公開日:2017/06/15 

あなたはちゃんと磨けてる?汚い歯にならないための簡単ケア

あなたは、毎食後に歯を磨いているのに虫歯になっていませんか?実は、歯は磨けているようで磨けていないことがとても多いのです。虫歯は見た目が汚いだけではなく、菌により全身の疾患を引き起こすことさえあるといわれています。毎日の簡単ケアで大切な歯を守りましょう。

毎食後磨いているのに虫歯が多いのはどうしてか?

あなたの磨き方は間違っている

昔と違って、今は男女ともに毎食後に歯磨きをする人が増えました。また、昔は外出先で歯磨きをすると奇異な目で見られたものですが、今は職場であろうと、旅先であろうと、食後には歯を磨くのが普通となりました。しかし、毎食磨いているのに虫歯が多い、と悩む人が多いことも事実です。

白くてきれいな歯に見えても実は汚い歯だなんて、なんだか悲しいですよね。一体これは何故なのでしょうか?実は虫歯の90%は、歯と歯の間からできているのです。歯ブラシが届きづらいため、普通の歯ブラシでは歯の間の歯垢や食べかすまでをちゃんと落としきれていないのです。しかも磨き方が間違っているため、時間が経つと虫歯になってくるのです。これでは毎食後磨いていても気休めにしかなりません。なんとかきれいに歯の汚れを落とす方法はないものでしょうか?

デンタルフロスを使っていない日本人

昔に比べるとメジャーになったものの、日本ではデンタルフロスがあまり普及していません。もちろん、現在では歯間ブラシの種類も増えて一般人の目に触れることも多くなったため、試しに買ってみようというの人も多くなりました。しかし、毎日ずっと使い続けている人はごくわずかです。欧米では、歯間ブラシやデンタルフロスの普及率は、50%以上を超えており、20%弱の日本を大きく引き離しています。外国ではデンタルケアが日本よりもずっと進んでいるという話を聞いていましたが、これほどまでに違いがあるとは!

予防に力を入れるのは得策?!

先程も述べた通り、虫歯は歯と歯の間からできてくるのです。そのため、普通の歯ブラシでは落とせない歯の汚れをデンタルフロスや歯間ブラシですぐに落とすのが理想的です。仮に歯医者に通うことになったらもっとお金がかかってしまいますので、予防に力を入れたほうが得策ではないでしょうか?また、虫歯ができていなくても、予防やクリーニングのために歯医者を訪れてみるのもおすすめです。デンタルフロスや磨き方を教えてもらえる他にも、知らず知らずのうちにできた虫歯を発見できる場合があります。

誰にでもできるオーラル簡単ケア方法とは?

スクラビング法歯磨きとは?

実は歯医者さんがやっている簡単ケア法は「スクラビング法」という磨き方です。「スクラビング」という言葉は聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?これは歯ブラシを歯に直角に当て、細かく動かして磨く方法です。実は虫歯の予防にはこれが一番効くといわれています。かつて小学校の頃には下の歯は下から上、上の歯は上から下に磨くと習っていましたが、歯磨きの常識は以前とは変わっているのです。もし歯医者に行かなければ、古い常識での磨き方で磨いていたということも。

また、歯は平坦ではありませんので、でこぼこしている部分や、歯茎が下がっているところなどは、歯ブラシを細かく横に動かすだけでなく、歯ブラシを斜めや縦に入れるという工夫も必要です。こうしてフレキシブルに歯ブラシを動かすことでより多くの歯垢が取れるのです。

どのくらいの時間磨けば良いのか?

理想的な歯磨きの時間は15分だといわれています。一箇所に当てた歯ブラシが歯垢を落とすのには、10回程度こすらないと落ちないのだそうです。これには一箇所で1分程度の時間がかかります。上の歯で7分半、下の歯で7分半かかるという計算になります。これでは「簡単ケア」とはいえませんが、15分の歯磨きは毎食後やるのではなく、唾液が減るために虫歯になりやすい就寝時間前だけを特に丁寧に磨けばいいようです。

また、一番奥の親知らずは虫歯になってしまうと治療しづらいため、多くの場合が抜歯となります。なんでもないうちに抜歯するのが理想といわれますが、抜歯が怖い人は虫歯予防につとめましょう。奥歯専用の、小さな刷毛のように尖った「プラウト」という歯ブラシも売られているので、これで歯と歯の間に詰まった歯垢をかき出しましょう。

どのくらいの頻度で磨けば良いのか?

では、歯磨きの頻度はどのくらいが理想なのでしょうか?虫歯をつくる虫歯菌は、食べ物の中にあるタンパク質や糖を分解させて、歯を溶かすための酸を作り出しています。ですから、理想をいえば食べ物のかすが歯にこびりついて虫歯菌が増殖する前に歯ブラシを使ってきれいに取ることをおすすめします。それには食後に磨くのが一番理想的といえるでしょう。

多くの人が食事は1日3回摂りますので、歯磨きも1日3回するというのが理想的。また、虫歯を引き起こす虫歯菌は口腔内が乾燥して、唾液が少なくなる睡眠中にどんどん増殖しますので、寝る前には特に念入りに口の中をきれいにしておくのが、虫歯や歯周病予防には有効な方法といえるでしょう。こうして歯磨きをする意味を知ると、よりいっそう歯磨きにも力が入りそうですね。

汚い歯とさようならするお薦め口腔ケア・グッズとは?

なぜ、正しい歯ブラシを選ばなくてはならないのか?

現在では、いろいろなタイプの歯ブラシが売られています。まず、電動歯ブラシです。そして、手動でもヘッドが小さいもの、幅が短いもの、先が細いもの、奥歯専用のもの、矯正用など、用途に合わせて使い分けるのが大変と思うほどの種類が出回っています。

でも一番大事なのは、自分にあった歯ブラシを選ぶということ。色やデザイン、値段で選ぶのも重要なことですが、例えば歯茎が弱っていたり知覚過敏なら柔らかめの歯ブラシ、歯茎が健康なら固め、ヘッドの大きさが自分の口に合っているかなど、歯ブラシ選びのチェックポイントはたくさんあります。また、歯茎も丈夫で虫歯もない人は普通の歯ブラシでいいでしょう。

歯ブラシを上手く選べないと、知覚過敏などを誘発したり、歯の表面や歯肉を傷つけてしまったりとトラブルの原因になります。

基本1本と部分用を使い分ける

結局のところ、正しいオーラルケアには、基本の1本と奥歯などの部分用の専用歯ブラシ、それにデンタルフロスがあれば完璧ということになります。歯ブラシは毎日3回も使うものなので、デザインや毛の硬さにもこだわりたいところです。基本の歯ブラシは硬さは普通、柄の形状はまっすぐ、ブラシのヘッドは小さめと、ごくシンプルなものがおすすめです。凝った作りだと、逆にプラークを落としにくく、磨き残しができてしまうことも。そういった場合は、奥歯用、歯間用などの「部分用」の出番です。基本用と部分用を上手く使えば、歯のプラークも上手に落とすことができます。

基本の歯ブラシでは落としきれない場合は「部分用」を

部分用のオーラルケアグッズとしては、奥歯用の毛束が小さく尖った形状のものや、デンタルフロス、歯間ブラシがおすすめです。通常の歯ブラシで磨き切れなかった歯と歯の間の歯垢をかき出してくれるため、虫歯や歯周病ケアに効果を発揮します。自分に合った歯ブラシを選び、効果的なデンタルケアをしましょう。

正しい歯磨きとオーラルケアのしかたとは?

毎食後磨いていて自分では正しく磨けていると思っていても、まったく効果がない歯磨きの仕方をしていている為に虫歯が多い人もたくさんいます。

正しいオーラルケアの仕方とは

  • スクラビング法でブラシを歯に垂直に当て、細かく振動させて磨く
  • 寝る前の歯磨きは15分かけて丁寧に
  • 食後と寝る前で1日に2~3回の歯磨き
  • 自分に合った歯ブラシを選ぶ
  • 歯ブラシは基本1本+部分用

ということになります。

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