公開日:2017/05/26 

むくみの種類と対策を知ってスッキリ!お茶や漢方でも解消できる?

朝、起きると顔がむくんでいる、夕方になると足がむくんで靴がきつくなるなど、『むくみ』に悩む女性は多いです。

『むくみ』はどのようにして起こるのでしょうか。むくみの原因と、有効な対策について詳しく紹介します。

むくみの種類を知ろう

女性の大敵である『むくみ』には、いくつか種類があるようです。むくみが起きる原因とともに説明します。

そもそも、むくんだ状態とは?

『むくみ』は、血流が悪くなり、体内を循環する血液やリンパ液が滞ることにより起こります。血管の中にあるべき水分が、外に漏れて皮膚や皮下脂肪に過度にたまった状態が『むくみ』です。

一時的なものと、病気が原因のもの

むくみには、大きく分けて2種類あります。1つは『一時的なもの』、そしてもう1つが『病気が原因のもの』です。

手足や顔のむくみを感じても、一時的なむくみの場合は長引くことはなく、1~2日内には解消されます。

しかし、病気が原因の場合は長引くことが多いので、注意が必要です。可能性のある病気としては、内分泌性疾患、心不全などの心疾患、ネフローゼ症候群や急性糸球体腎炎などの腎疾患、肝硬変、甲状腺機能低下症などが挙げられます。

もし、むくみが長引くなら医療機関で受診した方が安心でしょう。

むくみの原因は大きく3種類

日々の生活習慣の中にも、むくみが起こる原因があります。その原因はさまざまですが、中でも、主なものを3つ紹介します。

水分の摂りすぎ、または不足

1つ目の原因は、水分の摂りすぎ、または不足です。水分を多く摂ると、血管中の水分量が増し、外にしみ出します。その結果むくみが出やすくなるのです。

反対に、水分が不足している場合は、静脈の血流が悪くなることにより、動脈から漏れる水分を、静脈が吸い上げることができなくなります。皮膚や皮下組織に水分がたまり、むくみになってしまうのです。

塩分の摂りすぎ

塩分を摂りすぎても、むくみの原因となります。体内では常に、塩分濃度を正常化しようする働きがあります。もし、塩分を摂りすぎてしまった場合は、水分を多く取り込んで、その濃度を調節するのです。

塩分を多く摂ると、血管中の水分の量が増し、血管壁に圧力がかかり、水分が血管からしみ出てしまいます。その水分が皮膚と皮下脂肪に溜まり、むくみが起こってしまうのです。

ずっと同じ姿勢でいる

血液は、心臓の筋肉がポンプの役目をして、からだ全体に行き渡らせています。心臓に近い部位ほど、血液の流れは強くなり、心臓から離れた、からだの下部である脚などは、重力の影響を受け、血液の流れが弱くなります。

長時間、座りっぱなしで動かない、立ちっぱなしなど、同じ姿勢でいることも、脚の血流を悪化させる原因です。血液がたまり、むくみにつながります。

運動不足も血の巡りが悪くため、むくみの原因の1つです。普段から適度な運動をするように心がけましょう。

むくみ対策は種類豊富!自分に合う方法は?

次に、むくみに有効な対策を紹介します。ぜひ自分に合う方法を見つけて、解消しましょう!

生活習慣の改善が基本

むくみの根本的な原因は、『血流の悪化』です。血の巡りが悪くなることにより、むくみは起こってしまいます。

毎日の生活習慣の中で、血流を悪化させている要因があるなら、それを取り除き、血流が改善することを積極的に行うことが必要です。

生活習慣の中で、まず気をつけるべきは、『運動不足』です。運動不足は血流を悪くします。

心臓や全身の筋肉がポンプとなり、血液をからだ全体に巡らせているのですが、筋肉の量が少ないと、全身に血液を送る力が弱くなるため巡りが悪くなります。

『水分・塩分・アルコールの摂りすぎ』も、むくみの原因となるため、注意しましょう。水分と塩分の摂りすぎだけでなく、アルコールの摂りすぎも、むくみを引き起こします。

アルコールを飲むと、血管は膨張して動脈の血管から水分が漏れやすくなり、その結果、むくみが起こりやすくなるのです。

むくみにいいと評判のお茶を飲む

むくみ解消に『お茶』を取り入れるのも、おすすめです。

生理前後のむくみに効果的なお茶としては『黒豆茶』があります。イソフラボンやアントシアニンも含まれていて、アンチエイジングやダイエットにも、良いお茶です。

韓国では一般的に飲まれている『トウモロコシ茶』は利尿作用を促すことから、むくみに働きかけます。

生理前のイライラなどの月経前症候群(PMS)にも効果的な、女性に嬉しいお茶です。ダイエットや泌尿器系のトラブル、膀胱炎や尿道炎にも有効なお茶です。

その他にも、美容と健康に良いお茶として人気の『ルイボスティー』や、カリウムを含む『ごぼう茶』には腸内環境を整える働きがあり、便秘解消から、むくみを改善に導きます。

少し濃い目に入れた『しょうが紅茶』や『びわ茶』『杜仲茶』などもむくみに効果があります。

オイルマッサージでリンパを流す

マッサージで脚のリンパの流れを良くすることも、むくみ解消に効果的です。脚には多くのリンパがあります。オイルを使ったマッサージは、手の滑りもよく、よりスムーズにマッサージできるでしょう。

まずは『足のマッサージ』を紹介します。

  1. 足裏を上に向け、指側からかかとへ向かって、ゆっくりとさする
  2. くるぶしを下から上へ向かってやさしくさする
  3. 足首全体をくるくる回す

続いて『ふくらはぎマッサージ』を紹介します。

  1. 両手で足首から膝裏にかけて、もみほぐしながらリンパを流す
  2. 膝裏にあるリンパ節を数回かやさしく押す

ふくらはぎにあてた手を、スライドさせるだけでも効果的です。

漢方薬を処方してもらう

むくみの解消には、『漢方薬』を取り入れるのも効果的です。

東洋医学では、人のからだは、活力である『気』と、全身を巡る『血』、そして人のからだを潤す『水』の3つの要素で構成され、この3がバランス良く整っている時、人は健康であると考えられています。

『むくみ』は、気が不足し水が滞っていると考えられるので、それを調整する漢方薬が最適です。

種類としては、『五苓散(ごれいさん)』『当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)』『防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)』『防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)』などがあります。

漢方薬では、証(しょう)と言い、個人の体質や体調・体力などにより、合う漢方薬が違ってきます。

病院やクリニックなどでは、証を診察後、薬を処方してもらえます。市販のものを購入する場合は、自分の証に当てはめて、それに合ったものを取り入れるようにしましょう。

むくみ対策を何種類試しても効果がないなら

もし、ここまでに紹介したむくみ解消法を試しても、効果がないのなら、病気が原因のむくみの可能性もあります。

肝臓や腎臓の病気を疑ってみよう

慢性腎不全やネフローゼ症候群など、腎臓に疾患がある場合、むくみの症状が出る場合が多くなります。腎臓が悪いと、水分がうまく排泄できないためです。

肝硬変などの肝臓が病気の場合は、血液中のタンパク質が少なくなることにより、むくみが起きる場合があります。

むくみが何日も続く、いろいろな解消法を試しても、むくみが改善しない時は、病気が隠れているかもしれません。医療機関や主治医の診察を受けましょう。

むくみの種類を知って、正しい対策を!

女性がなりやすい『むくみ』には、いくつか種類がありました。生活習慣やお茶、マッサージを取り入れるなど、むくみの種類に合った対策を実践し、解消していきましょう!

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