピルの仕組みと効果を簡単に説明すると…

PMSの治療に使われるピルは、黄体ホルモンと卵胞ホルモンを主成分として作られています。ピルを飲んでその2つのホルモンの血中濃度が上昇することにより、身体が「卵巣から十分に女性ホルモンが出ている」と勘違いをして排卵が抑制されます。

このため、ピルは避妊効果があるだけではなく、排卵によるホルモンの大きな変化を防ぎ、PMSの辛い症状を軽減するのに役立つのです。


また、現在一般的に使われているピルは「低用量ピル」というもので、以前使われていた高用量ピル・中容量ピルと比べてホルモンが少なくなっています。そのため低用量ピルは身体に及ぼす影響が少なく、より安全に、より安心して使うことができます。

PMS治療で使うピルにはこんな副作用がある

ピルの主な副作用には吐き気やだるさ、頭痛や不正性器出血などがあります。副作用が出る期間はいずれも数ヶ月ほどで、ホルモンの変化に身体が慣れることで症状が無くなっていきます。しかし、胸のハリなどの副作用はもう少し長く続く場合もあります。

ピルの副作用にはPMSの症状と似たものも多く、飲み始めたからといってすぐに快適に過ごせるというわけではないので注意が必要です。

そして気になるのが、ピルを飲むと太るという噂です。確かにピルを飲むと体調がよくなるので食欲が旺盛になり、体重が増加するという例もあります。しかし、それは体調がよくなったから起こる現象なのであって、むしろ喜ぶべきことなのではないでしょうか。

◆逆に症状が悪化することもある

PMSの治療に使うピルの効果や副作用は、その人とピルとの相性で大きく異なります。そのためPMSの症状が改善されなかったり、副作用のせいで症状が悪化したように感じたりする場合もあります。

ピルの種類によってホルモンの配合量が異なるため、ピルとの相性が悪い場合は医師に相談してピルの種類を変えてもらうのも1つの方法です。


たとえPMSが辛くてもピルを服用してはいけないケースって?

1日15本以上喫煙する、かつ年齢が35歳以上である

ピルには、飲むことで血液の流れが阻害されてしまう病気、静脈血栓症が発生するという副作用が稀にあります。

血栓が出来やすい喫煙者は静脈血栓症が発生するリスクが通常より高くなるため、1日15本以上喫煙し、なおかつ脳卒中などの危険性が高い年齢の35歳以上の人はピルを服用することはできません。
また喫煙者の方以外でも、血栓ができやすい要因がある人はピルを服用できません。

授乳中・妊娠中

妊娠中はもちろんですが、授乳中もピルは使用してはいけません。ピルの成分が母乳に入ってしまう恐れがあるだけでなく、ピルに含まれる「エストロゲン」には、母乳が出る量を減らしてしまう作用があるからです。

その他にも乳がんや肥満、高血圧などでもピルが服用できないケースがあるので注意が必要です。いずれにしても重要なのは、しっかり医師の診断のもとでピルを服用することです。ピルは、間違っても自己判断で飲まないようにしましょう。

妊娠希望の場合

PMSの治療で使われるピルは、低用量ピルでいくらホルモンが少ないと言っても紛れもない経口避妊薬であるため、妊娠の確率が大幅に低下します。ピル服用後でも飲むのを辞めれば妊娠は可能ですが、ピルを飲み続けている間は妊娠は難しいです。

ピルはあくまでPMS対策の1つ

ピルにはメリットも多いですが、もちろんデメリットもあります。妊娠を希望している人やピルの副作用が気になる人など、PMSの症状がつらくてもなかなかピルの服用に踏み切れないという人も多いはず。

そんな時は漢方やサプリメントを飲むなど、ピルを使わないPMS対策を考えるのも一つの方法です。

PMSの症状を改善するためには様々な方法があることをきちんと知った上で、自分にあったPMS対策を選んでいきましょう。


参考>> PMS対策110番!あなたの生理前症状を変えるサプリ特集

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