公開日:2017/05/16
生理周期が影響してる?気分がいい日とそうでない日
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生理中はイライラするという方、多いのではないでしょうか?あるいは、むしろ生理前のほうが気分がすぐれないという人もいるなど、個人差があるようです。生理周期のメカニズムを把握して、気分の変化と上手に付き合う方法をご紹介します!
生理周期って何?どんな影響があるの?
生理周期っていったい何のためにあるの?
生理周期が存在する理由を大雑把にいうならば、妊娠するためであるといえます。ヒトが妊娠を成立させるためには、卵子が排卵されなければなりません。そして、排卵された卵子は、そのまま放置されると古くなるばかりです。そのため、受精しなかった卵子は体外へ排出される必要があります。
卵子の排卵と体外への排出とが、定期的に交互に繰り返されることによって、正常な妊娠が可能になります。そして、このリズムを体内で作り出してくれるのが、「ホルモン」です。卵胞刺激ホルモン、黄体化ホルモン、卵胞ホルモンといった主要な3つのホルモンが働くおかげで、妊娠可能な身体へと整えられるのです。
生理周期は気分に影響を与える?
結論からいいますと、生理周期は身体にだけでなく心にも大きな影響を与えます。生理の周期は卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つによって司られています。これらが、増加したり減少したりしながら、約1ヶ月単位での周期を作っているのです。
それでは、1ヶ月の中でどのように変化していくのでしょうか。
1 生理中 いわゆる月経の期間です。基礎体温は低くなり、どんよりとした憂鬱な気分になります。
2 排卵前 生理が終わって次の排卵までの1週間。この期間は卵胞ホルモンが上昇し、妊娠可能な状態へと身体の調子を上げていこうとします。それに伴い、気分もグングン上昇します。
3 排卵後 無事に排卵が行われると、今度は黄体ホルモンが増加します。気持ちはだんだんと落ち込んでいきますが、憂鬱というほどではありません。
4 生理前 一般に、イライラして辛くなる不調期は生理前の1週間です。卵胞ホルモン、黄体ホルモンともに著しく減少する時期で、基礎体温は高いままで落ち着かず、焦燥感に悩まされることも。
どうして憂鬱な気分になるときがあるの?
生理前や生理中にはほとんどの方が多かれ少なかれ憂鬱な気分を味わっているのではないでしょうか。そんなふうに気分が落ち込んでしまう理由は、大きく分けると2つあります。
1つめの理由は、ホルモンの影響を受けることによる憂鬱。生理前には、黄体ホルモンがグっと増加します。これ自体は、いたって正常なことです。しかし、これに伴い、イライラ感が増大したり憂鬱な気分になってしまったりするのです。
もう1つの理由としては、生理によってもたらされる腹痛や頭痛など、デリケートゾーンの痒みや不快感などが挙げられます。こうした生理期間特有の身体の状態が、複合的に合わさって憂鬱な気分が引き起こされてしまうのです。
生理周期による気分や身体の変化いろいろ
心も身体も落ち込みがちな生理中
生理中は、とにかく身体の状態がひどいので、憂鬱になるのも当然です。全般的な生理痛、頭痛や吐き気、腹痛、むくみなどの症状が一度に押し寄せます。身体の抵抗力が下がるので、風邪をひきにくくなったり、アレルギーが出たり、貧血になる人もあります。
また、体温を上げる働きをする黄体ホルモンの減少に伴って、体温が低くなります。こうして冷えが出てくると、血の巡りも当然よくありません。
このように、体温が下がって身体全体が弱っているところで、気分だけが上向きというのはかなり難しい面があります。特に、生理が始まってからすぐの間は、気分が落ち込みやすい時期であるとされています。
気分の起伏がいつもより激しくなる排卵後
排卵後にグンと増加する黄体ホルモンの影響で、子宮内膜に厚みが増してきてお腹が重くなったと感じる場合もあるようです。
いろいろな面で溜め込む体質になっていますので、この時期に身体がなんとなく重く、だるく感じるのもそのためです。特徴的なのは、むくみや便秘が起きやすく、リンパが流れにくくなるので肩こりなどの症状があることも。
そして、黄体ホルモンが増加することで、交感神経が優位になります。これによっていつもよりも元気になる人も多くみられます。いずれにしても感情の浮き沈みが激しくなる時期です。
ネガティブマインドが押し寄せる生理前
さて、それでは最後に生理前の1週間について。この時期は、ホルモンバランスが一気に変わります。それに伴い、自立神経のバランスが崩れてしまい、結果的にイライラしたり焦燥感が出たり、また落ち込んだりします。
とにかくストレスが溜まるので、スイーツを食べ過ぎたり不要な買い物をしたりと他の何かで満たそうとすることも。すると後悔の気持ちからなおさら苦しくなるという悪循環に陥ります。
スポーツでイライラを発散するのも良いのですが、そもそも身体を動かして汗をかきたいという気持ちにもなかなかなれないものです。ネガティブなマインドに支配されないようにしたいものです。
生理周期と上手に付き合うための方法
生理中はがんばっている身体にいたわりを
生理中は、身体の中でいろいろな変化が生じている時期です。もし、日頃、不規則な生活を送っているならば、生理中ぐらいは休息をとれるように工夫しましょう。例えば、生理休暇を利用するなどして、ハードワークから解放されるべきです。
生理中に無理をしてしまうと、そのあとのサイクルにも支障を生じてしまう可能性があります。生理期間が終わったらいよいよ排卵前を迎えるのですから、少し無理のかかっている身体を十分にいたわってあげましょう。
少しでも快適に過ごすためには、肌ざわりの良いゆったりとしたサイジングの服装を心がけましょう。身体を締め付けるようなアンダーウェアや洋服、ベルトは避けるべきです。
“排卵後太り”には注意しましょう
排卵後の1週間は、お肌にツヤ感が出てきたり、ハリが戻ってきたりします。そのため、状態が良くなってきたかのように感じやすいです。しかし、皮脂の分泌が盛んになるこの時期、スキンケアを怠るとニキビなどにつながるので注意が必要です。
また、この時期は一番太りやすいとも言われています。子宮内膜が厚くなり、妊娠しやすい身体へと変化します。脂肪分の摂りすぎには気をつけたいものです。
ストレッチなどの適度な運動やマッサージなどで、滞りがちなリンパをきれいに流してあげられるようにしましょう。
生理前はイライラ感を抑える工夫を
さて、自分の気持ちをコントロールできなくなって一番苦しい思いをするのは、なんといっても生理前でしょう。生理前特有の不快な症状のことを「PMS」と呼んでいます。日本語で「月経前症候群」と言うこともありますね。
この時期を上手に乗り切るには、何よりまず、自分が不調であることを認識することが大切です。そして、無理をしないこと。イライラ解消のために効果が期待できる食べ物をいくつかご紹介しますので参考にしてください。
- キャベツ
- ひじき
- 大豆製品
- ブロッコリー
- アボカド
逆に控えたい方が良い食べ物は、砂糖や白米、コーヒー、アルコールなど。イライラ感が増幅される可能性があるので気をつけてください。
気分に左右されない毎日をゲットしよう!
生理周期のメカニズムをきちんと知って、上手に付き合えるように心がけてみましょう。もっと楽しく快適な毎日を過ごせるようになるはずです。
- 生理周期は妊娠するために必要不可欠なもの。
- 生理周期によって気分は大きく左右される。
- 生理中は気分が落ち込みやすいと知る。
- 生理前は、攻撃的にならないように注意する。