公開日:2017/06/15 

目の下のシミの見分け方とは?形、大きさ、色、部位で種類を判別

シミに悩む女性は多いでしょう。しかし、一言でシミと言っても、種類も違えば改善方法も異なります。そのため、自分のシミがどんな種類なのかを見分ける必要があります。

気になりやすい目の下にできるシミの種類と、見分け方をまとめました。

見分け方の前に、目の下にあるシミの種類を知る

まずは、どのようにシミができるのか、目の下にできるシミにはどのような種類があるのかを見ていきましょう。

シミによって、発生する原因が異なるうえ、有効な治療方法も異なります。改善を目指すには、自分のシミの種類を知ることが大切です。

目の下にシミができる原因とは

シミができる原因として、最も広く知られているのは『紫外線』です。地上に降り注ぐ紫外線が、皮膚や目から吸収されることが、シミの原因と言われています。

シミは、『紫外線が当たった場所にだけ影響が出る』と考えられがちですが、実は紫外線が目に当たることでも脳は反応し、シミの原因となる『メラニン』を生成します。そのため、肌はもちろん、目からの紫外線対策も重要です。

紫外線は、非常に高いエネルギーを持っている光線であり、細胞の核に入ってDNAを傷つけ、がん化させることすらあります。そのため、身体が紫外線から身を守るために生成するのがメラニンであり、シミの原因物質なのです。

しかし、目の下にできるシミの原因は、紫外線のほかにも、ホルモンの影響やストレス、遺伝的な原因もあります。

目の下にできるシミの種類は4つ

目の下にできるシミは、大きく分けて4種類です。

  • 肝斑(かんぱん):女性ホルモンが影響してできる
  • 老人性色素斑:紫外線を多く浴びることでできる
  • 雀卵斑(じゃくらんはん):子供のころから出はじめ、一般的にそばかすと呼ばれる
  • ADM:アザの1つであり、後天性真皮メラノサイトーシスとも呼ばれる

シミの種類によって特徴も対策も異なるため、自分が気になっているシミが、いったい何の種類なのかを見分けることが必要です。

目の下にある肝斑のシミの見分け方

『肝斑』は、30~40代の女性がよく悩まされるシミの1つです。原因は、紫外線以外にも、女性ホルモンが関係していると言われています。妊娠やピルのほか、ストレスなどの心理的な原因で、女性ホルモンが変動すると発生しやすくなります。

さらに、普段の洗顔やメイクにより、肌に刺激を与えることも原因の1つです。刺激を与えないよう泡の洗顔料を使用したり、水分をタオルでふき取る際には擦らないようにしたりするなどの対策をしましょう。

褐色のシミは肝斑の可能性あり

肝斑は、褐色で地図のように広がり、境界線がはっきりしないというのがポイントです。60歳以上になると薄くなると言われていますが、他のシミに比べると、改善には時間も手間もかかる、やっかいなシミとされています。

左右対称にできるシミは肝斑かも

肝斑は、形も大きさもさまざまですが、左右対称で多く現れるのが特徴です。目の周囲以外の、額や頬の高い位置、口周りなど、骨が出っ張って硬いところにできたシミは、肝斑が疑われます。

次に説明する老人性色素斑に比べて、全体的に輪郭がぼんやりしている特徴があるため、見分ける際のポイントになります。

また、上下のまぶたには発生しないという特徴も持っているため、まぶたのシミは肝斑から除外して考えてよいでしょう。

目の下にある老人性色素斑のシミの見分け方

早ければ20代から、多くの人が40代以降に気になりはじめるのが、『老人性色素斑』です。子供のころから、紫外線を多く浴び、蓄積してきた量が多いほどできやすいシミです。

長年かけて蓄積した紫外線ダメージが原因のため、セルフケアでは改善することが難しいというのも特徴です。

その代わり、シミの中でも、レーザーでの治療に反応しやすく、効果を期待しやすいシミでもあります。

茶色のシミは老人性色素斑かも

できた当初は薄い茶色で、だんだんと濃くはっきりしたシミに変化していくという特徴を持っています。そのため、数年をかけて、シミの部分が隆起するケースも見られます。

ただし、一見老人性色素斑に見えても、色むらや傷、出血が見られたり、形がいびつだったりする場合は、皮膚がんの疑いが持たれます。不安を感じる場合は自己判断せず、皮膚科で診察を受けることがおすすめです。

左右非対称のシミは老人性色素斑かも

また、老人性色素斑は、顔や手、腕など、日光に当たったところに生じるため、左右非対称のことが多いでしょう。形は丸く、境目がはっきりしているものが多く見られます。

目の下にある雀卵斑のシミの見分け方

『雀卵斑』は、子供のころからできる人もいるシミで、広くは『そばかす』とも呼ばれています。遺伝的に発生することが多く、紫外線の影響を受けて濃くなる場合もあります。

治療には、『ハイドロキノン』や『トレチノイン』という、強い美白効果を持つ外用薬や、『ビタミン剤』が使われることが多いです。

4mm以下の斑点は雀卵斑の可能性あり

4mm以下の小さな茶色のシミであれば、雀卵斑の可能性があります。色白な人に発生しやすく、人種であれば白人、日本人であれば色白な人が体質的にできやすいと言えます。

左右対称に散在するシミは雀卵斑かも

雀卵斑が見られるのは、目の下、鼻周辺であり、左右対称に散在していますが、手や肩、背中にもできることがあります。

目の下にあるADMのシミの見分け方

『ADM』は、シミというよりもアザに分類されます。他のシミが比較的表皮にできる一方で、ADMはさらに深層の『真皮』にまでメラニンの沈着があるのが特徴です。

額、頬、鼻の付け根、上まぶたなど、両側に左右対称に発生します。

原因ははっきりと特定されていませんが、他のシミと同様、紫外線や女性ホルモン、化粧による摩擦など、皮膚ダメージが原因と考えられています。

比較的年齢が若い人にも見られることが多く、レーザー治療しやすいのが特徴です。

他のシミとも似ており、判別が難しいのがADMの特徴でもあるため、ここでは他のシミと比較し、消去法的に見分ける方法を教えます。

紫褐色や黒褐色のシミはADMの可能性あり

紫がかったグレーや、紫褐色、黒褐色のシミがポツポツと現れた場合は、ADMの可能性があります。ADMが進行すると、発生が広がり、べったりとした印象になります。

左右対称でまぶたにあるシミはADMかも

ADMに似たシミに肝斑が挙げられますが、肝斑は上下のまぶたに発生しないため、見分けるポイントにしましょう。肝斑と違い、毛が生えているところにも発生しやすいのも特徴です。

ただし、肝斑を併発していることもあり、その際には区別するのが余計に難しくなります。ADMには有効なレーザー治療が、肝斑には効果的ではないケースもあるため、判断は慎重に行いましょう。

雀卵斑より大きいシミはADMの可能性あり

『ADM』は、成人してから現れるのが特徴で、『雀卵斑』よりも少し大きいサイズであるケースが多いです。

目の下にあるシミの正しい見分け方を知ろう

目の下にできるシミは複数あり、似たような特徴を持っているものもあります。さらに、別のシミが併発しているケースも多いので、判断が難しいことも多いでしょう。

自分で判断できない場合は、皮膚科できちんと診断してもらうことがおすすめです。

有効な治療方法も異なるため、まずは自分のシミがどの種類なのか、正しく見分けましょう。

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