公開日:2017/05/26 

低血圧改善にアプローチ!朝起きるのが辛い……にさよなら

朝目覚ましがなって、起きようと思うけれどなかなか起き上がれない、何とか起き上がってもすっきりしない!低血圧は病気ではないというけれど、辛いのは事実ですよね。低血圧症を改善するためにできることをご紹介します。

まずは敵を知る!血圧と低血圧とは?

血圧って何?どんな働きがある?

血圧とは、血管内を流れている血液が血管壁を押す圧力です。心臓は全身に血液を送り込むポンプのような働きをしており、収縮と拡張を繰り返して全身に血液を送ります。

ふくらました風船が収縮するときに空気を吐き出すように、心臓も収縮する時に血液を強く押し出します。血液には心臓から大動脈内に押し出されるときに最も高い圧力がかかります。大動脈がふくらみ、大動脈には収縮期血圧がかかるのです。

血圧には上と下の数値がありますが、上の血圧が収縮期血圧で、心臓が収縮して血液が押し出されるときの数値です。心臓が拡張して、ふくらんでいた大動脈が元に戻ろうとするときに、血液を末梢血管に送り出すときにかかる圧力が拡張期血圧で下の血圧です。

低血圧を数値で見るとどのくらいの値?

低血圧が病気といわれないのは、高血圧のように様々な病気の原因とならないためもありますし、数字的に低血圧といわれる数値であっても全く症状がないこともあるためです。

低血圧に関しては、様々な見方がありますが、基準値として、WHOが発表しているものが、収縮期血圧が100(mmHg)以下、拡張期血圧が60(mmHg)以下となっています。血圧には心臓の力以外にも、血管そのものの状態や腎臓や副腎といった臓器から分泌されるホルモンなども関わっています。

血圧に問題があるといったときに原因を究明するのがなかなか困難なのは、単純に心臓だけの問題ではなく、関係する臓器や状況が複雑なためです。低血圧に関しては各臓器に送られる血液量が減少して、何らかの症状が発現したときに治療が必要な状況となります。

低血圧によっておこる状況と症状

低血圧によって引き起こされる状況で最も多いのが、立ちくらみとめまいです。次に朝起きにくい、目覚めが悪い、目が覚めても起き上がれないといった朝起き不良がきます。

頭痛や頭が重い、理由もないのになんだかだるい、倦怠感がある、疲れが取れない、普段からなんだか疲れた感じがする、といった症状が起きることもあります。肩こり、動悸、胸に痛みがあるとか胸部が圧迫される感じがするといったものもあります。

症状によっては、発作的な失神などを起こすこともあります。低血圧は生死にかかわる病気ではないという考え方が一般的ですが、生活の質という観点から考えると改善策を取った方が良いものです。

低血圧だとなぜ朝起きるのが辛い?

低血圧の原因として考えられること

人の体は、横になっているとき、立っているとき、座っているときなど、どのような体位をとっているときでも脳に一定量の血液を送り込むように調整しています。その調整を行うのは、自律神経や内分必系のホルモンなどの働きによるものです。

例えば、体勢を変えるときには自律神経が働いて、状況に合わせて反応するようになっているのです。普段から血圧が低いというのには、いくつかの原因が考えられます。

まずは、血圧の循環を助けている自律神経や内分泌系の働きが弱い可能性。または、血液の量がもともと少ない貧血状態にある可能性。心臓が弱く、血液を送り出すポンプとしての力が弱い可能性などが考えられます。

低血圧の体の中で起こっていること

立ったときに立ちくらみやめまいがするというのは、低血圧によって引き起こされる症状の中で最も多い症状です。「起立性低血圧症」と呼ばれています。

立ち上がるときに、体の中を流れている血液にも重力がかかります。血液が下向きに流れようとしているのです。正常に働いている自律神経は、こういった状況下では体を守るために血液を上部にある脳に送りこもうとします。

ところが自律神経が正常に働かず、とっさに対応できないという状態であると、立ち上がった瞬間には一時的に血液が脳に送り込まれず、瞬間的な虚血状態に陥ってしまいます。その結果として立ちくらみやめまいといった症状がおきるのです。

低血圧は愁訴系のものもあるが神経系のものもある

低血圧で病院にかかる場合、元気がない、なんだかだるい、といった症状から、心療内科で扱われることもあります。自律神経などが関わっている、神経系の問題であることも多いのです。朝起きづらい、起きてもだるいといったものも同様です。

成長期にある子供だったり、就職や結婚などで大きく環境が変わったりしたときに、自律神経の成長や順応が追い付かないことがあります。眠っているときには、通常血圧が下がっています。起床直後は血圧が元々低い状態になっています。その上、自律神経が正常に働かないために、朝が来て起き上がろうとしても、めまいが起きたりして起き上がれなくなるのです。

低血圧を改善するためにできること

生活習慣を見直して規則正しく生活する

自律神経の失調やホルモンバランスの乱れを正常な状態に戻すために、1番有効なのは生活を整えて規則正しい生活を行うことです。特に低血圧の方は朝起きれないために、どうしても家を出なくてはいけないぎりぎりの時間まで寝ていて朝食を抜いてしまうことも多いかもしれません。

ただ、その日の活動のために正常な血圧まで血圧をあげるためにも、朝食は必要不可欠なものなのです。朝食を食べて朝日を浴びて活動を始めることは、低血圧症状を改善するためにも有効なのです。

朝起きて1日3食の食事をしっかりとって、エネルギーを取り込みながら活動して夜は12時くらいまでに就寝するといった生活のリズムを作り上げることをおすすめします。

食べるものの内容を見直すことも有効

低血圧というと、血圧の問題ということから、高血圧の方にすすめられている食生活をとらなくてはいけないと思う方もいます。しかし、低血圧の場合は、塩分をある程度摂取する必要があるのです。塩分には血管を収縮させて、血圧をあげる作用があるのです。もちろん、とりすぎはむくみや高血圧の原因になりますから、限度を見極める必要があります。

塩分だけでなく、ミネラル、ビタミン、たんぱく質など、バランスよく食べる必要があります。たんぱく質は、大豆製品、乳製品、玉子やお肉、お魚など、様々な食品からバランスよく食べましょう。それぞれの食品が持つミネラルや成分は異なりますから、バランスよくとることで、健康維持ができます。

適度な運動などを生活の中に取り入れること

ウォーキングなどの有酸素運動は、道具も必要なく、簡単に行うことができます。適度な運動は睡眠の質を高めたり、代謝を高めたりするためにも有用ですから、生活の中に取り入れてみてください。

入浴などで体を温めると、血流も良くなります。少し熱いなと思うくらいのお湯に、肩まで浸かってしっかり温めるのもいいですし、朝にシャワーを浴びるのも有効です。

手足にマッサージを行うのも有効です。低血圧の場合、手足などの心臓から遠い先端部は、血液が届きにくいので冷えやすくなっています。入浴後などの体が温まっているときに、リラックスしてマッサージをするのも良いです。

低血圧には理由があって症状を改善することも可能

  • 生活習慣を見直して規則正しい生活を心がける。
  • 食生活を見直して、バランスの良い食事をとる。
  • 普段から適度な運動をする、マッサージをするといったことを心がけて血流を良くする。

生活に問題がなければ数値が低いからといって、低血圧症にはなりませんが、普段から心がけることで低血圧を克服することは可能です。

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