公開日:2017/05/26
そばかすを消すなら、レーザー治療!メリット・デメリット
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そばかすができてしまって、消すためにいろいろ試してみたけれどあまり効果がなかったという人はレーザー治療も1つの方法です。レーザー治療とはどのような治療なのでしょうか。レーザー治療のメリットとデメリットを紹介します。
そばかすを消す治療の種類
そばかすとしみ、どう違うの?
そばかすはスズメの卵についた模様に形状が似ているので、雀卵斑(じゃくらんはん)と正式には呼ばれています。そばかすとシミの違いは、そばかすは遺伝性のものが多いということです。常染色体優性遺伝形式で、親にそばかすがある場合は、子供も10歳くらいから少しずつ、出てくる傾向があります。
一般的にシミより小さめで、アジア系は主に頬に、西洋人は鼻頭、体に出やすいようです。シミ同様、紫外線で多くなったり、濃くなったりしますが、シミと違って、歳をとって少しずつ薄くなっていく場合もあります。気にする人も多いのですが、中にはあえてメイクのときに、そばかすをアイライナーなどを使って描く人もいます。
そばかすの治療に使われる薬
そばかすを消すためには外用薬と内服薬が処方されます。外用薬は、ハイドロキノン軟膏、トレチノイン軟膏があります。ハイドロキノン軟膏は、メラニンの生成を抑え、漂白をする比較的強い薬です。人によっては、刺激が強すぎて、皮膚に赤みが出てしまったり、かぶれてしまう場合があります。
トレチノイン軟膏はビタミンA誘導体の1種で、皮膚の細胞の代謝を良くして、沈着しているメラニンを排出するように機能します。6週間のプロセスでそばかす除去をしていきますが、経験のある医師の指示を仰がないと、危険を伴います。また、妊娠中は使用できません。
内服薬は、色素沈着を抑える働きがあるトランサミンという止血剤として使われている薬が使われます。そのほか、ビタミンC、E、アミノ酸の1種のL-システインなどが処方されます。
そばかすの外部から施術の種類
ケミカルピーリング:グリコール酸などの酸性の化学物質を皮膚に塗り、剥がして(ピーリング)しまう治療法です。古い皮膚を取り除いて、新しい皮膚が出ることで皮膚の代謝を促します。そして、表皮内のメラニンをのぞいてそばかすのない肌にします。
イオン(超音波)導入:超音波を使ってビタミンCやAを皮膚に染み渡らせる方法です。回数は人により違います。
フォトフェイシャル:IPL(インテンス・パルス・ライト)という脱毛にも使用される光を使ってそばかすを薄くしていきます。イオン導入と組み合わせで施術する場合も多いようです。
レーザー治療:レーザーをそばかすに当てて、薄くする方法です。フォトフェイシャルに似ていますが、波長が全く違います。
レーザー治療についてもっと詳しく知りたい
レーザー治療のメリットは即効性
レーザー治療の最大のポイントは即効性です。そばかすのように、メラニンが皮膚の深いところまで達していない場合、1度の照射で取れるようです。薬品治療と違って、経過を逐一見ていないといけないということもありません。アレルギーに関係なく、施術できるのもメリットです。
レーザー治療はピンポイントで照射され、取りたいそばかすにだけ直接働きかけます。そのため、他の皮膚にダメージを与えることがありません。また、麻酔ですが、照射する場所に塗るタイプの麻酔を使いますから、施術の後の肉体的回復も早く、すぐに日常に戻れます。
そばかす治療に使われるのは、QスイッチYAGレーザーとQスイッチルビーレーザーです。
2種の波長で治療!QスイッチYAGレーザー
そばかすをとるためのレーザーでおすすめはQスイッチYAGレーザーです。QスイッチYAGレーザー波長の長いレーザー(1064nm)と短いレーザー(532nm)を組み合わせて施術します。
2種類の波長のレーザーを使い分けることで、どの色素の深さにも対応できます。そのため、QスイッチYAGレーザーはあらゆる種類のシミに関与できます。そばかすだけではなく、老人性色素斑、後天性メラノサイト―シス、刺青、イボなどに使われています。
また、レーザーのパワーを弱めて、皮膚の広い部分に複数回、照射するレーザートーニング法は、今まで普通のレーザー照射は不可能と言われていた肝斑(かんぱん)にも使えます。また、それ以外にも毛穴を引き締め、美肌効果が期待できます。
安全なレーザー!Qスイッチルビーレーザー
ルビーレーザーは694の波長を持つレーザーで、メラニンのみにアクションをかけられ、周囲の皮膚を傷つけない安全性の高いレーザーです。レーザーの機械としては、YAGレーザーより古い機種になりますが、だからと言って医療世界でYAGレーザーより劣っているわけではありません。
連射ができないということですが、しみ、そばかす除去には連射ができる必要性はありません。波長が短いので、血管を傷つけないというメリットがあります。ただし、ルビーレーザーは肝斑には使えません。
後天的にできたそばかすと思われるものが肝斑の場合は、YAGレーザーで治療しなければなりません。メラニンが皮膚のどこまであるか医師が確認しどちらのレーザーを使うかを決めます。
レーザー治療で注意をしなければならないこと
ダウンタイムの期間がある
即効性があるとはいえ、施術後は患部を守るためにテーピングをしなくてはならない場合もあります。照射したあとは、火傷と同じような状態ですから、ケアをしなくてはいけません。医師が処方してくれる軟膏や内服薬を指示通りに使いましょう。
10日ほどでかさぶたが取れますが、そのあと、本来の皮膚になるまでの期間、つまりダウンタイムがあります。ダウンタイムは人によって違いますが、だいたい、1〜6ヵ月くらいです。
その間、患部が赤くなっている場合も多いようです。お化粧もできない場合がありますから、外出の多い人、人に会う仕事をしている人は、長期間にかけての見通しをしてから施術のスケジュールを入れましょう。
炎症性色素沈着が起きる可能性が!
レーザーを照射した肌はとてもデリケートな状態になっていますから、紫外線が当たらないように気をつけなくてはいけません。デリケートな状態の皮膚に「炎症性色素沈着」が起きる場合があります。
術後、お肌を触りすぎたり、お化粧をして刺激を与えてしまったり、紫外線に直接肌を晒したりした場合に起きます。色素沈着によって肌の色が黒ずんでしまいます。シミが出てしまう場合もあります。そのようなことが起きないように、できれば施術は夏は避けた方が良いでしょう。また、アウトドアライフの好きな方にもおすすめではありません。
こういったトラブルが起きないように、信頼でき、経験のある医師に施術をしてもらいましょう。診察のときに丁寧に説明してくれない医師は、アフターケアもあまりよくないかもしれません。
費用が高い!クリニックによってもかなり差がある
レーザー治療は高額な治療ですから、信頼できるところに行きましょう。レーザーの機械は数千万円もしますから、赤字解消のために無駄な治療をするクリニックもあるそうですから気をつけましょう。
クリニックにもよりますが、1mm四方で6,000円から10,000円くらいです。施術の前に具体的に合計どのくらいになるのか、見積もってもらいクリニック選択の1つの目安にします。
美容整形ではなく、皮膚科に行くと場合によっては保険適用になる場合もあります。何らかの病気が原因で発生したそばかす状のシミなどの場合です。きちんと説明をしてくれる医師のいるアフターケアがきちんとしているクリニックを選びましょう。
そばかすを消すレーザー治療はケアが大事
かなり即効性のあるそばかす治療ですが、デメリットもありますから、施術前にいろいろと考慮しなくてはならないようです。
- そばかすを消す治療はいろいろですが、即効性という点では、レーザー治療が1番。
- ダウンタイムがあり、人によってはかなり長い時間がかかる。
- 炎症性色素沈着が起こる可能性もある。
実績数の多いところや、知人が勧めるクリニックなど、レーザー治療をするなら信頼度の高いところを選ぶと安心ですね。