公開日:2017/11/08
ワキガ手術のすべて【費用・保険適用の実態】
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あの手この手を使っても全然治らないワキガ、そんな強いワキガに悩んでいる人のために最終手段として検討する人の多いワキガ手術の気になる情報をのせていきます!誰にも聞けないだけに必見です!
リスクが高そうだけど、やってみたいワキガ手術
ワキガの手術は、皮膚科や美容外科などで、医師によりワキガの手術の必要性を確認してもらってから行われます。その手術方法にはいくつか種類があり、剪除法(せんじょほう)、皮下組織吸引法、超音波吸引(治療)法、皮下組織削除法は多くの医院が取り扱っています。
ワキガ手術って保険がきくの?
ワキガの手術といえば、費用が高いイメージがありますよね。皮膚科の場合は保険が適用されることがありますが、美容外科はあくまでも美容目的なので保険は適用されません。麻酔をかけて手術をするので、手術中は痛くありませんが、麻酔が切れた後かなり痛みがあります。
ワキガ手術は本当に最終手段にとっておくべし!
中程度までのワキガの人はワキガの手術をおすすめしません。なぜかというと、ワキガの手術はリスクが高いからです。とくに費用と副作用の面は、事前に情報収集をしておく必要があります。まず費用ですが平均予算は、20万円といわれています。
そして、副作用は術後の痛みと、1年ぐらい皮膚のつっぱり・しこり・倦怠感が続く人もいます。メスを入れているわけですので、やはりかなりリスクがあると思ってください。覚悟をして手術を受けることをおすすめします!
ワキガ手術の良いところは?
でも良いところもたくさんあるワキガの手術、その特徴を大きく分けると次の3つです。
- ニオイがなくなる
コストがかかり、リスクの高いワキガ手術ですが、ニオイは本当になくなります。ワキガの人は生まれた時からワキガじゃないですよね。思春期ぐらいから発症をして、ずっと悩んできていることかと思います。それが手術をすることでピタっとニオイがなくなります。当たり前の体質に戻れた喜びを、噛みしめることができること間違いありません。
- ワキ毛も薄くなる、量が減る
個人差はあるかもしれませんが、ワキガの手術をした人から、よくワキ毛もなくなるという話を聞きます。もともと濃い人は薄くなるそうです。これは、汗腺と一緒に毛根も除去されたからです。脱毛をする必要がなくなりラッキーですね!
- ワキガにおけるストレスがなくなって明るくなる
効果の高いワキガの手術、当然コンプレックスに感じた末、手術の受ける決心をした人が多いことでしょう。生死にかかわる病気で、やむをえず行う手術でもないですし、そこで手術を受けようと思うのは相当悩んでいたに違いありません。きっと数年、長い人で数十年、ワキガと一緒に生きてきた人生は、一瞬にして明るいものと変わります。
ワキガ手術の注意点
ワキガ手術を受ける前に、知っておきたい注意点があります。情報収集を必ずしっかりすることです。ホームページだけではわからないことも多いので、一般の人のクチコミを参考にしましょう。一つの病院でも、医師により腕前はまちまちです。麻酔が下手な場合は痛みを感じますし、手術技能が低いと最悪再発することもあります。費用も高額なだけに、クチコミを確認しておくことが大切です。
やっぱり怖い、勇気がでないという人には、ワキガ専用のデオドラントクリームをおすすめしています。デオドラントクリームなので、半永久ではありませんが、ワキガ手術と同等の効果が期待できるものも中には売られています。大きなリスクを背負いたくないという人には、ワキガ専用のデオドラントクリームがおすすめです。
ワキガ手術の種類と失敗例
ワキガになるとツンとした刺激臭を生じさせるようになってしまいます。自分で自分の臭いに気付かなくても、周囲は敏感に気づいてしまいます。ワキガであるかもという不安は精神的ストレスの原因にもなってしまうためできれば解消したいもの。
現在ではワキガは治療することのできる病気です。気になる場合はぜひ医療機関で治療を受けましょう。診療科は皮膚科や美容皮膚科になります。ワキガの手術法には以下のようなものがあります。
剪除法(せんじょほう)
剪除法はワキガの手術の中でも特に効果が高いことが特徴です。脇を切開することで医師が直接アポクリン腺を目視して切除していきます。物理的にアポクリン腺を切除してしまうため効果が高く、持続性も高い方法です。
軽度や中度のワキガの人には基本的に選ばれない治療法です。今まで治療を行ってよくならなかった重度のワキガの人に選ばれる手術法です。またアポクリン腺を切除するために毛穴にもダメージを与えるため、若干の脱毛作用もあります。この方式は効果が高いですが切開する必要があり、麻酔も使用するため医師の慎重な判断が必要になります。
剪除法は健康保険を適用して治療を施すことができる手術でもあります。健康保険を適用する場合、医師によりワキガが「重度である」と診断される必要があります。健康保険を適用すれば5万円弱ほどで治療をすることができるため、長年ワキガに悩んでいる人には特におすすめしたい方法です。
剪除法は非常に効果の高い治療法ですが、皮膚を切開するために傷が残る可能性があります。手術後は包帯を巻く必要があり、また抜糸のために再び通院する必要があります。1-2か月程度は傷跡が安定せず、痛みやかゆみ、赤みなどが発生する可能性があります。
傷跡が安定するには1年ほど必要になります。傷跡が完全に消えることは稀で大なり小なり跡が残ってしまうことに注意しましょう。
皮下組織吸引法
皮下組織吸引法は腋の下をほんの少しだけ切除し、そこに吸引機を差し込んでアポクリン腺を吸引していく方法です。脂肪を吸引する方法と同じ方式で行われるワキガの治療法です。重度のワキガの人の治療を行うことも可能で、施術時間も1時間程度と短時間で行えます。
剪除法は腋の下の皮膚をかなり切除する必要がありますが、皮下組織吸引法の場合は1cmほどで済みます。剪除法と比べて傷跡が非常に残りにくいこともメリットです。
ただし皮下組織吸引法は剪除法に比べるとアポクリン腺をすべて除去しきれない可能性があることには注意が必要です。アポクリン腺は再生力が強いため、除去しきれないと時間の経過につれワキガが再発する可能性もあります。再発率は20%から30%ほどと言われているため注意が必要です。
また剪除法が重度のワキガであるならば健康保険を適用することができるのに対して、皮下組織吸引法は健康保険を適用することができません。皮下組織吸引法は自由診療のためクリニックによって費用は異なりますが、およそ30万円が相場となっています。
ミライドライ
ミライドライはマイクロウェーブという電磁波を使用した治療法です。電子レンジと同じく水分に反応して熱を持たせる性質があります。マイクロウェーブを照射する機械を脇に当てることによりアポクリン腺に熱を発生させ破壊させます。アポクリン腺を破壊するため、手術で取り除くのと同等の効果があると考えられています。
また皮膚を切除する必要がないため傷跡も残らないこともメリットとなります。
ただしミライドライも汗腺を完全に除去できる保証がないため、再発の可能性が残ります。また剪除法や皮下組織吸引法と比べて歴史の浅い治療法でもあるので、今後ほかのデメリットが出てくる可能性もあります。ミライドライも自由診療であるため費用はクリニックによって差があります。両脇でおよそ35万円が相場となっています。
ボツリヌストキシン注射
ボツリヌストキシンとはボツリヌス菌という細菌が生産する毒素のことです。注射することで筋肉を弛緩させ、アポクリン腺の働きを抑制させることが可能です。効果は永続的なものではなく、およそ6か月で消失します。
またアポクリン腺の働きを抑制させるだけで、汗の分泌が止まらなくなるわけではないので完全にワキガ臭を消す効果は期待できません。そのため軽度から中度のワキガの人に適しています。軽中度のワキガの人の場合、脇を露出させなければ臭いはあまりしないことがほとんどです。
脇を露出させることの多い夏季のみにワキガ対策をしたい人にもおすすめです。注射を打つだけなので施術時間はおよそ5分程度と短く、傷跡も残りません。また、アポクリン腺だけではなくエクリン腺の働きも弱めるため脇汗に悩んでいる人にもおすすめできる方法です。
ボツリヌストキシン注射は医師の診断によっては健康保険を適用して受けることができる施術です。保険を適用した場合は両脇で3万円ほどで受けることができるため、気軽に治療できます。
この様にワキガの手術には色々な方法があって費用も様々ですが、手術となると基本的に数万円~数十万円という料金がかかります。ワキガの進行具合によっては手術が必要になりますが、軽度の方はまず手軽に試せる専用クリームの使用をおすすめします。
(ワキガ専用クリームの詳細はコチラ:ワキガ対策研究報告!ワキガのにおいの原因と改善方法大公開)
ワキガの手術は、強度のワキガの人におすすめします。逆に言うと、中程度レベルではしないほうが良いです。これはなぜかというと、効果がかなり高く、リスクもかなり高いからです。
そして、まとまった休暇がとれる方が望ましいです。手術前までの通院は数回、手術は2時間ほどで入院はなし、術後の通院(抜糸など含め)数回が目安です。
術後の仕事復帰は翌日から可能ですが、ワキを固定したまま出勤することになるので、着る服によってはガンダムみたいになります。痛み止めをもらえますが、出血・痛み・化膿がしばらく続きます。ですので、1週間ぐらい休めると望ましいです。