公開日:2017/06/15 

あなたは薄型?厚手?生理用ナプキンの上手な使い方を知ろう

生理用ナプキンには、薄型のものや厚手のものなどさまざまな種類があります。これらのナプキンを上手に使い分ければ、生理日に起こるさまざまなトラブルを回避できるかもしれません。ここでは、生理用ナプキンの特徴や上手な使い方をご紹介しましょう。

知ってる?生理用ナプキンの構造

注目すべきは「吸収体ポリマー」

生理用ナプキンを上手に使い分けるためにも、ナプキンの構造をチェックしておきましょう。まずは、ナプキンの中心部分にある吸収体ポリマーのお話です。

吸収体ポリマーには、経血をしっかり吸収してくれる働きがあります。経血を吸収すると吸収体ポリマーはジェル状になり、ナプキンに留まります。生理用ナプキンから経血がもれにくいのは、この吸収体ポリマーの存在があるからです。多い日用のナプキンには吸収体ポリマーが通常のナプキンより多く含まれています。そのため、より多くの経血をキャッチすることができるのです。

ズレを防いでくれる「裏面シール」と「羽」

多くのナプキンはまた、裏面がシールタイプになっています。裏面シールは、下着にナプキンをつける際にしっかり固定するためのものです。下着から一度はがしてしまうと粘着力が弱まってしまうので、下着に貼る際には1回で適切な場所に貼るようにしましょう。

また、ナプキンの両脇に羽がついているものもあります。ナプキンの羽は、下着に回りこませるようにして貼ることができるので、下着とナプキンをより強く密着させることができます。運動など活発に動く場合にもズレにくくなるので、あったら嬉しいものですね。ナプキンを選ぶ際は、好みに応じて「羽なし」と「羽あり」の表示を確認してから購入するようにしましょう。

あったら嬉しい「ギャザー」

生理用ナプキンの中には、ナプキンの両脇にギャザーがあるものもあります。このギャザーは、体とナプキンの間にできたすき間を埋め、経血のうっかり漏れを防ぐ役割があります。

ナプキンが下着にしっかり固定されていたとしても、活発に動く日や睡眠時などには、体と下着がズレてしまうこともありますよね。このような時にギャザーがあれば、ナプキンの外側に経血が出てしまうのを防ぐことができるのです。ギャザーの形やギャザーの長さは、メーカーによって異なります。適切な場面で、適切なナプキンを選びたいですね。

紙だけじゃない!生理用ナプキンのさまざまな種類

異素材を巧みに組み合わせた「紙ナプキン」

次は、ナプキンの種類について見てみましょう。スーパーやドラッグストアなどでよく見る生理用ナプキンの多くが、紙でできたナプキンです。紙ナプキンは、先ほどもご紹介した吸収体ポリマーが中心にあり、不織布やポリエチレンで作られた防漏材などが重ねられてできています。紙ナプキンという名前ではありますが、これらの異素材を上手に組み合わせることによって、経血が漏れにくい構造に仕上がっているのです。

紙ナプキンの種類によっては、吸収体ポリマーの代わりに吸収紙が使われていることもあります。特徴はメーカーや種類によってさまざまなので、パッケージに記載された説明内容をよく読んで選ぶようにしましょう。

肌にも環境にもやさしい「布ナプキン」

紙ナプキンの他にも、布ナプキンというものも存在します。綿やオーガニックコットンを使用した柔らかい素材で、肌にやさしいのが特徴です。また、塩素系の物質が含まれていないため、焼却する際に環境汚染物質が放出されないという利点もあります。

布ナプキンは、紙ナプキンが開発される前は広く一般的に使用されていましたが、紙ナプキンが出始めてからは紙ナプキンが主流となったため、あまり見かけることもなくなってしまいました。しかし、肌にも環境にもやさしいという点が再び注目されており、最近では布ナプキン派の女性もじわじわ増えてきているようです。布ナプキンは、洗えば何度でも使うことができます。一度使ったら捨てなければならない紙ナプキンと比べると、経済的なナプキンといえそうです。

紙ナプキンと布ナプキンはどちらがおすすめ?

紙ナプキンと布ナプキン、どちらを使うのがよいのでしょうか。これは、どのような場面で使うか、そして、どのような人が使うかによって変わってくるでしょう。

紙ナプキンは非常に軽く、持ち運びも便利です。さらには様々な形状のものが発売されていますので、経血の多い日や運動する日、旅行へ行く日など、用途に合わせて適切な種類の紙ナプキンを選ぶと快適に過ごせそうです。

紙ナプキンは非常に使い勝手のよいアイテムではありますが、一方で、経血を吸収してゼリー状になった吸水性ポリマーは、熱を放出して子宮を冷やしてしまう可能性があります。冷えは不妊や生理痛などの原因にもなりかねませんので、このような心配がある方は布ナプキンを使ってみるのがおすすめです。

シーンで分けよう!ナプキンの上手な使い分け

絶対バレたくない!デートのときは薄手タイプを

ナプキンの構造や種類をご紹介しましたが、では、具体的にどのようなシーンでどのようなナプキンを使えばよいのでしょうか。まずは、デートのときにおすすめのナプキンの種類から見てみましょう。

デートへ行く際は、外出先で気軽にナプキンを交換できるよう、紙ナプキンを携帯しておくと便利です。多い日には、しっかり吸収してくれる羽根つきロングタイプのものを選ぶのがおすすめですが、その中でもすっきり着用できる薄手タイプのものがよいでしょう。

デートの時はやはり可愛く見られたいもの。おしりがモコモコしていると、気になってデートに集中できないこともありますよね。かといって、経血がもれてしまっては元も子もありません。しっかり吸収タイプの薄手を選び、すぐに交換できるように換えのナプキンを忘れずに携帯するようにしましょう。

絶対モレたくない!寝るときは厚手タイプを

とにかく絶対にモレないようにしたい場合は、厚手タイプのナプキンがおすすめです。

経血のモレを極力防ぐためには、経血が出た瞬間に吸収できるように、ナプキンと膣部分が密着していることが大切です。厚手タイプのナプキンの場合、吸水性ポリマーが入っている中心部分が体の形に合わせて盛り上がっているものが多くあります。座っていても横になっても密着性が高いので、モレにくい構造になっているのです。

また、夜用の厚手タイプには、おしりの後ろ側をしっかりカバーしてくれる超ロングタイプのナプキンや、横からのモレを防げるようギャザーが厚手のタイプもあります。これなら、経血の量が多い方や横向きに寝てしまいがちな方でも安心して使えそうですね。

絶対カブれたくない!敏感肌には肌にやさしいナプキンを

絶対にカブれたくない方には、経血をしっかり吸収してさらっと感をキープしてくれる紙ナプキンや、肌にやさしい素材でできた布ナプキンを使うのがおすすめです。

たとえば、花粉症でたくさん鼻をかむ人のために作られたティッシュは、ふんわりやさしい肌ざわりですよね。紙ナプキンも同様に、敏感肌の人のために作られたやわらかな肌ざわりのものがあります。経血をしっかり吸収してくれるナプキンなら、ナプキンの表面がサラサラに保たれるのでカブれにくくなりますよ。

どのような紙ナプキンでもカブれてしまう方は、布ナプキンを試してみてください。布ナプキンの中でも、赤ちゃんの肌着にも使われるオーガニックコットン素材のものがおすすめです。

ナプキンの特徴を知って上手に使い分けよう

このように、ナプキンには実にさまざまな種類があります。快適な毎日を過ごすためにも、ナプキンを上手に使い分けてみてくださいね。

  • ナプキンは、吸収体ポリマーや羽、ギャザーで経血を吸い取り、漏れを防ぐ
  • 紙ナプキンは、購入しやすくアイテムが豊富
  • 布ナプキンは、肌にやさしいことが特徴
  • シーンに合わせて薄手や厚手のアイテムを使い分けよう
  • Facebook
    シェア
  • Twitter
    ツイート
  • はてなブックマーク
    はてブ

1,336



ページのトップへ