公開日:2018/02/27
これ1つで味が決まる!醤油麹の作り方と簡単おもてなしレシピ
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かつての麴ブームの際に、話題となった調味料、醤油麴。昔ほど話題に上がらなくなったものの、その便利さに愛用している人も実は少なくありません。今回は、料理が下手な人ほどおすすめしたい簡単便利な調味料醤油麴の魅力と簡単アレンジレシピをご紹介します。
料理下手におすすめの簡単調味料、醤油麴
醤油麴とは?
醤油麴とは、麴と醤油をあわせてつくる発酵調味料です。塩麴との違いは塩麴は塩をベースに発酵させた調味料であり、原材料の違いにあります。塩麴同様、おなじ醤油を使うなら、醤油麴をつかうことで、腸内環境を整えるなどのからだにうれしい特徴があり、味も発酵による旨味が加わります。
1つで味が決まる醤油麴の魅力
醤油麴の魅力は、発酵食品であることだけではありません。醤油麴は、発酵することにより、ほのかな甘みが加わります。この甘みはまるでみりんのよう。なんとなくお気づきになった方もいるかもしれませんが、料理の味付けの際に、甘みは旨味を感じる味覚としてとても重要です。
いつもなら、醤油、みりん、砂糖・・・と調味料を重ねていくことで味のバランスを調えるのですが、醤油麴なら、甘みと塩味、それに旨味も加わっているため、これ1本で味が調うのです。
醤油麴でアレンジレシピのコツ
1つで味が決まる調味料、醤油麴。早速、いつものレシピにぜひ活用したいところですがアレンジの際のコツも一緒に覚えておきましょう。
醤油麴は、醤油+みりんの役割を果たすと覚えておけば安心。その際に、通常の醤油を加える量よりも少し控えめにいれてみてください。 また、お肉やお魚などを味付けする際には、予めお肉やお魚を醤油麴に漬け込むことで、素材自体がふっくらやわらかく仕上がります。漬け込む目安は30分程を目安に、好みで時間を調整してください。あまり長く漬け込みすぎると、塩味が強くなりすぎることがあります。
自家製醤油麴の魅力
便利なのに意外に入手困難な醤油麴
ここまでのお話で、醤油麴に興味を持った方も少なくないかもしれません。ところが、この便利な醤油麴、実はあまりスーパーに売られていません。また、市販品は往々にしてお値段もそこそこします。普段使いの調味料にするなら、思い切って手作りすることをおすすめします。
意外と簡単でおいしい!自家製発酵調味料の魅力
自宅で発酵調味料を手作りすることの魅力は、これだけにとどまりません。まず、発酵というと、とても難しそうですが、温度管理さえしっかり守れば、ほぼほったらかしで簡単につくることができます。
そして、自宅でじっくり発酵させてつくる調味料は、発酵させる段階から、その段階を目でみて楽しむことができます。出来上がりを想像しながら、一日、一日と、変化していくその姿をみるのは自家製ならではの楽しみです。
また、発酵の段階では、わたしたちの身の回りに存在する菌(常在菌)も影響をおよぼします。わたしたちの身の回りに存在する菌の作用で、調味料の仕上がり加減もかわってきます。同じレシピで同じように発酵させたつもりでも、微妙に味がかわってくるのはそのせいです。人によっては、おなじ醤油麹でも、甘みがまろやかであったり、塩気が強かったり・・・と味に個性がうまれます。その個性も自家製発酵調味料の魅力だとおもいます。
混ぜるだけの簡単自家製醤油麴の作り方
醤油麴の材料は、麴、醤油の2つだけ。基本の作り方をご紹介します。
【基本:自家製醤油麴の作り方】
1.醤油と麴(乾燥麴)を1:1の分量で準備します。
2.清潔な容器に、麴をいれ、かるくもみほぐします。
3.醤油を加え、ひと混ぜして蓋をし常温でおきます。
4.そのまま毎日かき混ぜ、1週間程で麴がほぐれてとろっとしてきたら完成です。
※完成したら、冷蔵庫にいれて保管しましょう。
醤油麴漬けカマンベールチーズのグリル
自家製醤油麴ができあがったら、漬け込んで焼くだけの簡単にできるチーズのおつまみをつくってみませんか?急な来客にも対応可能な、ほめられレシピです。
【材料】2人分
カマンベールチーズ 1個(180g)
醤油麴 大さじ1
メープルシロップ 小さじ2
お好みのナッツ、ドライフルーツ 20g
タイム 適量
【作り方】
1.カマンベールチーズのまわりに醤油麴を塗り、ラップに包み冷蔵庫で30分おく。
2.カマンベールチーズの上部を真横に切り落とし、ラップに残った醤油麴を表面にひろげ、ナッツ、ドライフルーツを広げる。
3.オーブントースターでチーズの表面に程よく焦げ目がつくまで焼く。メープルシロップをかけ、お好みでタイムの葉を散らす。
※バゲットや、お好みの野菜につけて召し上がってください。
醤油麴を使いこなせば料理上手への近道
家庭料理の定番調味料、醤油、みりん、砂糖、塩、酒などは種類も多ければその用途も様々で、料理が苦手な人にはちょっとハードルが高そう。そんなときに1つで味が決まる醤油麴があれば、料理へのハードルも一気にさがります。
醤油麴は、醤油+みりんと覚えておくことと、使用量を醤油よりも少なめにすることさえ覚えておけば、あとは自由自在に調理を楽しむことができるはず。
日頃、料理が苦手なあなたでも、醤油麴1つで一気に料理上手になる日も近いはず。ぜひ、醤油麴を日常の調味料に加えてみてください。
- 河合真由子(かわい まゆこ)
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フードスタイリスト、フードコンサルタント
大学卒業後、流通業界に就職。その後、海外で飲食店の出店支援やカフェの立ち上げに携わる。海外滞在中の仕事や日常生活をとおして、食は万国共通のキーワードであることを実感。帰国後、祐成陽子クッキングアートセミナーでフードコーディネーター資格取得後、独立。
現在は、TV、書籍、広告のスタイリング、メニュー開発、食にまつわる新規事業のコンサルティングを行う。朝のTV番組での仕事がきっかけとなり、OL女子のための朝活コミュニティ「とっておきの朝食会」を主催HP:http://recipeoflife.jp/
とっておきの朝食会 https://www.facebook.com/choushoku/