公開日:2017/03/20 

顔がくすむ原因は…年齢じゃなかった!? やりがちNG生活習慣5つ

顔がくすんでいると不健康に見られがちですし、老け顔を加速させてしまうこともあります。最近では、スマホで撮った写真は加工アプリで補正できるものの、実物の肌がくすんでいたら、やっぱりつまらないですよね。

加工アプリで写真を明るく修整すると一気に顔が若返って見えるのは、顔色の明るさがいかに見た目の印象に深く関係しているかということではないでしょうか。つまり、顔がくすんでいると、老け見えしたり病気がちに見えたりと、くすみ一つでとても損していることになるのです。

そこで今回は、くすみの原因となるNG生活習慣を5つご紹介します。無意識にやりがちな「あの動作」にも、顔のくすみを加速させる原因になる可能性があるのです!

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NG1:頭皮ケアをしない

顔のくすみを気にしていると、顔のケアにばかり意識がいってしまうことでしょう。でも、顔の皮膚と頭皮はとても近い距離にありますし、頭部の半分以上は、顔の皮膚ではなく頭皮が占めています。

ですから、どんなに顔の皮膚に美容液を塗って代謝をよくするケアをしたり血行促進をうながしたり、肌のターンオーバーをアップしていたりしても、頭皮の状態が悪ければ、顔の状態に影響し、せっかくの顔のお手入れも台無しになってしまうのです。

特に、髪の抜け毛が気になる女性は要注意。「発毛サイクル」が崩れていて、頭皮状態が悪くなっている可能性があります。この「発毛サイクル」が崩れると、皮膚全体の細胞も活性化しにくくなり、血行が悪くなって顔色を悪く見せやすいのです。

そこで、「発毛サイクル」の改善を意識して、頭皮の「成長ホルモン」を十分に分泌できるように促すと、細胞の働きが活性化して、顔の皮膚までも若々しく明るいトーンに近づけるケアになります。

発毛サイクルにアプローチする頭皮マッサージ

スマホやパソコンをよく使う人は、眼精疲労を感じやすいと思いますが、目が疲れている状態でいると、頭皮が硬くなりやすいと言われています。
頭皮が硬い状態が続くと、顔まで血行が悪くなりがちですので、日常的な頭皮マッサージで、できるだけほぐしておきましょう。2ステップで完了しますので、気軽に試してみてください!

1.人差し指と中指で耳たぶをはさんで、後ろに回しながらほぐす

耳の周りには「目に関係するツボ」が集中しているので、ほぐすことで目の疲れを緩和するとされています。

2.耳の上に指を当て、頭の側面に圧をかけ頭頂部までほぐす

この動きを、3~5回繰り返します。頭も顔も血行がうながされるので、頭皮の健康キープにつながります。

頭皮は清潔に

柔らかい頭皮をキープするためには、清潔さを保つケアも重要です。顔のクレンジングをどんなに一生懸命にやっていても、頭皮に汚れがたまっていたら不健康。「顔の皮膚と頭皮はひとつなぎになっている」ということを、覚えておきましょう。

また、頭皮の汚れは普通のシャンプーでは落としきれていないこともあります。この機会に、頭皮を清潔に保つ「正しいシャンプー法」も振り返っておきましょう。

1.洗う前にブラシで髪のもつれをほどく

シャンプーによる摩擦を減らすため、髪の毛を洗いやすい状態に整えます。

2.お湯でしっかりと髪と頭皮を濡らす。

シャンプーの刺激を減らすため、必ず髪を濡らしておきます。

3.シャンプーはそのまま使わずに、泡立てて使う

シャンプー剤を泡立てずに使うと、頭皮への刺激が強すぎて傷めることもあると言われています。

シャンプー剤を乾いた髪にそのままつけてしまう人が意外と多いようです。該当する方はこの機会に見直してみてください。美しくなるためのシャンプーなのに、頭皮への刺激によって顔のくすみを加速させていたら、ガッカリですよね!

なお、シャンプーをするときに「頭皮用ブラシ」を使用するのも、頭皮の刺激に一役かってくれます。「頭皮用ブラシ」には、特有のポツポツが付いていて、心地よい刺激で頭がすっきりとリラックスできるのもうれしい点です。

NG2:まつげエクステやアイプチの習慣

現代女性にとって、まつげエクステンション(以下:まつエク)は、目ヂカラUPのための、半ば必須アイテムになっています。2~3週間に1度はサロンに通い、「まつエクのケアをしている」という女性もたくさんいます。

オフやリペアを繰り返す「まつエク美容」が一般的になってから、すでに何年も経っています。ちなみに、「リペア」とはまつエクが取れた部分にまつエクの付けかえをすることで、「オフ」とはまつエクをすべて取り外すことを指します。

ところが、仮に5年もの間、2~3週間に1度の頻度でまつエクのサロンに通っているとすると、これが顔をくすませる刺激になっているリスクも…!なんと、この「まつエク」は、顔のくすみの原因になる可能性もあると言われています。

ご自身の顔を慎重に触ってみるとわかるのですが、目の周りの皮膚はとっても薄いもの。目の周りにある毛細血管の流れが滞ると、血液が皮膚から透けてしまい、これがクマになります。この「血行不良」が、くすみを加速させる要因のひとつにもなるのです。

目のまわりは「眼輪筋」という、よく動かす筋肉に囲まれているため、毛細血管がとくに多いパーツ。そして、この「目のまわりの血行不良」が起きると、毛細血管が皮膚に透け、クマになるというわけです。最初は、クマ程度だった血行不良が、徐々に顔全体のくすみにつながってしまうこともあるので要注意なのです。

睡眠中も入浴中も、まつげを美しく長くボリュームアップさせてくれる最強アイテムのまつエクですが、まつエクをつけるときには、まぶたに物理的な負荷がかかっています。まつエクは自分のまつげにつけますが、グルーと呼ばれる接着剤は、どうしてもまぶたに付着しています。

まつエク以外にも、アイプチなどの二重用のグルーや、つけまつげ用のグルーも、すべてまぶたに負担がかかっています。アイプチなどは、グルーをまぶたに広範囲に塗る可能性も高いので、より皮膚の血行に影響を与えがちです。

これらのグルーの刺激によって皮膚が老化してしまったり、皮脂を奪って乾燥してしまったり、接着剤の特性によって皮膚を固めてしまったり…。また、血行不良や細胞のターンオーバーを阻害してしまうなど、お肌にはよくないデメリットもあるのです。

普段からの「目元美容」を習慣にしている人ほど、まさか自分の「美容習慣」がくすみの原因だとは思いもよらないかもしれません。でも、「顔のくすみの発端は目のまわりのクマ」という意識を持っていると、目元のメイク類にも十分に注意を払えることでしょう。

NG3:スキンケアを無造作に使う

お肌のくすみやシミは、「メラニン」が原因であることも。シミケアや美白のために使う「美白美容液」は、くすみ対策にも効果的なアイテムが多いものの、無造作にペタペタ塗るのはNG。無造作に塗りすぎると、不要なチカラが入って肌をこすってしまうなど、お肌への刺激が強すぎることもあるのです。

美白美容液に限らず、化粧水、乳液、クリームなどのスキンケアコスメも同様です。一般的に、朝晩と毎日2回ずつ行っているケアなので、毎回強い刺激を与えすぎてしまうことは言わずもがなでしょう。

本格的にくすみ対策を意識するならば、指にチカラを入れすぎないなど、スキンケアの際に余計な刺激を肌に与えないように徹底してください。毎日の無用な刺激によって、顔がくすんでしまっているケースも少なくないのです。

スキンケアコスメ類の正しい使用法・・・塗るというより、抑える

たっぷりの量を手のひらにとり、一箇所ずつおさえるように、肌になじませましょう。ただ塗りたくる方法だと、肌をこすってしまい、刺激を与えてしまうことがあります。

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「今まさに、くすみやシミが特に気になっている」という方なら、「コットンラップパック」のスペシャルケアを試してみてはいかがでしょうか。くすみやシミが気になる部分に、美容液をたっぷりとなじませたコットンを乗せて、ラップを重ねます。美白美容液の持つ働きを、ギュッと濃縮してお肌への浸透を促すスペシャルケアです。


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NG4:1日中誰とも話さない

顔の筋肉は、口を動かすことによって刺激されています。そのため、誰かと会話をすると、口元を動かすエクササイズにもなっているのです。特に、大声で笑ったりすることは、顔の血流をよくするのにとっても効果的だとされています。

おしゃべりを楽しんでいる時間が、知らず知らずのうちに皮膚を柔軟にするエクササイズにつながるため、たくさん話すことは、アンチエイジングケアとしても効果が期待できるのです。

でもデスクワークが多い女性や、主婦業に専念している人は、なかなか誰かと思いっきり話す機会が少なくなりがちです。そんな場合には、手っ取り早い口元のエクササイズで、顔の運動不足を解消しちゃいましょう。

口元に働きかける顔エクササイズ

1.親指を除く4本の指を鎖骨にセット

このとき、指先を鎖骨にぐっと押し込むイメージを持ちすぎると、刺激が強すぎますので、やや圧をかけるぐらいがベターです。

2.息を吸いながら、奥歯を軽くかみ締めて、思い切り上を向く

頭を反るというイメージより、顎を上に突き出すような動作を心がけてください。口元の筋肉の伸びを感じます。

3.5秒間キープ

普段は動かさない口元の筋肉を伸ばすことで、表情筋の運動にもなり、血色を改善するエクササイズになります。

裏ワザ!マスクの中でできる口元エクサ

また、通勤などのスキマ時間を使って口元エクササイズをすることもできます。今の季節は、マスクをしている人も多いことと思います。マスクの下でできる手軽なエクササイズをご紹介しましょう。

  • 片方の口角を思い切り上げる
  • 3秒キープ
  • 反対側の口角を思い切り上げる
  • 3秒キープ

ほおの筋肉の伸びを意識しながら、普段は動かさないパーツを刺激する動きです。顔全体の筋肉が左右に大きく動くので、何度かくリ返すうちに、顔がぽかぽかと温まってくる感覚が味わえ、血流がよくなってくるのを実感できるはずです。

日頃、誰かと話す習慣が少ない人は、それだけ顔の筋肉がこわばり、顔の血行まで悪くなってしまいがち。心当たりがあれば、ぜひ、顔エクササイズを生活習慣に取り入れてみてください。

NG5:無理やり眠気を覚ます

仕事が忙しい時期や日々の生活に追われているとき、当たり前のように「眠気覚まし」をしていませんか?眠気を無理やりに追い払うために、ミントなどの刺激物を食べたり、眠気を打破する栄養ドリンクに頼ってみたり。しかし実は、眠気覚ましをするのは、くすみ対策にとっては大敵なのです。

睡眠中にはホルモンが分泌され、体内ではさまざまな美容効果がアップします。脳下垂体前葉から「成長ホルモン」が分泌されるので、全身の細胞を修復して老化を防ぎ、代謝をアップさせつつ若々しい美肌を作り出す作用があります。

また、眠気を感じるときに分泌される「メラトニン」というホルモンは、くすみの原因となる活性酸素を除去する働きを持っています。つまり、眠気を無理やり覚ましてしまう行為は、この「メラトニン」の分泌を阻害し、美肌づくりを阻む要因になることもあるのです。

「メラトニン」をいっぱい分泌させて、眠気を思いっきり感じれば、くすみやシミの原因になる活性酸素を減らすメリットも期待できますよね。そのため、眠気を感じたらなるべく自分のカラダの感覚に素直になって、眠気に従って入眠する習慣が、顔のくすみ対策にも繋がるのです。

よく「睡眠不足だと肌がくすむ」と言われますが、この辺りも関係しています。ベッドや布団、シーツや枕、パジャマなどのリネン類にも気を配って、深い眠りが叶う生活を意識してみてください。

以上、顔のくすみを加速させるNG生活習慣を5つご紹介しました。顔のくすみには、さまざまな生活習慣が影響していることもあるのです。「一生懸命にスキンケアをしてもなかなかくすみがとれない…」というお悩みは、ケアではなく生活習慣が原因かも。

くすみの原因を「コレ!」と突き止めることは難しいのですが、なにか1つでも心当たりがあったならば、この機会に習慣を変えてみると、長年の「くすみ」のお悩みに終止符を打てる糸口になるかもしれません。

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Editor's Information

顔がくすむ原因は…年齢じゃなかった!? やりがちNG生活習慣5つ
山口 沙慧(やまぐち さえ)
美容・ファッションライター。
海外在住経験から日本と海外の美容事情にも精通している。
姿勢改善、骨盤、ココロのケアを得意とするヨガインストラクターとしても活動。年間に試すコスメの数は300を超える。


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