公開日:2017/05/15
ドライアイの原因はマスカラにあった!?まばたきの重要さ
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目が乾いたりゴロゴロしたりするドライアイの症状は、実はマスカラなどのアイメイクが原因の場合があります。
ドライアイになってしまう原因と、ドライアイにならないための生活習慣、アイメイクのポイントなどの対策方法をご紹介します。
ドライアイの症状とさまざまな原因
ドライアイはどんな症状を引き起こす?
ドライアイとは目を覆い保護する役割がある涙の異常により、目が乾燥しゴロゴロするような異物感があったり、目が疲れやすくなったり、充血したりする症状のことです。
また、目の表面にある涙の層が不安定な形になることで、光が思うように入らずに目が霞んだり、物が見えにくくなったりすることもあります。
ドライアイによって目が乾燥することで、目の表面が傷つきやすくなり、まぶたの裏を覆っている結膜や、瞳を覆う角膜の炎症につながることもあります。
視力の低下や角膜の疾患の原因にもなるといわれているので、たかがドライアイと甘く見てはいけません。
そして、ドライアイには涙の分泌量が減少する涙液減少型と、涙に必要な油分が不足することで蒸発が早くなる蒸発亢進(こうしん)型があります。
涙液減少型のドライアイの原因
目が乾燥する前に自然と分泌されていた涙の量が減る、涙液減少型のドライアイの原因は、加齢やストレス、目薬の影響など原因が色々あげられます。
年齢を重ねると疲れやすくなるなど様々な老化現象がありますが、涙を作りだす涙腺の機能が衰え、涙の分泌量が減ることもあるのです。
自律神経は心身を興奮させる交感神経と、リラックスさせる副交感神経の働きを調整する働きがあります。
ストレスにより自律神経の働きが乱れると、涙を抑える交感神経が優位となり、涙の分泌量が減少してしまいます。
特にコンタクトをしている人は目薬を使う人が多いのではないでしょうか?
目を潤わす効果がある目薬ですが、市販の目薬によっては防腐剤やスーッと爽快感を与える成分などが入っているため、使い続けると目の角膜が荒れることがあるのです。
蒸発亢進型のドライアイの原因
涙の蒸発が早すぎることで起こる蒸発亢進型のドライアイの原因は、パソコン・エアコン・コンタクトレンズの主に3つです。
パソコンやケータイを見ている時は、作業に集中してまばたきの回数が減ってしまいがちです。まばたきの回数が減ってしまうと、涙が空気に触れる時間が長くなり涙が蒸発しやすくなります。
暑い時や寒い時の温度調節に欠かせないエアコンですが、エアコンの送風により涙が蒸発し目が乾燥してしまいます。
コンタクトレンズは、涙の層を利用して目の表面に浮かびながら、視力を矯正してくれる医療機器ですが、長時間着用すると涙がコンタクトに吸いとられたり、涙が蒸発しやすくなったります。
アイメイクが原因となるドライアイが増加中!
BUT短縮型のドライアイがある
従来のドライアイは、涙の分泌量や油分量などの検査をすることでドライアイだと診断できる、涙液減少型や蒸発亢進型が主流でした。
しかし、近年若い女性に増加しているBUT短縮型は、新しいタイプのドライアイといわれていて、涙の分泌量や涙に含まれている油分量には問題がないことが特徴です。(涙の油分量が少ないと、涙が蒸発しやすくなります。)
BUTとは「Break Up Time」の略で、涙液が破壊される時間が短くすぐに乾燥する部分ができる、ということを意味しています。
簡単にいえば涙の質が低下し、瞳に定着しないことが原因となるドライアイのことです。
涙は主に油層、水層、ムチン層の3つの層からできていて、この中で涙の土台となる粘膜性のあるムチン層が不足していることが、 BUT短縮型の原因だと考えられています。
マスカラやアイメイクがBUT短縮型の原因に
パッチリとした目元に見せるために欠かせないアイメイクが、実はBUT短縮型ドライアイの一因だといわれています。
アイメイクがBUT短縮型ドライアイの原因といわれているのは、まつげの際までアイラインを引いたり、根元からマスカラを塗ったりすることで、油分やムチン液を分泌するマイボーム腺を詰まらせてしまうから。
落としきれなかったアイメイクが蓄積され、マイボーム腺が詰まってしまうことで、まばたきをしても涙を十分に供給することができなくなるのです。
現に、1週間に1回以上しっかりとアイメイクをする女性のうち、約63.5%の人が目の乾きを感じています。
目にとって欠かせないマイボーム腺の働き
油分やムチン液が分泌し、涙に油分を与えるマイボーム腺は、上まぶたに約25個、下まぶたには約20個存在しています。
マイボーム腺は涙に油分やムチン液を与えることで、目の表面から涙が蒸発しにくい状態を作ってくれているのです。
つまり、マイボーム腺から分泌される油分やムチン液は、目にとって美容液のような役割。
また、マイボーム腺のコントロールをしているのは自律神経なので、ストレスや緊張による自律神経の乱れから、油分やムチン液の分泌量が減少してしまうことがあります。
そのため、マイボーム線を詰まらせたり、自律神経の影響を与えないようにすることが、ドライアイの対策として有効です。
今すぐできるドライアイの対策方法
アイシャンプーで目元の汚れを取り除く
通常のクレンジング剤で落としきれなかった、アイメイクによるマイボーム腺のつまり(BUT短縮型ドライアイ)を改善・予防したいときは、アイシャンプーによる目元の洗浄がおすすめです。
アイシャンプーは、リッドハイジーン(目元の衛生)をきれいに保つために日本で開発された、目元用のクレンジング剤です。
アイシャンプーは、目元に刺激がないように、涙に近い塩分濃度・弱アルカリ性にし、さらに保湿性のあるヒアルロン酸と抗炎症成分を配合しているので目にやさしく、眼科医からも推奨されています。
日常生活の中で4つのことを意識する
ドライアイの原因となる生活習慣を見直すだけで症状が軽減されます。
室内の湿度が低くなっているとそれだけでも目が乾燥しやすくなるので、加湿器を使用することがおすすめです。
また、エアコンや暖房器具の送風によって涙が乾いてドライアイになってしまう場合があるので、目元に直接風が当たらないように方向を調節したり、送風を弱めたりしましょう。
パソコンやスマートフォンの使用を長時間続ていると、自然とまばたきが少なくなる傾向があるので、30分おきに画面から目をそらして遠くを見るなど、適度に休憩を挟んで目を休ませてあげましょう。
また、パソコンやケータイを操作する際は保湿力の高いコンタクトレンズを使って乾燥を防いだり、ブルーライトをカットする眼鏡やコンタクトレンズを使ったりして、目が疲れにくくすることもドライアイの改善になります。
まばたきには目に適度な水分(涙)を行き渡らせたり、ゴミや埃から目を守ったりする働きがあるため、まばたきの回数が減少するとドライアイへとつながります。
普段は無意識に行っているまばたきですが、目が乾いていると感じる場合は、意識的にまばたきをするようにしましょう。
ただし、ドライアイにより涙の分泌量が減少している状態では、まばたきをしても効果がない場合があります。
ドライアイの症状が改善しない場合は、症状に合わせた目薬などを処方してくれる眼科の受診をおすすめします。
マイボーム腺の働きや涙の分泌には、自律神経の働きが大きく関係しているため、自律神経が乱れないようにストレスを溜め込まないことも、ドライアイを防ぐために欠かせません。
嫌なことがあったら相談する、美味しいものを食べるなど、自分なりのストレス解消法を見つけてリフレッシュするようにしましょう。
アイメイクや生活習慣の改善でドライアイを防ぐ
目が乾燥してゴロゴロとした不快感があるだけでなく、涙の減少により結膜や角膜を傷つける恐れのあるドライアイは放っておけません。
ドライアイの予防・改善をする方法は、アイシャンプーのような特別なケアだけではなく、日常生活を見直すという方法があります。
特にまばたきは自分が意識をすればできることなので、ドライアイのケアの中で一番簡単です。
ドライアイかもと思ったら、まずは日常生活を見直してみましょう。