公開日:2017/06/15
治りにくいニキビは肌荒れが原因!困った肌トラブルの治し方
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大人になってからできるニキビは、肌荒れが原因で治りにくいのが特徴です。長い間そのままにしていると跡ができてしまうこともあります。正しいスキンケアと生活習慣など、少しずつでも確実な治し方をご紹介します。
肌荒れの原因を探って治し方を見つけよう!
肌荒れとは、どういう状態をいうの?
皮膚の状態が乱れて、いろいろなトラブルが現れている状態を肌荒れと言います。触るとガサガサ、またはカサカサした状態になったり、かゆみがある、赤みが出る、湿疹ができているといった症状出てきます。さらにファンデーションがうまくのらなくなったり、悪化すると皮がむけて化粧もできなくなってしまうこともあります。
皮膚が乾燥して肌荒れが起きることが多いのですが、皮脂が過剰に分泌されたときにニキビや吹き出物ができて肌荒れになることも。多くの場合、加齢により、皮膚の水分を調節する機能がうまく働かず、過剰に乾燥したり、皮脂が過剰に分泌されたりして、肌の保湿機能が低下してしまい、トラブルが生じてしまいます。
皮膚の新陳代謝が阻害されると肌荒れに
常に皮膚は新陳代謝を行い古い表皮や角質が入れ替わっていますが、古い角質がそのまま残ってしまい、新しい皮膚細胞が生まれないために、皮膚のバリア機能が低下してしまっていることがあります。バリア機能が低下していると、紫外線や大気の汚れ、乾燥などの刺激に簡単に反応し、肌荒れを起こしてしまうのです。
新陳代謝が行われない理由としては、血行や腸内環境が悪化することで、便秘につながり、腸内で有害物質が生じていることも考えられます。その他、食生活の乱れ、睡眠不足、ストレスなども肌荒れの原因になります。合わない化粧品を使っている、スキンケアがまちがっている、化粧の落とし方が悪いなど、肌荒れの原因は様々なのです
ホルモンバランスの崩れも原因
そのほかの原因として、生理前のホルモントラブルによる肌荒れがあります。女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類がありますが、この2種類の女性ホルモンが28日周期で多くなったり、少なくなったりします。
生理前1週間はプロゲステロンが多く分泌される時期です。プロゲステロンは別名黄体ホルモンと呼ばれ、妊娠しやすい体にすることでも有名なホルモンです。プロゲステロンが増えると皮脂も増加するので、それが原因で皮脂のバランスが崩れてしまいます。また、この時期は精神的にも不安定になりがちなので、ストレスも増えるようです。
最良の治し方は質の良い睡眠を取ること
睡眠不足が多くの問題を生み出す
肌荒れが続くとニキビも多く出てきます。ただし、このニキビは思春期の頃のニキビと違って治りにくいのが特徴です。思春期のニキビは皮脂の分泌が原因でしたが、大人になってからの肌荒れに起因するニキビは「大人ニキビ」とも呼ばれ、全く性質を異にするものです。
肌荒れの原因を無くしていけば、ニキビも改善されていくはず。ニキビができる原因のストレスやホルモンバランスの乱れは、もともとは睡眠不足が原因と考えられています。もちろん、ストレスから睡眠不足になる場合もありますが、睡眠不足や睡眠の質が悪いために肌荒れが悪化している場合もあるので注意が必要です。
質の良い睡眠が肌荒れを治癒する早道
睡眠は質と時間の相乗効果で計算されます。より深い睡眠であれば短時間でも問題がなく、目覚めたときスッキリしているでしょう。反対に眠りが浅く、質の悪い睡眠の場合、長時間眠っていたとしても目覚めたときに疲れが残っていると感じてしまう場合が多いようです。
だいたい、入眠してから3時間後はエンジェルタイムと呼ばれ、もっとも深い眠りになります。この時間に新陳代謝が行われ、新しい細胞が生まれるそうです。そのため、入眠してから3時間後に深く眠っている必要があるのですが、就寝前にスマートフォンでメッセージを書いたり、PCを使っているとブルーライトの影響で交感神経が活発になり、深い眠りを阻害してしまいます。
質の悪い睡眠にならないように気をつける
睡眠はとる時間も大事です。いくら8時間眠ったとしても、朝5時から昼間の1時までなど普通の生活時間を無視したタイムテーブルでは、体のサイクルがうまくいかなくなってしまいます。そのため、たとえ休日前でも睡眠時間が狂わないように気をつけるようにしてくださいね。
また、アルコールを飲みすぎて眠るのもよくありません。入眠しやすいのですが、眠っている間にアルコールが分解されて、眠りが浅くなります。その上、利尿作用で何度もトイレに起きなくてはならない場合、睡眠の質がかなり低下してしまうようです。眠れないからと寝酒をする習慣もあまりおすすめできません。寝る1時間くらい前に入浴を済ませ、眠る前に軽い本を読むなどして、深い眠りにつけるよう工夫をしてみましょう。
正しいスキンケアが肌荒れの治し方の1つ
正しい洗顔方法を知って肌荒れを改善
思春期のニキビは多すぎる皮脂の生成が原因ですから、洗顔をして清潔を保っていれば自然と治癒していました。しかし、大人になってからの肌荒れに起因するニキビはむしろ乾燥肌が原因の場合も多く、洗顔しすぎは悪化の原因になります。
また、ニキビを治療しようとして力を入れてこすりすぎると、皮膚のバリア機能が低下し、ターンオーバーができなくなり、古い角質がいつまでも残ってしまい、新しい皮膚ができるのを阻害します。そのために、肌荒れがいつまでも治らない場合が多いようです。洗顔は皮膚をこすらないように気をつけてソフトに、手に力をいれず、洗顔剤も優しいものを使うようにしましょう。
低刺激の化粧水を使う
化粧水を水分補給のためのものだと誤解されている人も多いようです。化粧水は水分補給ではなく、化粧水に含まれている美容成分を肌に吸収させ、収斂作用で毛穴を閉じることが目的です。
水分の多くは蒸発してしまいます。蒸発するときに同時に肌の水分も取り去ってしまいますから、化粧水だけでスキンケアをするのではなく、美容液やクリームなど油脂をつけて保湿するようにしましょう。
化粧水はお肌にビタミンCを吸収させることのできるビタミンC誘導体配合のものを使うのも良いかもしれません。とにかく、スキンケアは自分の肌に合うものを選んで使うようにしましょう。
ニキビのある時にパックしてもいいの?
ニキビは刺激したり、つぶしたりすると悪影響を及ぼします。跡が残るだけではなく、内蔵している菌がニキビの周りの皮膚を汚染してニキビを増やしてしまいます。そのため、パックでも、ピーリングタイプやクレイタイプで剥がすような種類のパックはニキビに刺激を与え、剥がすときにつぶしてしまう可能性もあるのでお勧めできません。
おすすめはコットンに化粧水を含ませて顔にのせるコットンパックです。ただし、化粧水はエタノールなどが入らない低刺激のものを選び、時間も5分くらいにしましょう。あまり長い時間パックをすると刺激を与えるかもしれませんし、乾いたコットンが皮膚の水分を除去する原因になります。
肌荒れ、ニキビはゆったりした生活をして治そう
- 肌荒れの原因はストレス、睡眠不足、乾燥、間違ったスキンケア、食生活の乱れなど。
- 質の良い深い睡眠をとり、規則正しい生活をする。
- 手に力をいれてゴシゴシ洗わない。
- 肌にあった刺激の少ない基礎化粧品を選ぶ。
- ニキビがあるときにできるパックはコットンパック。
肌荒れが原因でニキビができたときは、焦らずにスキンケアをして治癒を待ちましょう。ストレスを持たないことも重要です。