公開日:2017/06/15
そのかゆみや肌荒れは花粉症皮膚炎かも?!治し方をご紹介!
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くしゃみや鼻づまり、目のかゆみなど花粉症になってしまうとつらいですよね。そんな花粉症の症状とともに肌荒れや皮膚のかゆみを感じたら花粉症皮膚炎かもしれません。今回は、花粉症による肌荒れの原因と対策、スキンケア方法まで詳しくご紹介します。
花粉症になるメカニズムと肌荒れの関係
花粉症になってしまうメカニズム
最近、花粉症に悩む人が増加しています。以前は花粉症といえば春先に症状が出ることが多かったのですが、現在では1年を通してさまざまな種類の花粉にアレルギー反応を起こす人が増えています。
花粉症は、人間の体に備わっている免疫機能が花粉を異物として排除することによって起こります。異物を感じると、異物排除のために体内でIgE抗体が産出され、アレルギー反応を起こす原因細胞ともいわれるマスト細胞にくっついて待機するようになります。
この状態で再び異物が侵入してくると、IgE抗体と反応して、マスト細胞からヒスタミンやロイコトリエンが放出されます。このヒスタミンが刺激を与えることで、アレルギー反応が引き起こされるのです。
花粉症と肌荒れの関係とは
実は、花粉症と肌荒れは密接な関係があるといわれています。アレルギー反応の1つとして、肌荒れや乾燥、皮膚のかゆみが挙げられるからです。加えて、花粉症によって目をこすったり、鼻をかんだりする摩擦によって肌荒れが悪化するおそれもあります。
花粉を吸い込んだり、肌に付着したりすると体内に侵入してアレルギー反応を起こします。特に、花粉が付着した部分に肌のかゆみや肌荒れの症状が現れる場合があります。
これが花粉性皮膚炎と呼ばれる症状です。花粉によるくしゃみや鼻水、目のかゆみなどに悩んでいない人でも、花粉の季節になると皮膚のかゆみや肌荒れの症状が出ることがあるそうです。
花粉症による肌荒れやかゆみを強く感じたら
花粉症皮膚炎は、花粉が皮膚に付着することで肌荒れやかゆみを起こす症状のため、顔や首に症状が出やすいといわれています。特に、皮膚が薄い目の周りがかゆくなったら要注意です。かゆみを感じても、なるべくかかないようにしましょう。かいてしまうと悪化するおそれがあります。
もし、肌荒れやかゆみが悪化して、痛いほど強いかゆみや赤く腫れてしまった場合は、早めに病院を受診しましょう。花粉症は治療することが難しいといわれていますが、それに伴う花粉症皮膚炎は、症状を緩和できる可能性があります。まずは、医師の診断を受け、適切な処置やかゆみ止めの薬を処方してもらうことが大切です。
花粉症による肌荒れに効果的な対策って?
効果的な対策は、花粉に触れないこと!?
花粉症による肌荒れには、まずはなるべく花粉に触れないように対策しましょう。予防として挙げられるのが、マスクやメガネをすることです。日本の花粉症の患者数は3000万人を超えるともいわれているため、花粉対策用に開発されたマスクが数多く販売されています。
ただし、マスクによって蒸れて、肌荒れを起こす場合もあるため注意が必要です。メガネも同様に花粉対策の専用のものが開発されています。花粉を完璧に防げるわけではありませんが、予防策としてとり入れることで効果が期待できるといわれています。
また、髪や服にも花粉が付着してしまうため、帽子をかぶり、花粉が付着しにくい素材の服を選ぶのも有効です。なるべく肌の露出は避けて、メイクはフェイスパウダーやパウダーファンデーションを使いましょう。
食事で花粉症による肌荒れを治せる?
花粉症対策を万全にしたら、今度は体の中から肌荒れ対策をしましょう。基本的なことですが、バランスの良い食事は花粉症による肌荒れ対策にも効果があるといわれています。まずは、偏った食生活を見直すことで、ホルモンバランスを整えましょう。また、花粉症に効果があるされる食材をとり入れることで、対策することができるといわれています。
- レンコンやゴボウなど繊維が多い根菜
- アジやイワシなどの青魚
- 乳酸菌が豊富なヨーグルト
- ニンジンやカボチャなどの緑黄色野菜
毎日の食事にこれらの食材を意識的にとり入れると、花粉症の改善に効果があるといわれています。体に良いといわれている食材でも偏った食事は逆効果です。なるべくバランス良くとり入れてみましょう。
生活習慣を変えて肌荒れ対策を
不規則な生活習慣をしていると肌荒れを引き起こしやすいといわれています。できることから生活習慣を見直してみましょう。花粉症やアトピーなどのアレルギー症状は、肌の免疫が弱まっているときに悪化しやすいともいわれています。
- 6~8時間の睡眠時間を心がける
- ストレスをためない、解消する方法を見つけて実行する
- リラックスできる時間や場所を確保する
- 外出時には専用のマスクやメガネで花粉の付着を防ぐ
- 外出先から家に戻ったら、すぐに服や体についた花粉を落とす
これらの生活習慣は簡単なことに見えて、意外にも毎日続けることは難しいです。少しずつでもいいので、無理のない範囲で実践してみましょう。
花粉症による肌荒れを緩和するためのスキンケア
花粉症による肌荒れには正しい化粧品選びから!
花粉症による肌荒れの治し方として、スキンケアを正しく行うことが大切です。荒れてしまったデリケートな肌には、十分な保湿ケアができて、刺激の少ない化粧品を選びましょう。
保湿ケアに有効といわれているのが、セラミドやコラーゲンが配合されたものです。セラミドには肌の潤いを保つバリア機能があり、コラーゲンがハリのある肌を作りだすといわれています。
肌に強い刺激を与えてしまう合成界面活性剤が含まれた化粧品は避けましょう。肌荒れしている箇所は皮膚のバリア機能が低下している状態です。合成界面活性剤として主に、ラウリル硫酸Naやセチル硫酸Naなどがあげられます。肌荒れをしてしまったら、成分をしっかりとチェックして刺激の強いものは避けましょう。
普段のスキンケアは間違っているかも!?
肌荒れを治すためには、毎日欠かさずにスキンケアをすることが大切です。しかし、スキンケアの仕方が間違っていると、肌荒れを悪化させてしまうことも。正しいスキンケアができているかチェックしてみましょう。
クレンジングの際に顔をゴシゴシとこすっていませんか?しっかりとメイクや油汚れを落とすことは必要ですが、デリケートな肌には逆効果になることも。
適量のクレンジング料を使い、ぬるめのお湯でサッと流す程度で十分落とすことができるといわれています。落とし忘れには注意して、1分以内を目安に洗い終えるのがポイントです。帰宅したらすぐにメイクを落としましょう。
洗顔や化粧水によるケアも丁寧に
洗顔の際にもゴシゴシと洗うのはNGです。泡をたっぷりつけて、やさしくふんわりとなでるように洗います。すすぎ残しがないようにぬるめのお湯で丁寧にすすぎましょう。ふくときも力を入れすぎずに、軽く押さえて水をタオルに移すようにふき取ります。
化粧水や乳液をつけるときは、手で温めてから乾燥しやすいところを中心に塗っていきます。適量を手にとり、ゆっくりとやさしくなじませていきます。
花粉対策として大事なのが、出かける前のスキンケア後には、フェイスパウダーやパウダーファンデーションを重ねて仕上げることです。パウダータイプは乳液やクリームタイプより花粉の付着を抑えることができるといわれています。
そんなに複雑ではなく、毎日のお手入れにちょっとした工夫と意識を持つだけでいいのです。これなら、誰でも手軽にケアできますよね。
花粉症による肌荒れには治し方がある!
最後に、今回のポイントをまとめます。
- 花粉症と肌荒れには密接な関係があった
- 花粉症対策や生活習慣の改善が大切
- 正しいスキンケアで花粉症による肌荒れを治していく
毎日の積み重ねによってつらい花粉症による肌荒れを乗り越えましょう。繰り返しますが、大切なのは継続することです。きっちりとケアをして、未然に防ぐことが何よりも大切になります。もちろん、症状がひどい場合は、無理せず病院で受診することをおすすめします。