公開日:2017/09/25
陥没乳頭の原因や症状は?治療法もチェック
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乳首が内側に入り込んでしまう陥没乳頭は、実は成人女性の1割もの人が悩んでいるとされる症状です。人にはなかなかいえない陥没乳頭の原因や、症状など気になるけど相談できない悩みを紹介します。
なぜ陥没乳頭になってしまうのか?原因と症状
陥没乳頭とはその名の通り、乳頭部分が外に出ず、内側に陥没している状態のことです。バストの見た目にも関わってくるため、陥没乳頭で悩んでる人もいるでしょう。陥没乳頭の原因はさまざまですが、先天性と後天性の場合があります。
どちらの場合でも、はっきりと明確な原因がわからない場合が多いのですが、考えられる点がいくつかあります。では実際に、どのような点が原因となって陥没乳頭になってしまうのか、考えられる原因について紹介していきます。
生まれつき乳首が陥没している先天性の場合
先天性の原因で、生まれた時から乳首が陥没していることがあります。このような原因として考えられるのは、乳頭にある乳管などの線維組織が十分に発達しないことなどが挙げられています。
しかし、残念ながら現在のところ詳しい原因は不明のままです。生まれつき持った体質以外にも、成長期にホルモンバランスが崩れることも、さらに状態を悪化させる原因と考えられています。
成長過程のホルモン異常が原因の後天性
発育や病気が原因で起こってしまうのが後天性の陥没乳頭の場合です。成長過程における病気が原因となって、乳管が正常に発達しない場合には、陥没乳頭になってしまうことがあります。
また、これ以外の可能性として食生活や栄養環境の変化で、バストの大きい女性が以前より増えています。そのような場合、バストの発育に乳管の長さがついていかないために、乳首が陥没してしまう場合もあります。
陥没乳頭には先天性と後天性の二種類が存在しています。それぞれ理由も違うため、自身の陥没乳頭に悩んでいるという場合は、自分がどちらなのかを確認する必要があります。
刺激を与えれば乳首が出てくる仮性陥没乳頭
一般的に、陥没乳頭といっても症状が軽く治療も簡単なのが、仮性陥没乳頭と呼ばれるものです。この症状の特徴としては、普段は陥没している乳首が刺激を与えてあげると外に出てくる状態のことを指します。
比較的治療も簡単な場合が多く、陥没乳頭の女性が悩むことのひとつでもある子育ての際の授乳も可能になります。陥没している部分の細菌などがたまってしまうと、不衛生な状態になってしまうので、注意が必要です。
刺激を与えても変化のない真性陥没乳頭
陥没した乳首に、刺激を与えても外に出てこないままの状態でいることを、真性陥没乳頭といいます。真性陥没乳頭の場合、マッサージや吸引機などを使った治療では陥没した乳首を外に出すことが難しくなってしまい、専門家による治療が必要です。
女性の場合、出産や授乳などの必要もあるので、早めに診察を受けることをおすすめします。陥没乳頭といっても、症状によって呼び方、種類が様々です。真性に比べると仮性の症状は軽度ですが、衛生状態には注意する必要があります。
陥没乳頭を治すためには?試してみたい乳頭マッサージ
乳頭マッサージによる陥没乳頭ケア
症状が比較的軽い仮性陥没乳頭のような場合には、自分で乳頭に刺激を与えながら行うマッサージも効果的です。気軽にできるマッサージですが、効果が短期間に現れるというわけではありません。
根気よく、効果が出るまで続けていくことも大切になります。入浴後など、身体が温まり血行が良い状態で行うとより効果的なので、お風呂上がりに行うことを習慣にしましょう。
乳頭マッサージの方法
乳頭マッサージのやり方は3ステップに分かれます。まずは、内側に入り込んだ乳首を外に出すことから始めましょう。両手を使って丁寧に行うのがポイントです。
乳房に手を添えたら、力を入れ過ぎないように注意しながら乳首を指で外に出していきます。無理やり行うと傷ができたりする可能性もありますから、なかなか出てこない場合は焦らずに、専用の吸引器などを使うなど工夫するようにしましょう。
次に行うのは乳首の圧迫です。親指と人差し指の2本を使って乳首を持ち、上下方向を基本として、約3秒を目安に指で圧をかけていきます。しっかり圧迫することが大切ですが、苦痛に感じない程度の力加減で行うようにしましょう。ほぐれてきたら圧をかける方向を変えつつ1分ほど行います。
人によって乳首の硬さは異なりますから、様子を見ながら圧をかける時間も微調整するようにしましょう。最後に、先ほどの2本の手を使って乳首をクリクリと刺激するようにマッサージしていきます。
マッサージの際の注意点
乳頭マッサージに慣れていない頃は、マッサージによって刺激を与えることが痛いと感じることも多いかもしれません。無理をせず、自分のペースや力加減で行うようにしましょう。
また、マッサージを行う前にはしっかりと手を洗ったり長い爪は切ったりするなどして、乳首に負担をかけないように気を付けることが大切です。妊娠中の方の場合には、マッサージを行うことが身体にとって負担になる可能性もありますので、医師に相談してから行うようにしましょう。
乳頭マッサージは無理に行うと痛みや、悪化につながってしまう可能性もあります。負担をかけすぎないよう自分のペースを守り、少しずつの改善を目指していきましょう。
外科手術を行って根本的な治療をする
真性陥没乳頭や、マッサージなどでも効果がないような場合には、医師の診断を受け治療を行う必要があります。真性陥没乳頭の原因が、後天性によるものであれば、薬や手術などで原因を取り除くことで陥没乳頭を治すことができる場合もあります。
特に重度の陥没乳頭の場合には、医師の元で治療を受ける必要性があります。外科手術を行い乳輪の部分を切開して裏側から乳頭を押し上げて突出させるといった、形成手術による治療法を行うこともあります。
陥没乳頭の方は、乳首が内側に入り込んでいる分、衛生面にも注意しなければなりません。特に授乳時には清潔に保つことが大切です。陥没乳頭の方が注意すべき点についてご紹介します。陥没乳頭を治す手術の方法についても触れていきます。
特に授乳時には注意!衛生面への配慮について
将来的に子どもを産みたいという場合、「陥没乳頭だと授乳できないかも」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。陥没乳頭は「真性」と「仮性」という種類に分かれています。
乳首に刺激を与えた時に乳首が出てくる場合は仮性、出てこない場合は真性になります。真性の場合には授乳が困難な場合もあります。もし、授乳が可能であったとしても陥没乳頭の方はそうでない方に比べて衛生面に注意が必要です。
乳首が内側に入ってしまっている分、汚れや垢が溜まりやすい傾向にありますので、注意していないと清潔さを充分に保てていなくて、乳首の痒みなどにつながってしまうことがあるかもしれません。
特に授乳時には赤ちゃんが直接口をつける乳首の衛生面は気になります。綿棒などを使って細かい部分まで丁寧に汚れを取り除いておくようにしましょう。
陥没乳頭の治療について
陥没乳頭を本格的に治したいという場合には、1つの方法として手術を受けるという方法もあります。手術のポイントとして、乳管を温存するかどうかという問題があります。
陥没乳頭の原因を作っている乳管を切断することでバスト自体をきれいにする効果は期待できますが、赤ちゃんに母乳を与えることが不可能になってしまいます。将来的に出産をして授乳することを考えている場合には、乳管を温存する方法を選択する必要があります。
乳管を引き出して縫合していくという手術内容になり、高度な技術を要します。手術を受けることを検討している場合には、手術内容や術後のことについて医師から充分に説明を受けておくようにしましょう。
陥没乳頭には真性と仮性が存在しているため、自分がどちらなのかを知る必要があります。また手術で解決を見込める場合もありますが、手術によって赤ちゃんに母乳をあげられなくなってしまうため、十分に考えて行うようにしましょう。
自分の症状を把握し適切な治療を行う
陥没乳頭に悩んでいる方は、原因やセルフケアの方法、または、本格的な治療法について詳しく知っておくことが大切です。
- 生まれつき乳頭が陥没している先天性
- 成長期のホルモンバランスや、バストの大きさに比べ乳管が短いために起こる後天性
- 乳首を刺激すれば表に出る仮性陥没乳頭
- 刺激をしても乳首が出ない真性陥没乳頭
- 仮性陥没乳頭ならセルフケアの1つに乳頭マッサージがある
- 真性陥没乳頭は治療や施術が必要になることもあるので、医師に相談する
実際に自分の症状を比べてみて、早めに治療をするのがおすすめです。手術を受けて本格的に陥没乳頭を治していく場合には、事前に専門医とよく相談しておくことをおすすめします。